第2話 第一回青春応援委員会 議題:青春について(前編)

☆次の日

「そいつの名前は何だ?」

黒川歩くろかわあゆむです。おとなしく、シャイな性格なので、いじめてはいけませんよ?」

「いじめねーよ!!」

コイツは俺のことをなんだと思って嫌がる!

「本当にですか?」

「ああ、本当だ」

「良かったです。その子、いじめにあっていたらしくて」

「……青春、応援できるのか?」

というか、何やるんだ?

「そもそも青春応援委員会はなにをするんだ?」

「それはですね...(省略)ということです!」

「ああ、ありがとう。クソ長い話をありがとう(怒)」

時間を見ると、15分ぐらい経っている。どんだけ話が長いんだ、この女。

「というか、名前知らないな」

「ああ、そういえば。でも、後で自己紹介するのでいらないですよね」

「じゃあその間はアンタとかいわせてもらうわ」

「そこは、麗しきお嬢様とよんでください!!」

「絶対嫌だ。俺が変人になる」

癖か?癖なのか?

「とにかく、探しましょう」

「ああ」



「なあ」

「ん?」

黒川歩そいつはどこにいるんだ」

「保健室です」

「マジか...」

そこまでやばいのか、そいつは。

「なんでそうなった」

「陰キャだったからそうです」

「……いじめてたやつ、◯してもいい?(怒)」

「やめたほうが良いと思いますね」

「チッ」

そう言っていると、保健室についた。

「歩〜いる〜?」

「いるよ〜」

と、ひょこっと顔を出してきたが

「ヒッ」

というと、隠れてしまった――俺のせい?

「大丈夫ですよ〜。この人も非リア充ですし、陰キャです」

「おいコラ(怒)」

今は陰キャなだけです〜。彼女はすぐに作れますし〜.........ぴえん(涙)。

「……」

少し顔が見えた。陰キャだと安心するのか?ちくせう。

「誰?」

「百瀬太一だ。高校1年だ。趣味はゲーム。よろしく」

「……私と同類だ」

「今なんっつた?(怒)俺が、全然持てなくて、彼女にこの間振られてショックを受けているうちに、謎の委員会に入ってしまっている陰キャだと?」

「そこまで言ってないです」

くそお、やっぱり俺には青春というものは一切来ないんだな。

「俺には青春がない...」

「ほら、歩。落ち込んじゃったじゃない。仲直りしなさい。」

「……わかったよ。ごめん」

「……」



「では、これから、第一回青春応援委員会を始めます!」

「パチパチパチ」

「ワ―スゴイ(棒読み)」

「そして議題は、活動内容と、『青春について』です!」

「待て待て待て」

「何がです?」

「いくつか言いたいことはあるが、その前に自己紹介しろ」

「あっ、そうでした。忘れてました。テヘペロ」

「……」

「ではまず私から。黒川優愛くろかわゆあです。高校2年生です。よろしくね〜」

「よろしくお願いしま…ん?ちょっと待て。ということは、黒川歩の...」

「はい、お姉さんで〜す」

「マジか...」

「じゃあ次は歩!よろしくね」

「……黒川歩。高校1年生。よろしく」

「……」

「もお〜、もっと喋っていいのに〜。次は百瀬くん!」

「改めて、百瀬太一だ。高校1年だ。趣味はゲーム。よろしく」

「よろしくね〜」

「……」

「……」

こんなので、大丈夫なのか?

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