第120話

ご両親が不在の遥の家。つまり二人きりの部屋。こんな好都合な事ってある?ないよね。やってやる!



「それで鈴ちゃん。どうして僕の学校にいたの?」



よくぞ聞いてくれましたとばかりに満面の笑みで言葉を口にする。



「遥くん!お誕生日おめでとう!」



私の言葉を聞いた遥は目ぱちくりさせていて、理解した瞬間へにゃと笑った。



反則なんだって、その笑顔。



「そのために来てくれたの?」



「それもあるけど、遥くんに会いたかったっていうのもある、よ?」



「〜っ、あーもう!可愛いこと言うのやめてよ!」



そう言って私を抱きしめる。幸せだぁ。

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