第110話

《Luca side》


「しのちゃんのためと思って告げた終わりは、結局は自分のためだった。怖かったんだ。いつかしのちゃんが僕から離れていってしまうんじゃないかって。だから、自分から終わらせた」



でも君は僕の隣にいることを望んでくれた。



失って初めて大事なものに気づいた僕の隣に。



「僕だってしのちゃんの隣にいたい。ゲームでもリアルでも君の隣に立つ人は僕がいい」



だから、僕を選んでくれて、



「ありがとう|」



もう絶対離さない。



《Luca said end》

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