第111話

これは恋人ってことでいいのかな。そんなことを考えていたらLucaが手を差し出す。



「みんなのところ戻ろっか」



Lucaの手に自分の手を重ねぎゅっと握る。そうすればぎゅっと握り返してくれるから嬉しくなった。



「うん!」



戻った私たちを見て、と言うか繋がれた手を見て“おめでとう”とみんな言ってくれた。それだけで幸せだ。



そのあとは少しだけ話して帰った。“今度は僕たちが会いにいく“と言ってくれた。



Hanaともゲームの約束をした。Lucaは気に食わなかったらしく微妙な顔をしていた。それに対してみんなで笑って“またね”って別れた。



本名も住んでるところも何も知らない2人が出会って紡いだ物語。



この物語に名前をつけるとしたら何にしようか。



私だったらきっとこの名前をつけるかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る