第108話
桃ちゃんは“ここで待ってる”と言ってくれた。HanaとArataも待っていてくれる。3人にありがとうと言ってLucaと人気のないところに向かう。
「えと、初めましてでいいのかな、東雲 鈴です。今日はいきなり来てごめんなさい。るかくんに伝えたいことがあって来ました」
「神崎 遥です。僕もいきなり“すき”なんて言ってごめんなさい。それと“すき”って言ってくれて嬉しかった」
そういえば思わず口走っちゃったんだっけ。恥ずかしすぎる。でも本当のことだから伝えることができてよかったと思う。
「さっきも言った通り私はるかくんのことがすき。だいすき。たぶん出会った時から惹かれてた」
「僕も出会った時からしのちゃんに惹かれてた。普段自分から誘わないのにしのちゃんを誘ってしまうくらいには」
その言葉に嬉しくなった。Lucaも私と同じように思ってくれていたと言うことが嬉しい。
伝えたいこと、言わなくちゃいけないこと、たくさんある。桃ちゃんたちを長時間待たせるわけにはいかない。彼女ならきっと待っていてくれる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます