第105話

本当に来ちゃったんだけど大丈夫かな。というかめちゃ見られてる。そりゃそうだよね、知らない制服着てるんだもん。早くLucaを見つけなきゃ。



でも、どうやって探せばいいんだろう。こんなにたくさん人がいる中から見つけられるかな。一つだあけ希望があるとしたら、Lucaが私の学校の制服を見たことがあるってこと。覚えているかは分からないけど。



「とりあえず聞き込み行きましょうか」



悩んでいたら桃ちゃんが切り出してくれた。



「うん!」



今分かっていることといえば、本名か分からないけど“Luca”って名前と3年生と言うこと、あとは幼馴染が2人いること、くらいかな。知ってること少ないな。



知ってることが少なくても見つけなきゃ。言いたいことがたくさんあるんだから。



3年生ぽい人にひたすら声をかけていく。あわよくば人伝に彼に伝わってほしい。



想いが伝わったのか昇降口の方から走ってくる人影が見えた。男の子2人と女の子1人。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る