第102話
《Luca side》
Shinoとの関係がなくなって1ヶ月以上経つ。自分から突き放したくせに今更後悔している自分に呆れる。
あの時、彼女は僕が上にいくことに対して応援するって言ってくれた。素直に嬉しかった。
一緒に上に行きたかった。でも、これ以上彼女に我慢はさせたくなかった。
彼女がランクマに対して恐怖心を抱き始めたのは気づいていた。気づいていたのに気づかないふりをしていた。だって僕が気づかないままならこの先もずっとShinoと一緒にいられると思ってしまったから。
それがいけなかったんだ。僕から誘ったランクマ、彼女は優しいからこのまま無理をしてでも僕とランクマに潜ると思う。
自分の気持ちしか考えていなかった。そんな自分に嫌気がさしたのがあの日。
本当は何も言わずに彼女の前から消えるつもりだった。そうすればきっと、僕のことを嫌いになってくれると思ったから。それを望んでたはずなのに気づいたら彼女にメッセージを送っていた。
本当に馬鹿だよ。自分から始めた関係を自分で終わらそうとするなんて。本心は終わらしたくないって思ってるのに。Shinoの為と言いながら結局は自分が傷つきたくないだけだ。
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