第84話

予想してた通り目はものすっごく腫れた。それはもうパンパンに。朝一で鏡とにらめっ子してどうにかならないかなと考えたけどいい案は浮かんでこなかった。



これ絶対桃ちゃんに言われるやつじゃん。心配、かけさせちゃうなぁ…。



学校に行きたくない気持ちを抑えて家を出る。温かいタオルやマッサージ、できることはした。もうなるようにしかならないし、いつかは桃ちゃんに言うことなんだから早い方がいい。



その方がスッキリするし、前に進める。この恋にもちゃんと終止符を打てるんだから。



教室の扉を開けて桃ちゃんがいるか確認する。昨日はゲームをしていないから普段より早く学校に着いた。人は少なくて少し落ち着かない。



桃ちゃんは既にいて、声をかけたら驚いていた。まぁ、そうだよね。少し時間を貰えないか聞いたら速攻で頷いてくれた。



人気がないところで足を止めた。どうやって話そうか悩んでいると桃ちゃんから声をかけてくれた。

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