第67話

「桃ちゃんは何のコスプレやりたい?」



「んー、フリルとか沢山ついてなければなんでもいいかな」



「桃ちゃんかっこいい系似合うと思う!」



「鈴はかわいい系だね。サイズ感小さくて可愛いし」



「155cmはあるよ!そりゃ桃ちゃんから見たらちびですけど!」



「ふふ、かわいいかわいい」



そう言って頭を撫でられたら何も言えない。本当に桃ちゃんかっこいいんだよ。身長165cmで脚も長くて憧れるかっこいい女の子。でも可愛いところもある女の子。



コンセプトが決まるまで桃ちゃんとおしゃべりしてればLucaからメッセージが入ってた。桃ちゃんに一言言ってスマホを開く。



『るかくんごめん!7月の始めにある文化祭の準備でランクマ潜れるか分からない、多分今月は厳しいので私のことは気にせず潜っていいからね!』



『りょーかいした!準備がんばれ!!てか文化祭早いね、僕のとこ11月だよ。しのちゃんのとこ何するの?』



『そっちは11月なんだ!私のとこはコスプレ喫茶やるよ!』



『コスプレ?!え、みたい!コスプレしたら写真見せてよ』



『え、やだよ。恥ずかしいもん』



『…しのちゃんのいじわる』



『いやいや、この状況ならるかくんの方がいじわるでしょ!』



こんなどうでもいい言い合いをしてれば視線を感じて顔を上げる。クラス全員が私の方を見て固まってた。え、なに、ちょっと怖いんだけど。

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