第68話
「桃ちゃん、みんなどうしたのこれ」
「あぁ、鈴が笑ってたからじゃない?」
「え、なんで私が笑ったらみんな固まるの」
「それはあんたがいつもあまり笑わないからだと思うけど。私といる時はよく笑うのにね」
「そっかぁ、あまり笑ってなかったのか」
むにむにと自分のほっぺたを触る。結構笑ってたと思ったんだけどそうじゃなかったのか。思い返すと桃ちゃんと一緒にいる時しか笑ってなかったような。
放課後もみんな残ってるけど、ゲームしたくて速攻帰るしな私。よし決めた!
「私これからたくさん笑う!今日から文化祭準備期間だし、るかくんにはOK貰ったから放課後残れる!そんでみんなと楽しく準備したい!」
そう言って笑えばみんなはまた固まってた。意気込んで声掛けてきてくれた子、
「安西さん!コンセプト決まった?」
「あ、うん!"おとぎ話"になったよ!」
「楽しそう!考えてくれてありがとう!」
コンセプトを聞いて桃ちゃんのところに戻る。おとぎ話かぁ、どんな衣装かな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます