第66話
「東雲さん待って」
「え?」
「何帰ろうとしてるの?」
「や、決まったからいいかなぁって、」
「いやいや何言ってるの。コスプレ喫茶って言ったの東雲さんなんだから帰らせないよ?」
すごい満面の笑みで言われてとりあえず後ずさる。桃ちゃんに助けを求めるが苦笑いを返されて終わった。頼みの綱が…。
「ほら!何のコスプレするか決めるよ!」
私の腕を掴んで元いた場所に戻される。なんて強引なんだ、てかどこからそんな強い力が出てるんだ。もう諦めて話し合いに参加する。Lucaにメッセージ入れとかなきゃ。
「うーん、何から決めるべきか」
悩んでるクラスメイトを放っておけず意見をだす。あのまま帰ってたら変な衣装に決まってたかもしれないと思うと引き留めてくれて助かったかもしれない。桃ちゃんも残ってくれてるし。
「まずはコンセプトじゃない?動物系とか」
「なるほど!じゃあそれから決めよう!東雲さんありがとう!」
お礼を言われるのは悪くない、むしろ嬉しい。照れくさくなって桃ちゃんの近くに移動する。やっぱり桃ちゃんの近くが1番安心するんだよなぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます