高3 6月

第65話

私の通う高校は7月の始めに文化祭がある。大体は11月らしいけど何故か7月。もちろん準備があるわけで帰るのが遅くなる。つまりLucaと遊ぶ時間が少なくなるということ。



それは嫌だから休憩所にしないかと提案したら速攻拒否された。それじゃ文化祭っぽくないんだって。まぁ最後の文化祭だし思いっきり楽しみたいだろうなと思った。



結局何をするのかまだ決まってないんだよね。意見が3つに割れてる状態。



定番の喫茶店派と楽しくできるコスプレ写真館派となんでもいい派の3つ。私は早く帰れればなんでもいいからなんでもいい派。この2つの意見じゃそれは叶わないと思ってるけど。



「はぁ、早く決めて帰りたい、ゲームしたい…」



「ちょっと鈴。気持ちは分かるけどこれ多分ずっと続くわよ」



「え、それはやだ。もういっそコスプレ喫茶にすればいいじゃん…」



そう呟けばみんな一斉にこっちを見た。え、何、怖いんだけど。



「東雲さん!それいいね!合体させればいいのか!」



「確かに!そうすれば両方楽しめるもんな!」



「なんで思い浮かばなかったんだろう」



よく分からないけど決まったなら良かった。じゃあ帰っていいかな、いいよね。思い立ったら吉日って言うじゃん?帰ろうと立ち上がったらクラスメイトに呼び止められた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る