第14話

《Luca side》


僕の名前は神崎かんざき はるゲーム名はLuca。名前の最後と名字の最初の文字を繋げただけ。しっくりくるゲーム名がなかったから安易だけど僕って分からない名前にした。



幼なじみの2人も同じゲームをやってた。固定を組んでたけど2人がやらなくなったから固定は自然消滅。一緒にやる人も居ないからランクマもマルチでさえ行く気になれなくてゲーム内の募集欄を眺めてた。その時見つけた「ハーレム戦」に僕は自然と申請をしていた。



ルーム主は誰か分かるようになってる。初めて見る名前じゃなかった。「Shino」という名前。会ったことはないけど名前は知ってた。幼なじみの新山にいやま 莉久りく江間えま 花織かおりが辞める前に何回か会ったことがあると言っていた。



ゲームプレイヤー共通のゲーム内チャット、通称"全チャ"でも見たことがある。「ハーレム戦」の「Shino」についての話題だった。見た瞬間なんだこれって思ったけどハーレム戦プレイヤー内では有名な人みたいだ。



ハーレム戦については初めてでルールも理解していない。莉久と花織もShinoのハーレム戦に参加したことがあるらしく興奮気味に語っていたのを聞き流した記憶がある。ハーレム戦を初めてやる人はShinoのルームがいいって確か言ってたはず。



まぁ2人とももうゲーム辞めてるし、やることなくて暇だったからやってみよう。メンバーが集まってShinoが説明をしていく。初めての僕でも凄いわかりやすい説明。ハンターサバイバーお互いにやりやすいルール。それに加え、参加してるメンバーに対しても礼儀正しくて一人一人の質問にしっかりと答えてるところも好印象なのだろう。



ネットの世界じゃ敬語を使う人の方が少ないからな。

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