第3話

やっぱり遅刻ぎりぎりの登校。ぎりぎりといってもいつも通りなので急ぐことはせずにゆっくり教室に向かう。ドアに手を当てて開く。ゆっくり前に目をやると、窓際の前から4番目に彼女が座っていた。彼女に向かって歩き机の横に立つ。



「桃ちゃんおはよ!」



朝の挨拶は大事。1日の始まりの言葉だから。



私の声を聞いて顔を上げる彼女。水口みずぐち 桃寧ももね。少し茶色がかかったストレートショートヘアー。同じ色の瞳。見た目はクールで無口そうだが話してみるとすごい姉御肌で頼れるお姉さんキャラである。



「鈴、おはよう。今日もまたゲーム?」



「えへへ。いつもより長くやっちゃって本当に遅刻するかと思ったよ!」



鈴。私の名前だ。正式には東雲しののめ りん。見た目は黒髪くせっ毛のロングヘアー。同じく黒い瞳。



桃ちゃんは「程々にしときなさいよ。」なんて言いながら呆れてる。これもいつものこと。私の席は桃ちゃんの後ろ。つまり前から5番目。睡眠にはもってこいの特等席である。今日も私は寝る。



桃ちゃんがさらに呆れてたけどゲームのし過ぎで眠いのだから仕方がない。自業自得だけど。今日のハーレム戦はどんな人が来るかな、気が合う人だといいな。

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