｢No title｣【完】

第2話

自分でルーム作ってメンバーを募集してルール説明して始めるハーレム戦。名前の由来は知らないけど多分｢想い人を守る｣のが｢騎士｣と｢姫｣に例えたからだと思っている。楽しければ名前なんてなんでもいいんだけどね。

メンバーが集まるのを待っていれば何人か見知った名前があるのに気づく。ハーレム戦をやってる人は少なく、ルームを作る人も同様に少ないからあたりまえなんだけど、知り合いがいるだけでさらに楽しくなるから謎だ。

彼らはフレンドではないけど私がルームを開くと必ずいる。私のルームに来ると『Shinoさん！』とか『昨日ぶりですね！』とか『また来ちゃいました！』とか声をかけてくれるからとても嬉しい。

｢Shino｣というのは私のゲーム名である。名前の由来は本名から1部を取っただけ。安直な考えである。

今日もいつも通り夜中まで遊びつくそうじゃないか。明日も学校だけど授業中に寝るから関係ない。ゲームしてもしなくても結局は授業中に寝るのだ。

深夜3時過ぎ満足した私はやっと夢の中に落ちた。いつもより終わるのが遅かったから学校は遅刻ぎりぎりになりそう。そしていつも通りの私の登校に彼女は呆れるんだろうな。