第13話

「どうして"雨の日"なの」



どうして雨なのか気になり尋ねる。もちろん言葉での応えはない。



彼女はまだ降り続ける雨を見たあと、悲しそうに人差し指を口元に持っていく。それはまだ秘密とでも言いたげに。



秘密ばかりの彼女に少し近づけた気がした。



いつか知る時が来るだろうか。彼女が現れた理由を。どうして"雨"なのか。



ゆっくりとタイムリミットは近づいている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る