｢な、凪？どうしたの？やっぱりどこか怪我した、？｣

あいつにどこか怪我を負わされたのか心配で聞くけど返ってきた言葉は予想もしてなかった言葉で。

未だに凪の両手は俺の頬に添えられていてそのままぎゅっと引っ張られた。

｢律のばか！！｣

｢ば、ばか？！｣

えぇー、いきなり罵倒されるとは…。涙目で睨んでも怖くないよ凪、ただただ可愛いだけなの気づいてるのかな。しかも上目遣いでやばい。

そんな俺の心情とは関係なく凪は続ける。

｢なんで勝手に決めるの？私の気持ちはフル無視ですか？律っていつもそうだよね！私には何も話してくれないのに自分で勝手に決めて行動する｣

｢…っそれは！｣

｢だまって！！｣

｢……｣

｢私のためってことくらい分かってるよ。そこまで馬鹿じゃないし、それでも私は一言欲しかった。告白の返事だってそう！私の気持ち無視しないで！｣

凪にそう言われて素直に謝る。確かに自分ことばかりで凪の気持ち無視しちゃってた。こんなんじゃだめだなぁ。

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