第18話

《凪side》


朝目が覚めて昨日のことを思い出した。律に迷惑かけちゃったな…。



手に違和感があって見ると律がずっと手を握っていた。逆かな、私がきっと離さなかったんだ。私の手なんて振り解けばいいのにそれをしない彼はとても優しい人。



私が起きたことに気づいた律は"おはよう"と言ってくれる。それに返事をする。



ずっとそばにいてくれたのかな、とか、引き止めちゃってごめんね、とかいろいろ考えてたら両手を握られた。



昨日あんな姿を晒しちゃったんだ、覚悟はしてた。でも直球で核心を突いてくるとは思わなかったな。



あまり気分のいい話じゃない。それでも律は聞いてくれる。私の味方になってくれる。彼の言葉はすごく真っ直ぐで私の心に一直線に届いた。そんな彼なら話しても大丈夫、ううん、私が律に知って欲しい。こんな汚い私のことも全て。



「…私の話、聞いてくれる?あまり気分のいい話じゃないけど、」

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