第18話
《凪side》
朝目が覚めて昨日のことを思い出した。律に迷惑かけちゃったな…。
手に違和感があって見ると律がずっと手を握っていた。逆かな、私がきっと離さなかったんだ。私の手なんて振り解けばいいのにそれをしない彼はとても優しい人。
私が起きたことに気づいた律は"おはよう"と言ってくれる。それに返事をする。
ずっとそばにいてくれたのかな、とか、引き止めちゃってごめんね、とかいろいろ考えてたら両手を握られた。
昨日あんな姿を晒しちゃったんだ、覚悟はしてた。でも直球で核心を突いてくるとは思わなかったな。
あまり気分のいい話じゃない。それでも律は聞いてくれる。私の味方になってくれる。彼の言葉はすごく真っ直ぐで私の心に一直線に届いた。そんな彼なら話しても大丈夫、ううん、私が律に知って欲しい。こんな汚い私のことも全て。
「…私の話、聞いてくれる?あまり気分のいい話じゃないけど、」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます