第17話
凪の手を握って彼女に問う。遠回しに聞くのは苦手だ。大切なことだから濁したくないってのもある。
「昨日何があったの?」
「…っ、何もないよ、いきなりどうしたの、?」
絶対に何かあったはずなのに隠そうとする。俺に心配かけさせたくないのか分からないけど、それは彼女の優しさであり、いちばん脆いところでもある。
そんな彼女を支えたいと思ったんだ。今だけでいい。叶うならば、これからもずっと凪の隣にいたいと思う。だけど、それは難しいからこの瞬間だけでも彼女の脆さを俺が支えたいんだ。
「…ねぇ凪。俺ね君を支えたい。ずっとは無理かもしれないけど、今だけでも、君の隣にいるこの瞬間だけでも支えたい。だからお願い。俺に君を支えさせてくれないかな、」
俺の心からの想い、伝わったかな。俺にとって君はもう大切な存在ってこと。そんな君を助けたいってこと。伝わってて欲しいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます