第7話

彼女に連れられるまま歩く。彼女の家までの道のりで簡単な自己紹介をする。



如月きさらぎ なぎです。高校1年生です。お好きなように呼んでくださって大丈夫です!」



丁寧に教えてくれた。



りつです。高校2年生です。じゃあ、凪って呼ぶね。俺のことは律でいいよ。敬語もなくていい」



名字は名乗りたくない。"春咲"は有名だから。今の会長の息子が"律"ってことも知られてる。だから名前だけ名乗る。



「分かった!改めてよろしくね律!」



そう言って凪は笑う。この日から俺と凪の少し不思議な関係の同居生活が始まった。

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