第3話
他の街に行ったことがないから人があまりいないこの時間にこの街を歩いた。とても新鮮でこの歳にもなってわくわくしてた。
小さい頃から文武両道を目指してた親により大抵の事はできるようになった。人が少ないと言っても少しはいる。いわゆる、不良というものだ。周りから見たらこんな時間に歩いてる俺もその部類に入るのかもしれない。
でもそれでもいい。今は周りの目を気にしなくていいから俺の事をどう見ようが構わない。
武道はできる。武道を応用すれば喧嘩することなんて容易い。面倒ごとは嫌いだけどこの時は何故か体が勝手に動いてた。俺が向かった先に女の子が3人くらいの男に絡まれてた。
男たちは俺から見て少し大きいくらいか、これくらいなら1人で対処出来る。
「なぁ、男3人が女の子1人に対してなにやってんの?」
俺が後ろから声をかけると女の子は驚いてた。そりゃそうだろう。いきなりもう1人男が現れたんだ。仲間だと思ったんだろう。さらに怯えた顔をしていた。
男は「あ?」なんて俺に対して威嚇している。残念ながらそんなもので怯むほど俺が歩いてきた人生はあまくない。人生と言っても17年ちょっとだけど。そう思うほどにあそこは監獄なんだ。
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