第3話



「っ、」




ぴくりと跳ねる暁の身体。




「…暁…。」




…もっと…



―――あなたに近付きたい。






そう、思う事は間違っているのだろうか?






そっと、暁の胸元に自分の右手を添える。






どくどくと、リズムを刻む心音の鼓動が早い。









ねぇ、私を意識してくれているの?





「っ、莉茉っ!」





切羽詰まったような暁に、手を急に掴まれた。

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