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「瀬野、最近頑張ってるな。この調子だったらY高合格間違いなしだろう」


「沼田、俺、志望校変えたいんだけど」


「ん?どこにするんだ?」


「……S高」


「S高って、お前っ、いくら成績が上がってきたからって、そこは、」


「もう決めたから。そこ以外受ける気ないし」



俺は、志望校を変えた。



いや、ちゃんと高校受験をすると決めたあの日から、誰にも言っていなかったけど、ずっとここに決めていた。


ここしか受ける気はない。


ここじゃないとダメなんだ。



少しでも、君に近づきたいから――

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