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土曜日――…


…――美波が来る日。



正直、気まずいし、どう接すればいいのかわからなくて、サボっちゃおうかと思った。


だけど、解除し忘れた目覚ましがうるさく鳴り響いて、しっかり覚醒してしまったから、なんだかんだ自分に言い訳して学校へ行った。



ちゃっかりいつも通りチャイムが鳴る前に登校している俺。



チャイムが鳴り、担任に続いて入ってきた美波と、不意に目が合い、なんか気まずくて、そらしてしまった。



だけど、もう一度、そろりと視線を戻せば、ずっとこっちを見ていたのか、バチッとまた目があって、


その瞬間、美波がふわりと笑うから、今度は金縛りにあったみたいに目をそらせなくなった。




結局俺は、君が好きで


君に、会いたかったんだ





やっぱり話すのは気まずくて、どうすればいいのかわからなくて、心臓が大きく拍動していた俺だけど、


「おはよう」とふわりと笑った美波は、いつも通りで、気にしていた自分はバカみたいで、やっぱりガキだと思った。



俺も今まで通り普通に接したつもりだけど、どこまで自然にできたかはわからない。



何もなかったかのように、今までと何も変わらない美波に、複雑な気持ちにもなったけれど、今の関係が壊れるのは嫌だったから、それで上手くいくならそれでいいと思った。

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