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「ありがとう。でもいいよ、大丈夫」


そんな願いが通じたのか、美波はふわりと笑ってそう言った。



それに、男も諦めて、「じゃー、サークルで大学に来てるやつもいるから、あれだったら送ってもらうといいよ。連絡したら迎え来てくれるだろうし」と言った。



そして、「うん、わかった。ありがとう」という美波の返事を聞いて、「じゃぁね」と言ってようやく帰っていった。




俺らも、近くにある誰もいないさびれた公園に場所を移し、かろうじてあるベンチに腰をおろした。



「話ってなに?進路のこと?」



受験生だからか、進路の悩みだと思っていたらしい美波。


だからついてきてくれたのだろうか?



そうだとしても、俺の話は変わらない。


今の俺にとっては、進路よりももっと大切なこと。




「好きなんだけど」



真っ直ぐ目を見て、ストレートに言った。


これが一番伝えたいことだから。



言った瞬間、心臓はあり得ないほど暴れまわる。


逃げ出したい衝動にかられながらも、必死に平生を装う。



今まで告白なんてほとんどしたことはないけど、今までにない想い。




なのに、

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