第五話
私が白い空間に移動した後、女神様は黒板を出現させていた。
「これからは、私が教えていくからね。まずは神について教えていきましょうか。」
「は、はい、よろしくお願いします」
「そんな緊張しないで、もう怒ってないんだしさ。まぁ、次同じことしたらあの図書館に入らせないけど。」
「はい分かりました」
入らなくなることだけはないようにしないと。
「それならいいわ。それじゃあ、まず、神は人々の願いから生まれるものと私が生み出したものに分けることができるわ」
と言いながら黒板に生態ピラミッドの図のようなものを書いていく。
「まず、私はここ」
と言いながらピラミッドの頂点を指す。
「しっかり自己紹介していなかったからするわ。私は創造神のアマ。そして全ての神のトップよ」
「ほへぇー」
「じゃあ、次にここ」
と言いながら頂点の1階層下を指す。
「ここは上級神と言って三柱存在するわ。一柱目はあなたも図書館であったティスよ。彼女は知識、知恵の神よ。二柱目はアス。彼は戦闘の神よ。三柱目はイス。イスは魔法と魔術の神よ。質問は最後に聞くから先進めて行くわ」
質問をしようとしたのがバレたらしい。
「次は中級神について説明するわ」
と言いながら指をもう一階層下を指す。
「中級神は戦闘や魔法、魔術そして、知識、知恵を細かく司るようになるわ。」
「...?」
「そうなると思ったわ。具体例を出していくわ。ちょっと待ってちょうだい」
だと言って黒板に文字を書き込んでいく。
その間に今での話を整理するか。まず、女神様が創造神で神様のトップだったとは驚きだ。神が人々の願いから生まれるのなら人から神になったものもいそうだな。
そんなことを考えてるうちに書き終わったようだ。
「魔法や魔術を例に出して説明するわ。まず、魔法、魔術を司るのは上級神よ。ここまでは大丈夫ね」
と言って、上級神の階層の横に書き足した魔法、魔術を指す。
「はい」
「そして、中級神は魔法、魔術の中の魔法の分野でさらに細かい火属性を司っているわ」
と言い魔法の下に引かれた線をたどって、火属性と書かれた部分を指す。
「わかってもらえたかしら」
「はい」
「それじゃあ、次ね。最後は下級神と呼ばれているわ。そして、下級神は現人神よ。これで神についての話はおしまい。だから質問があるならしてもいいわよ」
「それでは二つほど、一つ目は人から神様になることはできるのでしょうか。」
「可能よ。でも百年あってもなるのは難しいでしょうね」
「ありがとうございます。二つ目の質問は魔法と魔術の違いを知りたいです」
「それについては私よりも詳しく神がいるから呼ぶわ」
と言い、少ししたら空間が裂け二柱の神が出てきた。
「あなたたちに紹介するわ。彼女はユキ。私の弟子よ。そしてあなたたちの弟子にもなるわ」
「よろしくお願いします」
二柱の弟子になるそうだ。
「よろしくな。俺のことはアスと呼んでくれ」
「よろしくー、私はイスと呼んで」
「わかりました。アス様、イス様」
「それじゃあ私のこともアマと呼んでもらおうかしら」
「わかりました、アマ様」
「そして、イスー、ユキに魔法と魔術についての違いを教えて欲しいのよ」
「了解、あとこの黒板借りるね」
「わかったわ」
「俺の役目は今のとこなさそうだな」
「あなたは、魔法や魔術と並行して戦闘について教えてあげてちょうだい」
「わかったぜ」
私のいないとこで全てが決まっていくなー。
楽でいいんだけど。
あっ、アマ様が移動していった。
「はーい、始めるよ。魔法の方からいくよ。魔法は四属性で火、水、風、土になるわ。それでー魔法は、想像力と魔力が多めに必要になるから注意ね。魔力は今のとこは魔法や魔術を使うのに必要な力と思っておいてー。次に魔術は魔法で話した四属性以外にも属性があるよー。魔術は、魔法と違って術式を描く必要があって、術式に描いたことしか起こらないから注意がいるよ」
と説明をしながら黒板に書いていく。
「でも、魔法は自由度が高くて、魔術は低いと思わないで、術式を自分で作れるようになったらめっちゃ自由度高くなるから。それじゃ、魔術の本取ってくるから、アスあとよろしく」
「任された。それじゃあ、早速やるか。俺が教えることは戦闘全般だ。だから、剣術とか、戦術を教えるぞ。」
「索敵とかも教えていただけますか」
「全然いいが魔法で魔力の扱いに慣れてからだな」
「わかりました」
「それなら進めていくぞ。第一に戦闘で重要なのは体力だ。そして、次に必要なのは決定打、相手の攻撃を喰らわないことそして、想定外を無くすことだ。理解したか?」
「はい」
「重要な体力は動いていたら勝手に身につくがその他は考えることと知識、経験がなければ身につかない。だから訓練をする」
と言いながらいろんな武器を取り出していく。
「使ってみたいと思う武器を選びな」
剣に槍や短剣、刀が置かれている。
「オススメの武器ってありますか」
武器に触れたことのない私は何がいいのかわからないため聞いたが
「オススメはねぇーな。でもな、使ってみたいと思ったやつ使えばいいと思うぞ。極める時間ならあるからな」
と言われ前から使ってみたいと思った刀を手に取る。
「決まったようだな」
「決まりましたけど、重いです。」
「それは後から力をつけたらいいから今は諦めろ」
「わかりました」
両手でやっと持てるくらい重い。
「武器も選んだし実戦でもするか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます