第7話 弥生火沙
「あー!うさぎさんだぁ!」
一華がうさぎを見つけて近くに寄る。
時間は3時。お昼を済ませたところだ。
迷ってた時間が長かったからなー。
「火沙、でんわ。私はうさぎさんと遊んでるから出な。」
「あ、ほんとだ。ありがと。」
宥人さんからだった。
『お前らどこいんの?俺差し入れ持ってきたんだけど。』
「いろいろあって森の中でキャンプしてます。」
『え?まって、どゆこと?』
混乱してる(多分面白がってる)宥人さんに、ことのいきさつを話した。
『あははっ!なるほどね。お前ららしいね。』
「俺を含まないでください。」
『おお言ったね〜。…つかそれよりさぁ、』
「ん?」
『お前どうせ母親に連絡せずに行ったんだろうから一応伝えに行ったんだけど、』
「……!」
『お前、母親とどれくらい会ってない?』
「………3年、です。でもあいつとはもう縁切りました。赤の他人です。」
『でも向こうは心配してたぞ。』
「…え?」
あの母さんがそんなこと思うはずがない。
父さんが死んでからずっと俺を見てもくれなかった人が……。
『それと…。』
「…はい」
『お前、なんで寿命のことを俺らに伝えてなかった?』
100年分の3日間を君に 灰都 @shoutaaaaaa
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