第47話 意外と静かな結婚式
「・・・」
「・・・」
「・・・」
しばらくの間、お通夜のような雰囲気になってしまい、気まずい空気が漂う。
「その、心中お察しします」
「いえ...お気になさらず...」
口では笑顔でそう言ってるが、目元は笑ってなかった。
むしろ、心ここに在らずといった感情になっている。
「し、式の日取りは...」
「へ、変更無しで」
これ絶対落ち込んでるじゃん...。
⦅ようやく訪れた春の矢先に、この仕打ちですからね⦆
「ひ、披露宴も...」
「予定通りにお願いします」
「か、かしこまりました...」
二人とも笑顔は崩して無かったけど、内心盛大に顔を引き攣ってる。
⦅まあショックはデカいでしょうね。しかし、教会の職員さんに迷惑をかける訳にいかないでしょうし⦆
帰り道、リーチェの提案でカフェに寄って行くことにする。
「アイツらめ...仮病を使いよったな」
「え?どう言うこと?」
リーゼの言葉に、キョトンとしてしまう。
「アイツらは私が結婚して無いのをいいことに、毎回マウントを取ってきていたんだ」
「うわー」
それって職場虐めじゃん、しかも相当にタチ悪いタイプの。
⦅人間性を疑いますね⦆
「今回私が結婚をするから、面白くなくて総スカンを決めたんだろう」
「いっそ全員クビにしては?」
そうやって私情で職場の雰囲気を乱す輩は、クビを切られて当たり前だと思う。
「しかし、それでは兵器開発が...」
「ボクが手伝うよ!」
「!!」
真っ直ぐな瞳でリーゼを見つめ、助け船を出す。
「良いのか?お前は冒険者なんだろ?」
「関係ないよ、ボク達は夫婦に...家族になるんだよ?支え合ってこその家族なんだよ」
屈託のない笑顔でリーゼを励まし、手を重ねる。
「リーチェ...」
「それに、いくら資産運用があったとしても冒険者なんてその日暮しだから、いい機会だしそろそろ手に職をつけるべきだと思ったからね」
⦅やはりリーチェ様はタラシですね⦆
なんで?!
「お前と言う奴は...。
よし決めた、アイツらは全員クビだ!」
わ、思い切りが早い!
「アデルとナターシャにも伝えろ、お前達三人まとめて研究機関職員に内定する!」
「わかった、ありがとう!」
「とりあえずリーチェとアデルは今から、錬金術の勉強だ」
あれ?
⦅ニヤニヤ⦆
「何を惚けている、錬金術の研究機関の職員なのだから錬金術の勉強は必要だろ?
とりあえずナターシャに教わるといい!」
しまったーーーー!!!勢いで言うんじゃ無かった!!
⦅観念して勉強しましょうねw⦆
いやァァァァ!!!
-【勇者教】エンデュミオン支部教会-
そして一週間後、参列者の人数はたったの三人だが予定通り結婚式が行われた。
「まあ、こういった静かな結婚式も案外悪くはないな」
「でしょ?リーゼロッテさん」
「これからはリーゼと呼んでくれ、リーチェ///」
「わ、わかった、リーゼ///」
照れ臭そうな会話をしていると、ナターシャとアデルが二人に話しかける。
「いやー、いきなり内定貰った時はびっくりしたよ〜。
おめでとうリーゼ、これから夫婦四人で仲良くしていこうね」
「ありがとうアデル、一緒にリーチェを幸せにしよう」
二人は固く握手をした。
「ナターシャ...」
「心配してくれるのですね、嬉しいです♡
けど私達夫婦に言葉は不要、例えこの先また貴方の事を愛する女性が増えたとしても...私が最初にして一番であることを忘れないでね?///」
「ありがとうナターシャ、愛してる♡」
「私もですリーチェ、愛してる♡」
甘い空気を四人で作っていると、誓いの儀が始まった。
「...では僭越ながら神父役はこの私、メイドのリィラが務めます。
これより、誓いの儀を執り行いますので皆様は静粛に」
今回はナターシャとアデル、そしてマゼンタさんだけだから正直二番煎じだよね。
⦅まあ、職員一斉解雇の件も大騒ぎになりましたからね⦆
「汝、新婦リーチェよ、貴方はこの場に置いて
新婦リーゼロッテ・パルテナス・アームストロングを妻とし、永遠の愛を誓いますか?」
「誓います」
「汝、新婦リーゼロッテ・パルテナス・アームストロングよ、貴方はこの場に置いて
新婦リーチェを妻とし、永遠の愛を誓いますか?」
「誓います♡」
「ではお互い見つめ合い、誓いの口付けを」
濃厚なキスをして、二人の頬が紅潮し誓いの儀は終了。
あとはいつも通り、軽く会食をして披露宴は幕を閉じる。
なんかいつも通りって感じだよね。
⦅実家のような安心感ですね⦆
もうさすがにお嫁さんは増えないでしょ。
⦅...ノーコメントで⦆
なんでだよ。
⦅やはりリーチェ様はタラシですね⦆
もうツッコまないからな。
結婚式が終わって1ヶ月が経ち、リーチェ達は研究に勤しんでいた。
「地獄の鬼勉強コース...ガチの地獄だった」
「頭パンクしそうだったよー」
リーチェとアデルが受けた、ナターシャによる一ヶ月勉強合宿はただひたすらハードモードだった。
リーチェとアデルは週一のテストで赤点を取る度、ナターシャからの激しいレズレイプを受けて精力をごっそり持っていかれる。
「もう一生分の勉強をした気がする...」
「奇遇だねリーチェ、アタシもだよ...」
⦅リーチェ様にしては頑張りましたね⦆
一言余計だよ!!
「さ、この成果をリーゼに報告しましょ♫」
ナターシャは何故か、肌が物凄くツヤツヤになっていた。
「ほう、大した手腕だなナターシャ。
あの二人の頭に一級錬金術師並みの知識を詰め込ませるとは...」
「リーゼの教えが良かったからです♫」
ナターシャの言葉を聞いて、自然と口角が上がる。
「ようやく堅い態度が治ったな、夫婦になったからか?」
「全てリーチェのお陰です♡」
「侮れないな、あの子は本当に」
⦅やはりリーチェ様はタラシですね⦆
⦅報告、ステータスを更新します。
お読み頂き、ありがとうございます⦆
名前:リーチェ
年齢:15歳
性別:女性
前世の名:
職業:冒険者
服装:春夏秋冬のコーデ
称号:【妖精騎士】
冒険者階位:アルティメットクラス
武器:【妖刀村雨】
加護:【アイとの交信】
【天照大神の寵愛】
【妖精騎士の証・風纏い】
名前:ナターシャ
年齢:22歳
性別:女性
職業:冒険者・暗殺者・【勇者教】の聖女
服装:聖女の修道服
資格:錬金術師一級・冒険調理師一級
称号:【導きの聖女】
隠れ称号:【麗しき爆乳聖女】
冒険者階位:アルティメットクラス
武器:【アダマスの大鎌】
名前:アデル
年齢:18歳
性別:女性
職業:冒険者・ビーストテイマー
服装:真夏のヘソ出しコーデ
称号:【最高に煌めく超新星】
隠れ称号:【セクシーな巨乳アイドル】
冒険者開位:ノーマルクラス
名前:リーゼロッテ・P・アームストロング
年齢:35歳
性別:女性
地位:公爵
職業:学院教授・博士号錬金術師
服装:研究白衣
称号:【
隠れ称号:【唯我独尊なドS女公爵】
二つ名:【紅蓮焔雷公】
武器:【バレル・ブラスター】
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