応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 第16話 井戸下会議への応援コメント

    コメント失礼します!

    「おならとおしっこ」

    「きっしょ!井戸だぞ犯罪的すぎる」
    →意外なやり取りでびっくりしました。作風的に出てきてもおかしくないワードだと思いましたが、こんな感じの低俗な下ネタをがっつり取り扱うのとは思ってなかったです。これは結構、読者を選びそうですね……。自分的にはあんまり気になりませんでしたが、品行方正に読んでいた人や、過敏な人は目くじらを立ててきそうです。
    キャラ立てという点ではかなり効果的ではあると思うのですが……。

    公共施設への排泄は犯罪だ。イシュでは、抜歯の刑があることを彼らは知っている。
    →知っている、ということは、地元民ではなさそう、と思ってたらドンピシャでした。国外からも信者を集められる、規模はかなりのものですね。教会。

    イシュが存在する国家周辺では、
    →中世の吟遊詩人の役割を思いだして繋がりを感じました。そして、その内容を鑑みるに、

    「はぁ~!まじ抱き放題」
    →これは意訳すると、こんな大仕事で成果を上げたら、もし物語になれば、ヒーローとしてモテモテだぜ!という具合でしょうか。そういえばここはあえて()を使わずに説明させてますね。

    「死ぬ……って言い方あってんのか?専用の単語欲しいぜぇ」
    →かなり下に見られてるみたいですね……。死ぬという単語すら平等に使ってもらえない……。埃、灰。こう卑下される人種は、流浪の民以外にもいそうな感じですが、イマイチどこまでをそう呼ぶのか線引きが自分の中で曖昧になってます……。

    外国人非課税なんだからよぉぉぉ!」
    →タックスフリーはあるんだ!やっぱグローバルになるのは観光業からですね。

    急に世界観が開示されてきましたね。個人的にはうれしいです。
    「ん~え~ま~もともと教会が埃臭かったからな~そのせいで王権神授の封建制だし」
    →教会とズブズブみたいですね。現実がちらつきます。

    「ん~でも(貴族同士)力の差あんまないせいで王様の言うこと聞かんし戦争けんかばっかされてもな」
    「だからと言って中央集権化はちょっと……見過ごすには埃っぽいというか」
    →埃という単語は、転じて「忌避(?)」みたいなマイナスなイメージでも使われているみたいですね。そして個人的な話なのですが、ついこの間件のアークナイツで似たような話を見聞きしたばっかりなので、解像度が高かったです。以前は刺さらなかったとおっしゃっていましたが、このあたりの雰囲気がお好きでしたら、11章や12、13章は多少楽しめるかと思います。

    いっぱい頑張れば頑張ってないやつよりいっぱい盗られる。」
    →構造は違うんですが、共産圏で産業が発展しない話がちらつきました。

    「そんで(穀物とか特産品の)取れ高減ったっぽいって監査入ったら脱税まみれ。
    →この辺りもめちゃくちゃ面白い話してるんですが、税というとどうしてもお金のイメージが先行してしまい、一瞬戸惑いました。この場合、おそらく金納ではないですよね?

    だけど国境だから下手に叩き潰して領地盗られんのもあかんし潰したあとの維持に時間割いてられない」
    →これ、国境地帯のカスのエコシステムというのがすごく面白いです。自分みたいな人間にとっては16話、凄く良いです!

    井戸下会議というタイトルも魅力的で、総じて面白かったのですが、
    世界観回という性質上、この作品の台詞回し(口語的に省略する)のが諸刃の剣になっている印象を受けました。()を使っていても難しいところがありました。

    そして、これは完全に個人的な問題なんのですが、セリフにまた関西弁のきらいがあって、自分が読むと結構ノイズになってしまいました……。ボリュームゾーンを鑑みるに、関西圏の人間は、多少ほかと比べると読みづらさを感じると思います。

    作者からの返信

    "低俗な下ネタをがっつり取り扱う"

    民俗学や、人類学など人間にまつわることを描くのであれば、避けられず、必ず関わることになる要素であるため、取り入れております。また、現実生活への接続だけでなく、物語世界の中でも大きな意味があります。灰と深い繋がりを持つのが、この排泄に関わるものです。あらゆる全て、人が感じるものを重点に、全てに意味を付与しております。

    "品行方正に読んでいた人や、過敏な人は目くじらを立ててきそうです"

    こちらの方々に対して、プロローグのところで「これ以上は読み進めるべきではない」と心を込めて伝えております。私の設計では、そうした読み方をする人はここまで踏み込んでいないとしているところです。品行方正とは何か、に対して問いと答えを持っている人が読み進んでいることにも関係があります。

    "国外からも信者を集められる、規模はかなりのものですね。教会"

    宗教とは統治システムであり、社会集団を持続される道徳規範になる、ということが分かれば、自然とその規模の大きさに理解が及ぶでしょう。

    "そういえばここはあえて()を使わずに説明させてますね"

    こちらの台詞で、説明をする台詞とそうでない台詞を思い出してもらう狙いがあります。

    "イマイチどこまでをそう呼ぶのか線引きが自分の中で曖昧になってます……"

    こちらははっきりとした狙いがあって曖昧です。この曖昧さを避けるには、どのような心がけが必要なのでしょう?世の中にある、一般的に曖昧でないものとは、本当に曖昧ではないと言い切れるものでしょうか?というような対話が含まれています。

    "やっぱグローバルになるのは観光業からですね"

    こちらは、教会が世界的な勢力であることから生まれる社会構造です。

    "そして個人的な話なのですが、ついこの間件のアークナイツで似たような話を見聞きしたばっかりなので、解像度が高かったです。以前は刺さらなかったとおっしゃっていましたが、このあたりの雰囲気がお好きでしたら、11章や12、13章は多少楽しめるかと思います"

    アークナイツと私が描くものは、人類学的に起こっていることとしては同じであると感じています。私がアークナイツに対して物足りなさを感じているのは、あくまでエンタメ的で、物語としての小道具であること、そして紛争に関して割と教科書的な、基本的な構造で描かれている点です。私は物語に現実と同じ学びを求めてしまうため、より現実と接続された描かれ方であれば私も好んで楽しめるだろうと感じています。ただ「アークナイツは難しい」という一般的な感想があるため、「あれ以上現実的に描くのは、受け手にとって難しすぎるのか……」と閉塞感を覚えています。ぬぅ……この辺りはモヤモヤしています。世界のことを知らずとも、自分の身の回りの出来事を抽象化して共通点を見出せば、難しくは……もやもや。

    "お金のイメージが先行してしまい、一瞬戸惑いました。この場合、おそらく金納ではないですよね?"

    おっしゃる通りです。金納の方が、運用上、歴史が浅いと考えています。

    "世界観回という性質上、この作品の台詞回し(口語的に省略する)のが諸刃の剣になっている印象を受けました。()を使っていても難しいところがありました"

    世界観が分かるシーンではおもちゃ感が出ないようにする、という方針のもとこうなってしまいました。難しいところ、というのは、私の意図の範囲内であれば機能しているようですね。こちらのシーンは、()があっても自ら補完しなければ分かりにくいところが生まれるようにしました。というよりも、タイトルに難しい版と標榜しているように、今回はここに接続できる人向けに描きました。なぜなら、わからなくともこの物語の重要なところは分かるようになっているためです。

    "そして、これは完全に個人的な問題なんのですが、セリフにまた関西弁のきらいがあって、自分が読むと結構ノイズになってしまいました……"

    これは完全に誤算ですね……おっしゃってくださり、ありがとうございます。
    機会があればフィールドワークなり、どのような言語運用がされているのか学びたいところですが、現状困難を感じています。何かそのあたりのことを学べる場所や、媒体はないのでしょうか。教えていただけると嬉しいです。

    これも、日本語でなければ避けることができたのですが……もやもや


  • 編集済

    第 話 屋根の日陰への応援コメント

    「今じゃなくて」
    から
    立ち止まる2人。
    まで、映像化してみて、頭の中ですごく映える映像でした。
    クリストファー・ノーラン味というか、そんな風な印象を受けました。
    インターステラーのクーパーの家のシーンのような。静かで落ち着きはらっていて、けれど物語の本質に近づかんとしているような。”映像化”なので、言語化が難しいのですが、こんな印象を受けました。

    「ナーシェも結構、(価値観)違う人たちといること多いからね。気持ちわかるよ」
    この台詞に、(ナーシェ的にはそこまで深く考えた発言ではないと思いますが)リベラル的な理解と、本質的な理解の差を感じました。
    ロスが少し違う出自であるという仮定で話を進めるのならば、ナーシェは経験に基づく知識としての理解。ロスの方がもっと身近な、直感的な理解をしているのではないかなと勝手に思いました。

    そしてそのあとの会話。正しいことが常に正しいとは限らないと私は考えているので、凄く印象に残りました。

    「はいどうぞ。弱いふりの焼きが回ったね」
    これも、遠回しな忠告のように感じます。

    「え?うーん手袋だと細かい動き難しいんだよね」
    扉が開かれると、その取手を熱していた金属具がすとんと落ち、女性の甲高い悲鳴が響いた。
    この小噺と場面の転換で落とすのも綺麗だと感じました。


    幕間的なお話で、今回は短かったですね。
    フィードバックのターン切り替えは暗黙にするということでしたが、自分が気にしいな性格なこともあり、暗黙だと逆に気を使ってしまったりしちゃうので、もしよろしければ、もう一話フィードバックが必要であるかどうか、教えていただけると幸いです。

    作者からの返信

    "まで、映像化してみて、頭の中ですごく映える映像でした"

    驚きました……かなり省略された視覚情報が多いので……

    "静かで落ち着きはらっていて、けれど物語の本質に近づかんとしているような"

    短いところは、その短さを活かして重要であることが盛り込まれています。物語において、不明であることを知るための手がかりが短いシーンに全て詰まっています。

    "この台詞に、(ナーシェ的にはそこまで深く考えた発言ではないと思いますが)リベラル的な理解と、本質的な理解の差を感じました"

    よく相互理解が融和に重要であると言われますが、それは例外を多分に含んだたとえだと思えます。理解が進んだ結果、排斥や決別が導かれることもあります。きっと、このシーンの言葉の意味が違って見える時が来ます。具体的には、最終話を読んだ後です。

    "ナーシェは経験に基づく知識としての理解。ロスの方がもっと身近な、直感的な理解をしている"

    こちらについて、とても安堵しています。このような、説明を省いた、キャラクターたちの具体的な動きのみでその推論を導けるよう細心の注意を払いました。

    "「はいどうぞ。弱いふりの焼きが回ったね」
    これも、遠回しな忠告のように感じます"

    着目してくださって、嬉しいです。彼の世界から見たその合理的さが見える時を楽しみにしています。

    "この小噺と場面の転換で落とすのも綺麗だと感じました"

    短いシーンはとにかく詰め込み、凝縮することを心がけていました。ひとつの動きとシーンに対して、あらゆる意味と、世界観、背景、人物の心、物語的な技術などです。これらにも理由はもちろんあり、多義的であるが、解釈のないひとつに収束するというテーマに基づくためです。


    "自分が気にしいな性格なこともあり、暗黙だと逆に気を使ってしまったり"

    あら……そうでしたか。お気遣いさせてしまいましたね。では、お言葉に甘えて、もう一話、いただけますととても、大変嬉しいです。


  • 編集済

    第15話 押し入りへの応援コメント

    明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。

    順番の件に関して、承知しました。お返事ありがとうございます。

    「ん?ああ、ありゃ奴隷よ」
    →奴隷だったのか……。確か十字架だったと記憶しています。教会が何か関与しているのでしょうか。

    日は昇り、足元に丸い影落ちる時。
    ”お昼”一つでもこんな表現をするのは小説という媒体の良さが出ていて、上手だなぁと感じました。

    その風は声を運び、その風はふたりの耳を吹き抜ける。
    →魔力を風で運んで……的な?

    はぁ!?ナーシェ言われてないんだけど。どういうつもり?」
    →これはコンテキストの読解不足なのか、本当に別の内容だったのか、どっちなんですかね。たぶん前者かな?

    少女は白目を剝くように声をこぼす。
    「あーやだなー」
    →少なくとも映像にしながら本を読む私のような人間にとって、こういうところが本作の良さだなと思います。そういった層がメインのターゲット層なのかはわかりませんが……。


    「まぢで何でナーシェたちなの?他は?」
    →ナーシェの幼さ、もっと俗っぽく言うとメスガキ感が出ててキャラが立っていると思います。

    床に太陽模した幾何学ある中央、
    →やっぱり異質な建物は教会関係と疑っておいてよさそうですね。

    「お待ちしておりました。お見送りいたします」

    「気持ちだけもらっとく」
    →痺れる応酬です。そしてやっぱりロスの台詞回しが好きです。洋画をよく観る人間としては、ちょっと洋画の吹き替えっぽい雰囲気を感じます。いい意味で鼻につく感じです。

    熱でゆらめくように、
    →我々も馴染みのある現象で説明されていてわかりやすいです。なるほど……

    「抵抗しなければ身の安全をほしょーする。どさくさどろぼうもゆびくわえて見ることしかできんさ」
    →世界観の描写として面白いんですが、保証がひらがななのはロスの文化圏どうなっとるんや……。あんまり金融とか発達してない?

    少女は抱えた女の服でそれを防ぐ。吸い込まれるように熱線は吸収された。
    →防弾チョッキ、耐火服、ゴム手袋、その類でしょうか。なにか魔力が込められているとか、海と同じ力が織り込まれているのか。気になります。

    「なんてね」
    琥珀の少女は肩に掛けた鞄から拳ほどの球をひとつ取り出し、
    →おぉ!熱い!

    貴族階級の訛り
    →ふと思ったんですが、貴族っていう単語と訛りっていう単語って、ちょっと直観に反する組み合わせだなって思います。アクセント、とかだと多くの人はしっくりくるかも?

    なーんかロスとナーシェの関係がいい感じですね。バディものとしての側面を見せてきていて、自分は好きです!

    作者からの返信

    ご挨拶が遅くなりました。あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

    安心で安全な生活が、危ぶまれる一年になりそうですね……おそらく20年後には、教科書に書かれるような5年間ですよ……


    「確か十字架だったと記憶しています。教会が何か関与しているのでしょうか」

    ここのあたりは、異世界徴税官が難しい版として題されている理由の例となる部分です。徴税官における、教会のシンボルは一字架です。ここで教会が想起されることに対して、読者は自らの文化的なイメージに対して慎重にならねばわかりづらいシーンがある、ということを伝える機能が、この十字に見える痕にあります。厄介なことに、物語としては重要な要素になりますが、テーマとは大きな関係がないため、詳しい描写がない点です。その強弱に、取捨選択のアンテナがなければわかりづらいものとなっています。

    「お昼一つでもこんな表現をするのは小説という媒体の良さが出ていて、上手だなぁと感じました」

    今回は結果として伝えやすかったですが、世界観を伝えるために多用すると、読者が不必要に混乱することをフィードバックの結果わかったので、現在はむやみにやらないようにしています……関連する話として、昼をそう描いた経緯は明確に覚えております。理由は、書き手はできる限り主観を交えないで述べる、という仕掛けから、昼とは書かずに、今どのような状況なのか、だけを描く存在である、ことの表出です。

    「その風は声を運び、その風はふたりの耳を吹き抜ける。→魔力を風で運んで……的な?」

    おっしゃる通りです!もっと単純に音、でも良いです。こちらは、完全な客観はなく、語りの主観に歪んでしまう、という表出でもあります。

    「これはコンテキストの読解不足なのか、本当に別の内容だったのか」

    おっしゃる通りです。
    こちらは、少し入り組んだ心の動きがありました。ナーシェは特にその機微がわかりづらくなっています。同じ言葉が聞こえている前提として、返納祭前にロスには事前にそのことの情報提供がありましたが、ナーシェにはありませんでした。

    「少なくとも映像にしながら本を読む私のような人間にとって、こういうところが本作の良さだなと思います。そういった層がメインのターゲット層なのかはわかりませんが……」

    そんな!明確にターゲティング読者です!いかがでしょうか!強く大きな満足を提供できているのでしょうか。そうであれば、とても嬉しいです。

    「床に太陽模した幾何学ある中央、
    →やっぱり異質な建物は教会関係と疑っておいてよさそうですね」

    太陽はいくつもの意味が重なった比喩になっています。その世界観の善であり、一般的な感覚も意味して、教会との交流も意味されています。

    「痺れる応酬です。そしてやっぱりロスの台詞回しが好きです」

    ロスははっきりとそうしたキャラクター設計をしました。エンタメを提供できているようでとても嬉しいです。これでも、どのような人であればどのキャラクターを気にいるか、をしっかり考えて見せ場を作っています。

    「保証がひらがななのはロスの文化圏どうなっとるんや」

    以前お伝えしたように、徴税官である流浪の民は狩猟採集民族的な文化観です。ちょっと詳細が長いので、興味があれば次回にてお答えしますね!人類史系の本に、その民族の特徴が論じられていることが多いです。農耕が国家を促すなら、狩猟採集は脱国家を促します。

    「なにか魔力が込められているとか、海と同じ力が織り込まれているのか。気になります」

    こちらは、光と似た性質をイメージするとわかりやすいです。蒸気など他の物質に光がぶつかると乱反射して霧散するような作用と同じです。そうした織られ方が、貴族の服にはあります。

    「おぉ!熱い!」

    前後のシーンは、彼女の生き方も同時に表すことができているな、と自分でも満足度が高いシーンです。

    「貴族っていう単語と訛りっていう単語って、ちょっと直観に反する組み合わせだなって思います」

    このあたりの違和感は、作品の1番最初あたりにある『日本語訳について』が説明を担っている部分です。
    では「訛り」という語単体に関して、本作が基本的にカタカナ語を避けていることと、言語学的に見ると標準語と非標準語という対立から訛りという語が選ばれている背景があります。アクセント、と本作で書くと「アクセント」という単語が外国語である可能性を孕むことを忌避しています。また、訛り、という語が持つイメージから、貴族と貴族でないものを横並びに考えやすいようにする狙いもあります。物事に優劣、さらには上下はなく、基準なくしてはただ違いだけがある、というテーマに関わる描写です。何気ない人単語に、これだけ背景がある作品ですので、その導線の意味にしっかりと、読者が疑心暗鬼にならないように報酬的な描写が必要だな、と反省することが増えました……

    「なーんかロスとナーシェの関係がいい感じですね。バディものとしての側面を見せてきていて、自分は好きです!」

    おお……とても嬉しいです。きっとエンタメとして提供できる要素のはずだ、と信じて描いたので、伝えることができて安堵しています。拙作はこの2人の描写を活かして、作品のテーマを伝える構造です。さらなる驚きを提供できれば幸いです。




  • 第14話 生き方への応援コメント

    コメント失礼します。

    横たわる者ら、イシュの民の中に、いくつか流浪の民が見られる。
    →即席の救護所みたいになってるの、好きな描写です。

    冷たい者の損傷した頭部は空っぽ、もしくは肩から横腹にかけて断裂、下顎を失っていた。
    →結構グロい死に方でびっくりしました。空っぽという表現は勉強になります。

    背中に十字の、深い切れ込み、自然治癒で消えない傷跡があること。
    →これは気になりますね。教会独自の攻撃によるものなのか、それとも別の勢力のものなのか。自然治癒で”消えない”ということは、「スティグマ」みたいな類ですかね?

    ある地では医師、ある地では薬師、癒師、と呼ばれる、
    →文化の違い演出ですね。
    ヒトの体をよく知る民
    →「つまるところ」みたいな感じで要約するのはわかりやすくていい演出だと思います。

    鉱石、骨を丸く削った数珠をいくつも重ねており、長方形の布を、体と両腕に垂れ下げたような長衣をまとっている。
    →ここは、現実のいろんな文化圏の装飾が見られて面白いです。西洋医学というよりかは、東洋医学に近い雰囲気ですね。イシュとは明らかに違う文化を感じますが、この祭りに際して外部から呼び寄せられたのでしょうか?

    すり潰した薬草を傷口へ与えていた。
    →という描写があることから、この世界では、魔力を用いた治療が西洋医学の立ち位置で、それ以外が東洋医学の立ち位置にいるのでしょうか。
    信頼が深い医療なら、”「傷を早く、正しく治します」”というセリフは出ないような気がします。もしくはただの励ましですかね。

    その目の奥底は血生臭さで淀んでいる。
    →ナーシェに関して、初めて出た描写だと思います。診る者には見透かされているのでしょうか。老人の目はごまかせませんね。

    「(粘土の)蛇に噛まれた」

    「んん?[力まりょくで作られたもんに決まってるだろ]あー毒があるかもしれん」
    →ここは本作節全開ですね~。プロフィールでも好きだとおっしゃられていましたが、閃光のハサウェイ味を感じます。もし[]や()が無かったら、普通に読む分には要介護になっちゃいますね

    呼ばれた者は横たわる者たちを跨がず注意を払って歩き
    →ヤーラの初めての登場からここまでの短い間で、彼女の活発で丁寧な性格を感じ取ることができました。

    髪隠す者は一度眉をひそめ、明るく目を開き、眉を上げる。
    →髪隠す者として、ヤーラを瞬時に記号化していて驚きました。なるほど、こういう風にするのか……。

    眉下げて、笑う。
    →表情豊かで、読んでいて楽しいです。

    「気に入らなければ強くありなさい。己を貫くためにね。強くもないのに自分を通そうとしたら潰れて死ぬだけだよ」
    →いいセリフだと思います。結局、弱者はどれだけ圧迫されているように感じようが、本当に自分を圧迫させるのは己の弱さですね。

    「はい。折れたあばらがくっつき始めてました」
    →早っ⁉

    「イシュは暇だと聞いていたのですが……それにこんな丈夫だし」
    「あたしらには関係ないよ」
    力が轟く。
    診る者は壁越しに遠くを見つめた。
    →何かが起きそうな予感……。つなげ方が上手だと思います・

    作者からの返信

    「そして、ちょっと個人的に分かりづらくなってきてしまっている事があるのでお尋ねしたいです。
    相互フィードバックに関して、私は現在異世界徴税官の14までフィードバックを送らせていただいていますが、14話と対応しているのが、こちらの2話後編。そちらの15話と対応しているのが、こちらの3話」

    あっと……返信が遅れてしまいました。このあたりの相互関係は、明確にしないよう企画で定めています。なぜなら、1:フィードバックに心労が出ないようにするため、2:ご好意に頼る形になるため、3:読む文量とフィードバックの量によって差が出る場合、個人の判断に委ねるため
    です。

    こちらは、出会った頃にすでに構築されている距離感だと思っていますので、特に気を遣うことはないと感じています。

    ただもしも、あなた様が明確にしたいのであれば、あなた様の提案に従いますよ……!








    "即席の救護所みたいになってるの、好きな描写です"

    このくらい簡素に表現できれば……と課題を感じております。こうした設備は、経験がなければ意外と設営が難しいことがある、という要素を描こうとしていましたが、伏せることにしました。

    "結構グロい死に方でびっくりしました"

    争いごとがあれば、大怪我をすることがあります。日本で過ごしていると出会う機会はとても少ないですが、他の地域では日本よりも高い頻度で見られるものです。ロスアリグが腕に杭を撃たれたように、今回のイシュの返納祭は普通ではないことをここで思い出してもらう狙いがあります。こうした死に関する表現は最初避けるつもりでしたが、呪術廻戦という作品の描き方を見て、「受け入れる人が増えているだろう」とこの表現に踏み切りました。ただ生きることさえ、現代日本は安全であることを伝えたいです。

    "これは気になりますね。教会独自の攻撃"

    お……鋭いですね。

    "現実のいろんな文化圏の装飾が見られて面白いです""この祭りに際して外部から呼び寄せられたのでしょうか?"

    シャーマニズムがイメージしやすいと思いますが、受け継がれている歴史的文化の深みや、担っている社会的役割を想起できるようにしました。装飾品が、その社会属性を表せるよう工夫しています。色々背景がありますが、医者のような尊敬から社会的地位を高めないよう、各地を転々とさせられる存在です。

    "信頼が深い医療なら、”「傷を早く、正しく治します」"

    こちらは臨床医学的なものを伝えようとしているシーンです。各地を転々としている分、文化的な影響の少なさが示唆されています。

    "ナーシェに関して、初めて出た描写だと思います。診る者には見透かされているのでしょうか"

    ナーシェに関して、読者の関心が十分に高まっていることを想定しているので、ひとつのギミックがあてがわれています。これは、診る者が見た比喩的なナーシェの在り方であって、ナーシェの本質ではないということです。分類学の話になりますが、ホタルイカがその理解を助けます。ホタルイカは何科の生物かご存知でしょうか。驚くことに、ホタルイカモドキ科ホタルイカ属という一件反転しているように思えます。しかし、これは欧米圏から見た分類に従っているためです。2種いるホタルイカのうち、欧米圏のホタルイカは日本でいうところのホタルイカモドキと呼ぶようになってしまい、英語で言うとホタイルカモドキ科はホタルイカ科という、翻訳の都合上反対になるというこの事実が、実存は本質に先立つという表れです。

    "閃光のハサウェイ味を感じます。もし[]や()が無かったら、普通に読む分には要介護になっちゃいますね"

    最初は()も何もない方針だったんです。心の理論があれば簡単なことだと。しかし、ハサウェイを直感でわかる人が少ないというショックな事実を知ることができたため、()の表現が生まれました。

    "ヤーラの初めての登場からここまでの短い間で"

    読者へ短い間で、サブキャラクターの人となりを伝えるため分かりやすい人選をしました。これから私は、主人公レベルの人たちにもそうした表現をしなければならないと反省しています……

    "→髪隠す者として、ヤーラを瞬時に記号化していて驚きました。なるほど、こういう風にするのか……。"

    高い読書負荷に耐えられるなら、その表現は本当に便利です。しかし、感情移入を求める読者には、読みづらい印象を与えてしまい、虫を観察する気分になってしまうようです。私としては、そう見て欲しいから記号化していますが(主人公たちも同様に)エンタメにおいてはあまり推奨されないように思えます。換喩ですね。

    "→いいセリフだと思います。結局、弱者はどれだけ圧迫されているように感じようが"

    こちらも、本質は実存に先立つ、という現れです。ホッブズのリヴァイアサン的万人闘争の比喩ですが、この命題が本当にそうなのかということを疑わせることが目的にあります。



    またまた、お時間割いてくださりありがとうございます。

    最近、異世界徴税官を読み直していると、もう少し読みやすくした方が良いかな……と悩むことが多いです。しかし、読みやすくしてしまうと、テクスト通りにしか読まれないのでは、と懸念しています。もっと自由に、目滑りを起こしたら都合良く読んでくれ、文字通りに囚われるな、目滑り起こしたシーンは重要じゃない、というメッセージでもあるのですが、脳科学的な観点から、タイトルで標榜しているとはいえ流石に読みにくすぎるか……?と頭を抱えることが多いです。


  • 編集済

    第13話 粘土への応援コメント

    お久しぶりです、コメント失礼します。

    人丈ほどある生き物の、ごわついた毛皮の上に横たえられる。
    →それなりにイシュの文化が開示されてきて、初めて出てきた描写かなと思います。やっぱり教会はすこし文化圏というか、地位が違うと感じます。
    現実を引っ張り出してくるのは野暮かもしれませんが、キリスト教的な動物に対する価値観を感じます。

    「はあ?じだい?場所の違いじゃないのか」
    →世界観的に面白い部分だと感じました。
    これまでもロスとナーシェの生まれが違うことが示唆されていましたが、文化の違いが明確に表れていて面白いです。ここは、金銭で安全を買うという発想はまだグローバルに根付いているものではないが、ロスの住んでいた地域では、以前から一部で既に金で力を買えていた。という風にも捉えられる気がしたのですが、”じだい”がひらがなになっているのが引っ掛かりました。
    本作では、各文化圏でなじみのないもの、対応する言語がない単語はひらがなで表されていましたが、”じだい”がひらがなということは、ロスの文化圏では直線的・距離的な時間の概念が希薄なのではないか、と感じました。そこまでいかなくとも、暦とかがあんまり意識されない文化圏なのかなと。思い違いでしたらすみません。

    教会?はさ、ちょっとお金と力を等価交換するの嫌がるよね」
    →またまた現実の話を引っ張ってきますが、カトリックでは浸透していた地域の気候条件から、富の貯蓄が悪とされてきたという歴史があります。似たものを感じました。そのうちこの世界でも、大聖堂の修繕に憤りを感じた人間が改革を始めたりするのでしょうか。

    “きょうわは”という言葉が琥珀の少女とともに浮かび上がった。
    →共和改革の背景が見えてきて面白いです。イシュ国内の富裕層が、自分たちの力を振りかざすために地方分権化・共和化を進めている、ということで合っているでしょうか。もしそうなら、あんまり健全な改革とは言えなそうですね。

    琥珀の少女は右を見て、左を見て、下を見て、上を向く。
    →読み進めていくうちに、溜まっていたナーシェのヘイト消えていっているような気がしました。

    ふたりは目を閉じる。
    そして目を開けた。
    →余裕のある尺の使い方で、そのシーン自体のスローテンポが文章であらわされているように感じました。

    ふたりは視線を放物線上に建物を超えるようにし、顎を上げる。
    →生意気なことを言いますが、ちょっと読みづらい印象を受けました。伝えたい描写はわかるのですが、読みとどまってしまいました。

    「ただの紐相手さっさとちょん切れよ」
    「そっちこそ」
    →カッコいい……

    「ただの紐が蛇面こいてんじゃねえぞ」
    →ロスの口の悪さが、段々クセになってきました。

    「ねえロス蛇小さくなって増えてる!」
    →ここからの描写は緊迫感があって読みごたえがありました。冒頭のゆったりとした雰囲気も相まって、緊迫感が増しているように思えます。

    もっと丁寧に傷拡がる!」
    →この言い回しは、好きなタイプの言い回しです。皮肉っぽくて良いですね。

    ノアームありがとおおおおお」
    →ネズミ狩りに行っている。という描写をしっかり補完していてうまいなと思いました。

    「あ大丈夫。ナーシェの服丈夫だから」
    赤毛の男の額に一筋の血管が浮き出る。
    →コミカルで好きです。地の分自体も、レパートリー不足の自分にとっては参考になります。
    赤毛の男は片手で顔を下へ引っ張るように覆う。
    →ここもですね~。

    大通り付近の教会方面、ふたりはその建物へ向かって走り、靴底に小さな鉤爪でもあるように壁を登る。
    →ひと段落したあとの照応法っぽい描写大好き人間なので、ニヤついてしまいました。

    琥珀の少女は目を逸らし、熱くなった頬を手であおぐ。
    「見てただけ」
    →ちょっといい雰囲気?って思いましたが、ここは読者に対するミスリードでしょうか。頬が熱いのは多分戦いのあとだからで、ナーシェの性格的に、ホントに見てただけな気がしました。

    作者からの返信

    『現実を引っ張り出してくるのは野暮かもしれませんが』

    いえいえ。ご心配なさらず。ファンタジー要素のファンタジーらしさ以外、全ての描写はほとんど現実に接続されています。ただ、キリスト教という具体ではなく、キリスト教やその他の宗教だけでなく人々が抱いている感覚の抽象化であるため、範囲を広げる必要がある点です。ここも、"敵と味方を見分ける"というテーマに関わってきます。

    『これまでもロスとナーシェの生まれが違うことが〜〜違いが明確に表れていて〜〜発想はまだグローバルに根付いて〜〜地域では、以前から一部で既に金で力を買えていた〜〜ロスの文化圏では直線的〜〜暦とかがあんまり意識されない〜〜』

    こちらに関しては、人の認知は経験に左右されるというものと、まさにおっしゃる通りで、彼と彼女の見ている世界の違いを強調して伝える役割があるシーンです。ロスたちの生き方は暦を気にしなくとも生活が成立しますが、そうでない場合が示唆されています。テクスト通りにさえ受け取れば、深読みしすぎることはまっっっったくないほど多層的で多面的に作っております。

    『カトリックでは浸透していた地域の気候条件から、富の貯蓄が悪とされてきたという歴史があります』

    統治の面から、引き続き光を照らしてくださるととても嬉しいです。ありがとうございます。あの地域は気候の異なる文化圏からの人の移動がきっとあったはずだと感じています。そう感じない文化との混ざり合いも見出されると、より現実への理解が深まるでしょう。子供の頃はよくわかりませんでしたが、富の解体がこのようなプロパガンダで効果を発揮するのは驚きです。

    『共和改革の背景が見えてきて面白いです。イシュ国内の富裕層が、自分たちの力を振りかざすために地方分権化・共和化を進めている』

    うおおおおおおおおお!まさにおっしゃる通りです。よくぞ、受け取ってくださいました!日本は地方分権という体制を整えてはいますが、国家への帰属意識を形成しやすい地理と歴史があります。しかし、イシュは川はあるものの大陸の国なので、このような国家意識を持たせるには難しい国となっています。そこから派生して、日本のように独立する旨みがないことと、独立する旨みがあるという分岐を意識させることが目的の構造です。

    『読み進めていくうちに、溜まっていたナーシェのヘイト消えていっているような気がしました』

    おお……大まかなヘイトコントロールしか把握できていないので、この地点での好感度ポイントがわかったのはとても大きな前進です。ありがとうございます。どこかで言っていると思いますが、大多数は1話目でロスかノアームに惹かれて、ナーシェには一部の人にしか共感させないようにしています。

    『余裕のある尺の使い方で、そのシーン自体のスローテンポが文章であらわされているように感じました』

    ありがとうございます。おかげさまで、同じく効果の定量を計ることができました。

    『生意気なことを言いますが、ちょっと読みづらい印象を受けました。伝えたい描写はわかるのですが、読みとどまってしまいました』

    次の話はかなり読みづらくなります。読みづらいところを読み飛ばしてもらい、覚えてほしいシーンだけを見るよう注意コントロールするためです。ここの部分に関しては、「文字通りに処理すると大変だから、読みづらいところはほどほどに読み飛ばすと良い』という最初のディレクションでもあり、また、この手記の原文と日本語の相性の悪さ、文化的な差異が示された文です。でもこれは、エンタメを志向している現在では絶対使わない文です。

    『「ただの紐が蛇面こいてんじゃねえぞ」
    →ロスの口の悪さが、段々クセになってきました』

    おおお!こちらも、定量が把握できたので嬉しいです。ありがとうございます。こちらはレトリックを楽しんでもらえるよう、物語の整合性とも調整しながら整えた場面でした。

    "ここからの描写は緊迫感があって読みごたえがありました。冒頭のゆったりとした雰囲気も相まって、緊迫感が増しているように思えます"

    おお……緩急も受け取ってくださったのですね……ありがとうございます。しかし、本当に読みづらいですね、徴税官。当時はそうではなかったのですが、エンタメのために読みにくい文を認識できないよう自己調整しているので自作にも関わらずだいぶ集中力が必要になってきてしまいました。得るものがあれば捨てるものがある、これは避けられないようです。

    『ネズミ狩りに行っている。という描写をしっかり補完していてうまいなと思いました』

    おっと……そうなんですね。自分の感覚を修正できました。私の感覚としては、「わざわざ感謝を言わせなくたいけど、最低限のわかりやすさのためには必要か……」と仕方なく挿入、かつ、ノアームはずっとネズミ狩りをしているが発言直後の回収なのでご都合主義にみえるのでは、と懸念していましたが杞憂でしたね……

    『コミカルで好きです。地の分自体も、レパートリー不足の自分にとっては参考になります。
    赤毛の男は片手で顔を下へ引っ張るように覆う。→ここもですね~』

    おお!嬉しいです。私も好きです。創作者の皆さんももっと使ってほしいんですけどね。

    『→ひと段落したあとの照応法っぽい描写大好き人間なので、ニヤついてしまいました』

    徴税官を書き終わった頃に聞いたら、「そう思うに違いない」と思っていましたが、フィードバックがある程度集まった今は「能動的に読めてる……訓練された読者だな……甘えないようにしよう」と戒めの気持ちが強くなりつつあります……涙

    『ちょっといい雰囲気?って思いましたが、ここは読者に対するミスリードでしょうか。頬が熱いのは多分戦いのあとだからで、ナーシェの性格的に、ホントに見てただけな気がしました』

    こちらは、ミスリードであることに気づかせる配分と、わざとらしすぎないことに気を使いました。視線に関しては確かにそうです。ここで一歩先へ踏み込んでわかることは、好意の有無を判断するには情報が足りないが、興味関心があることは間違いない、というものです。いかがでしょう。


  • 編集済

    第12話 心の枷:強者の枷への応援コメント

    コメント失礼します。先走って12話の感想を送ってしまった手前、急かすようになってしまっていたら申し訳ありません。もちろんその様な意図はありませんので、お時間が許す時に。

    人の目で遠くから見れば四角柱の集合に見え、交差する中央を最も高く、階段状にそれらを並べた十字状の建物。
    →ほかに比べると結構異質な建物……?教会はやはり権力構造的に上の方にあるんですかね。
    その建造物の、天のように高い天井、剣を下から覗き上げたような長い礼拝堂。
    →けど中は我々の教会と変わりない。信仰の対象が違うくらいですかね。

    青と白が重なり合った法衣を纏うその聖職者は、皺よれて垂れた頬を笑みに引き上げる。
    →太陽を信仰しているにしては夜っぽい色合いですね。夜明けかな?

    義手の男は尻を掻きながら振り向いた。
    →話半分にしているなぁノアーム

    腰曲がりの聖職者は、耳に挟んだ煙草を取るように、細く小さな木製の棒をそこから取る。
    植物成長を早送りしたように大きくなった。
    そして自らを支える杖と成す。
    →こういう描写めっちゃいいですね。もっと欲しいです。

    その太陽、御天道様の下でわたくしたちは何をやっているのでしょう。見上げるだけで、足元と隣にいる友人をおろそかにしていると思いませんか」
    →信仰、大義名分のためには弱者を見捨てることもせんかたない。という風に解釈しました。そしてそれが、”太陽から閉じた目を離してはいけない”といった盲目的な解釈になっていることも、弱者の切り捨てが横行する要因になっているように感じます。
    時代設定が似ている(と思う)教会中心の中世ではもちろん、特に近代の資本主義社会ではこれがよしとされる印象があります。ノブレス・オブリージュの観点では聖職者の方が正しいと思うのですが、行き過ぎると共産主義に走るので、既存の権力者は嫌いそうだなぁと。中央集権的な側面が強そうなイシュでは、そう言う考えはダメなのかなと思いました。

    「そうですか。であるなら王法に定められて行われているこの徴収はいますぐやめるべきだと思っているのですね」
    →おっと?

    「ですがその契約をする前に拒否することはできたでしょう。なぜしなかった。
    →「できなかった」という可能性を捨ててはいけないのですが、まぁこのタイプの人がそこまで考えを及ばせるのは無理でしょうね……。

    「あなたのその腕は、持たざる者のために分配するべき力を持っている。それを皆のために手放しなさい!」
    →やっぱコミュニズムに走りそうな。古代中国が地方分権で内戦になったように、分配って場合によっては統制がめちゃくちゃむずいんですよね~。

    赤毛の男は高い天井へ跳びつき、声を張り上げた。
    →ここからの戦闘は手に汗握りました。そんで聖職者強い!ロスも言っていましたが、「この時代においぼれを見たら、生き残りだと思え」ですね。

    礼拝堂、奥の扉からいくつかの流浪の民が現れ、ひとりそこから顔を覗かせる。
    →かわいい

    「ブルツの返納祭みたいになるんじゃないかなって………」
    →なんか気になる単語が……このあと触れていくのでしょうか。気になります。

    「………契約通りね。いいこと言うじゃん」
    琥珀の少女は三日月のような笑みに口を歪めた。
    →皮肉っぽく、ちょっと悲しそうな台詞回しに表情、こういうの大好きです、マジで。特に普段おちゃらけキャラがマジになってるの……。

    「そんなことより褒めてくれてよろしくてよ?(海の)水()の革袋)なかったらノアーム大けがだったじゃん」
    →あーそういうことか!おもしろ!最近、「カタルシスとは、状況の把握である」という言説をみてへーと思ってたんですが、このシーンでなるほどと思いました。

    作者からの返信

    引き続き、お時間割いてくださり心からお礼申し上げます。

    私はマイペースにやっていきますので、ご遠慮なく〜

    "ほかに比べると結構異質な建物……?教会はやはり権力構造的に上の方にあるんですかね"

    おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお……!ど真ん中を受け取ってくださり、心から嬉しく感じております。ありがとうございます。

    そうです。その異質さは、教会そのものが大きく強固な文化圏を持ち、他と相容れない、そして社会階層の最上位であることを意味しております。

    "けど中は我々の教会と変わりない。信仰の対象が違うくらいですかね"

    あまり大きく違うと、私たちの生活に反映しづらいですからね……この天井の高さは、空と太陽の表現であり、やはり重要な要素になってくるので、着目してくださり嬉しいです。現実の要素に、物語の中だけの意味を、建物の構造に付与している状態です。

    "太陽を信仰しているにしては夜っぽい色合いですね。夜明けかな"

    おおおおお!ここも鋭いですね!空に関することが詰め込まれております。

    "話半分にしているなぁノアーム"

    よく気づきましたね……応答だけを見ると、割と耳を傾けて聞いているように見える、という誤解を読者へ与えようとしているシーンです。

    "自らを支える杖と成す。
    →こういう描写めっちゃいいですね。もっと欲しいです"

    おおおおおおお……ありがとうございます。最初の頃は、「これを楽しむ読者のために書くぞ!」としておりましたが、フィードバックを募るうちに「あれ……?思ったより難しいのか読者にはこの描写」と悩むことが増えたので、心強いお言葉です。

    "信仰、大義名分のためには弱者を見捨てることもせんかたない。という風に解釈しました"

    ここは確かに、一般的な感覚で見るとそうなりますが、統治者目線だと、弱者とされるような人物に対する統治システムを施せていない、という変換になります。現代日本にたとえると、保険診療が思い付きます。ない国は実費ですね。そこが抽象化され、並列化されております。一般に切り捨てと表現されることは、統治的には救うためのシステムが無い、というものに留まります。

    "太陽から閉じた目を離してはいけない”といった盲目的な解釈"

    これに対して、私は、比喩を使うとすれ違いが起きる、という現象を積極的に用いております。統治システムとして効果的に機能している宗教とは、とても共感できる良いことを言っております。統治システム的にも、です。目を開いて、何もできないことがわかって不安にさせることがあるでしょう。そうさせないためにも、不要に不安を煽らないために"太陽から閉じた目を離してはいけない"と、ここで、拙作のテーマである、送り手の意図を汲み取る、構造になっております。ここで問題なのが、このお爺さんは現状を変えられる能力を持つ人とできない人の区別がないことです。

    "行き過ぎると共産主義に走るので、既存の権力者は嫌いそうだなぁと。中央集権的な側面が強そうなイシュでは、そう言う考えはダメなのかなと思いました"

    お……!中央集権、よく分かりましたね!共産主義は、システム面があまりうまく機能しないことが問題ですね……

    "できなかった」という可能性を捨ててはいけないのですが、まぁこのタイプの人がそこまで考えを及ばせるのは無理でしょうね"

    明確に、この台詞は、「相手の意図を考え、正確に捉える」ことを無意識にさせることが狙いです。味方に対してはすんなりとそうすることができますが、敵に対しては、なかなか難しいです。

    "古代中国が地方分権で内戦になったように、分配って場合によっては統制がめちゃくちゃむずいんですよね~"

    階層社会はある程度の安定を作り出しますが、下層は、他の動物にも見られるように、容易く受け入れられるものではないですからね……

    "礼拝堂、奥の扉からいくつかの流浪の民が現れ、ひとりそこから顔を覗かせる。
    →かわいい"

    おお……!
    離れた部屋から、「なんかでかい物音したな」と様子を伺う感じです。向かっている間に、終わってしまうくらい一瞬の出来事でした。

    "このあと触れていくのでしょうか。気になります"

    ここはなかなか迷いました……色々考えて、固有名詞は出したけど、前例を経験しているということ強調で、固有名詞を伏せることにより「もっと何か開示されるものがあるな……?」と気を散らすことを嫌い、こうなりました……もやもや。

    "皮肉っぽく、ちょっと悲しそうな台詞回しに表情、こういうの大好きです"

    彼女の表情には着目してみてください!誰も気づかないため、これは失敗だったと反省しております。というのも、拙作を2周を読むことで、すべてのシーンが全然違って見える作りになっております。〜を作るで統一されていること、〜を作る、という表現でない場合どんな表現に統一されているのか、です。

    "最近、「カタルシスとは、状況の把握である」という言説をみて"

    あ〜なるほど……そういうことでしたか。確かに……

  • 第11話 防犯対策への応援コメント

    コメント失礼します。

    本編とは関係のない話で恐縮ですが、10話の感想に返信をいただいた後、少し考えてみました。
    そして、やはりもう少しだけ、この物語が持つ社会性やテーマ性について、頭をひねってみることにしました。アタオカしき様ほど高度でないにせよ、政治や社会について書く人間として、やはり感想止まりになってはいけないと考えたからです。
    また、私のご提案への快諾、ありがとうございます。こちらの読解不足でお手を煩わせてしまい申し訳ないです……。改めまして、これからもよろしくお願いします。

    さて、前置きが長くなりましたが11話、有事に現れる火事場泥棒は付き物ですね~。
    流浪の民はこの様子だと収穫祭中の治安維持の役割も担っているのでしょうか?徴税という行為自体、広義の治安維持の側面も持っている気がするので、そういう意味では既に行っているようにも思えます。

    そしてふと思ったのですが、イシュに警察組織は存在するのでしょうか?
    見ている限りだと、祭りの期間中顔を出していないような気がします。国軍が兼任しているのでしょうか。

    幕間の11話でしたが、ここからどのような展開になるのか、楽しみにしています。

    作者からの返信

    "アタオカしき様ほど高度でないにせよ"

    そんな大したものではありません。世の中の出来事とは、身近なものにあるものです。形が違うだけで、その根本は同じ、そこを見つめるだけで人のことは簡単に分かるようになります。

    "流浪の民はこの様子だと収穫祭中の治安維持の役割も担っているのでしょうか?徴税という行為自体、広義の治安維持の側面も持っている気がするので"

    その通りです。それにもかかわらず反発があるので、今の首長の政治的余命の短さを感じてくださると嬉しいです。

    "イシュに警察組織は存在するのでしょうか?見ている限りだと、祭りの期間中顔を出していないような気がします。国軍が兼任"

    しばらく話が進むと、その部分について示唆があります。治安関係にしても、お家の家事から見ると分かりやすくなるかもしれないと考えております。だれも皿を洗わず、生ごみが放置される、これを治安が悪いとたとえます。誰かが解決することを、治安が良いとします。家族の中が悪いとき、この分担がうまくいきません。国家規模でも、同じことです。では、その部分について、楽しませることができるのなら、幸いです。

  • 第5話 イシュの都への応援コメント

    僕の導出。

    ナーシェは、「実利の優先」という行動原理に基づき、「個人的な感情による小さな破綻」を切り捨て、「生存の確保」という巨大な実利を優先することで、破綻を論理的に解決します。

    作者からの返信

    ……前述しましたが、別著であればその姿勢は問題ございません。

    『絶対超重要』を再度ご覧くださると嬉しく思います。


  • 編集済

    第4話 返納祭始まり : 3への応援コメント

    アオタカしき様へ

    物語の導出

    ナーシェの機能(統治):
    冷徹な実利(情報と知識)に基づき、感情を排除して最も合理的な決定を下すこと。

    ノアームへの好意:
    計算外の非合理的な要素(愛情、承認欲求)であり、実利の論理と対立します。

    結果(機能不全と破綻):
    好意を持つ限り、彼女の冷徹な統治の機能は果たされず、私的な感情によって公的な役割が侵食されることで、最終的に彼女の支配の論理そのものが崩壊する、と
    導出できます。






    あくまでも僕の直感でアオタカしき様の
    統治に関する考え方と異なりますが
    恐らく彼女はその破綻を解決すると
    思います。

    作者からの返信

    またまた、お時間割いてくださりありがとうございます。

    ……そろそろ外部ツールに頼れなくなる段階です。

    本気であなた様はそうお考えでしょうか。

    "あくまでも僕の直感で"

    その読み方だと、迷いを覚えると最初において作品が伝えてきているはずです。この作品はコミュニケーション、対話を基盤に作られたものです。何を伝えようとしてきているのかを、目と目を見て、耳を傾けて「なんで言っているんだろう」と対話しなければなりません。

    ただのエンタメ作品であれば何も言うことはありませんが、これは最初から実用書であり、対話が目的とされているものであることに注意を払わなければなりません。書物の形をした会話です。人の心を見つめなければなりません。

    別著のものであれば、エンタメ寄りに描いているので全くそんなことをせずとも良いです。

    編集済
  • 少女ナーシェは
    「法を笠に着て、最も実利的に行動する統治の体現者」を表しています。

    「国家のルール(徴税)や契約といった建前は無力である。現実は、個人の冷徹な目的(生存・利益)と、その場を支配する実力によってのみコントロールされる。」
    ​という事を伝えたいのですか?

    作者からの返信

    引き続き、お時間割いてくださり心からお礼申し上げます。

    "「法を笠に着て、最も実利的に行動する統治の体現者」を表しています"

    表面上は、そう動いて見えます。のちのち、もっと別の層で動いていることを見せて、より本質的な視点を持ってもらおうと考えているキャラクターです。

    "「国家のルール(徴税)や契約といった建前は無力である。現実は、個人の冷徹な目的(生存・利益)と、その場を支配する実力によってのみコントロールされる。」"

    同じく、表面上そう見えます。読者に対して、「一見するとそう思える、しかしその結論は保留し仮説を更新させる」ことをやってもらおうと考えております。

    外部ツールで組み立てるのも良いでしょう。自分以外の立場を常に再現することで物語が見えてくる設計をしております。

    そもそも、私が伝えようとしているこの統治と組織社会の在り方とは、劇薬や刃物と同じで、誰もが安易に扱っていいものではありません。ホッブズの万人闘争に行き着くためです。分かりやすく伝えるわけにはいかないんです。

    編集済

  • 編集済

    第3話 返納祭始まり:2への応援コメント

    お前にはわからないだろうと

    挑戦されたので

    僕は負けず嫌いですから

    分かるまで読んで

    アオタカしき様の伝えたい事を分析します。

    「統治とは、人間が生き残るため、または利益を得るために、論理や法を無視し、あるいは操作して現実をコントロールする活動そのものだ」というメッセージを、「くそ駄文」で論理的に語り、今回の物語で登場人物の命がけの行動を通して感情的に描いていますか?

    作者からの返信

    不快にさせてしまい、大変失礼いたしました……

    "今回の物語で登場人物の命がけの行動を通して感情的に描いていますか?"

    受け取ってくださり.心の底からお礼申し上げます……

    描き初めの頃は、作品が論じていることについて、多くの読者が対話的に受け取れる前提でしたので、それが到底叶わないと知ってからは寂しい諦めの気持ちがありました。

    対話を目的としていない作品であれば、嫌味を言おうとは全く思い付きもしないのですが、はぁ……苦しい言い訳ですね。

    くそ駄文以外にも、私の創作活動において常にこれらの発信があるので、私が発言すること全てが「統治」や「組織社会」で生きることに関係があります。組織社会で生きる人が、少しでも助けることができれば、と、創作だけを通して伝えたい気持ちがあります。

  • 第2話 返納祭始まりへの応援コメント


    ​貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。
    ​第2話の緊迫したシーンを拝読し、「イシュの返納祭」のルールや「青血の所有物」の制約など、圧倒的な危機の中でもキャラクターが「法」に強く縛られている点が非常に印象的でした。
    ​単なるファンタジーの能力や暴力の描写ではなく、この「統治のための実用書」という作品の主題を、「ルールという名の檻」を通じて読者に体感させる設計になっていると読み解きました。
    ​また、激しい行動の合間に、登場人物たちのセリフと心情描写が緻密に挿入されています。作者様は、会話が連続することを意図的に避けていらっしゃるのでしょうか。
    ​私の解釈ですが、セリフとセリフの間に「音以外の情報」を挟むことで、読者が登場人物と顔を向き合って対話するような、高い認知負荷を求めていらっしゃるのではないか、と感じました。
    ​構造の核心に迫るような描き方に、改めて感銘を受けておりま
    す。


    作者からの返信

    "貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます"

    余計なお気遣いをさせてしまいましたね……すみません。

    "圧倒的な危機の中でもキャラクターが「法」に強く縛られている点が非常に印象的でした"

    受け取ってくださり、心からお礼申し上げます。上手い統治の方法を知ることとは、人を知ることだと、周囲の状況から推測しております。

    "登場人物たちのセリフと心情描写が緻密に挿入されています。作者様は、会話が連続することを意図的に避けていらっしゃるのでしょうか"

    人を知ることが統治につながりますので、人を知ることができるように心がけております。その人の選ぶ言葉、文法、言い方、何もかもがその人となりを知るためのてがかりです。台詞というより、人が喋る時、コミュニケーションをするためにしゃべる以外の動きを止めたりすることは少ないと思います。人を知るときに何を見るべきか、ということを伝えたいと考えております。

    "読者が登場人物と顔を向き合って対話するような、高い認知負荷を求めていらっしゃるのではないか"

    こちらも受け取ってくださり、心の底からお礼申し上げます。現在課題として認識している認知負荷の高さは、当初は誰もができるものだと感じていましたが、こうしてフィードバックを募ることで、どうやら難しいらしいということがわかってきました。いつか拙作を通して、学生さんが組織集団、社会集団で生き抜く術を学べるような作品を作ることが目的です。

    引き続き、お時間割いてくださり厚くお礼申し上げます。

  • 第1話 返納祭開幕への応援コメント

    ふへぇ~
    応援コメントの内容まで複雑ですね。

    僕は難しい事や技法とかさっぱり
    わからないので純粋に思った事を書きます。

    「馬鹿ぅるせえ」この様な表現は凄いなと
    思いました。

    大抵はセリフの強弱は読者の想像と作家様の付け足し(地面が震える様な)とかだと

    大きな声なんだろうなぁ~という風に
    想像しますが
    小さい文字から大きくなっていくので

    付け足しが少なくともこんな感じで話しているのだろうと僕は想像しやすいです。

    まぁそれが作者様のイメージと読者の想像がかち合っているかは分かりませんが(笑)

    これ言うと怒られそうですが…

    ちょぴっとジョジョの奇妙な冒険のセリフの言い回しと通ずる物があります。


    あくまでも素人の発言なので
    暖かい眼で見て下さい。

    作者からの返信



    "応援コメントの内容まで複雑ですね"

    ……やはり学生さんですね?しかし、こちらへ足を運んでくださったお心遣い、深くお礼申し上げます。

    "僕は難しい事や技法とかさっぱり"

    中学国語の教科書に書かれていることだと思いますが、受け手と送り手の対話を心がけるよう促されているはずです。一般的な言い方をすると、「作者の言いたいことを読み解け」なんて言い方がされます。エンタメでは「国語ではないのだから」と、この見方に苦手意識を持つ方がいらっしゃいますが、人の手が関わる全てものはこの作り手との対話が重要になります。難しいことではありません。相手の目を見て、振る舞いをみて、対話するだけのことです。

    "「馬鹿ぅるせえ」この様な表現は凄いなと
    思いました"

    おや……そうでしたか。小さな驚きがあります。しかし、嬉しいものです。ありがとうございます。

    "大抵はセリフの強弱は読者の想像と作家様の付け足し(地面が震える様な)とかだと"

    作り手と送り手の対話が重要であるため、「想像の余地がある」ものは、とても嫌いです。想像の余地を持たせることが目的のものはそれが定義なので何も思いませんが、そうでないなら注意が必要です。

    "付け足しが少なくともこんな感じで話しているのだろうと僕は想像しやすいです"

    いつか、顔を向き合って会話することができるくらい、対話を心がけてみてください。

    "まぁそれが作者様のイメージと読者の想像がかち合っているかは分かりませんが(笑)"

    であれば、そうなってしまうことはミスコミュニケーションと呼べます。

    重ねて、お時間割いてくださったことにお礼申し上げます。

  • 第10話 防犯への応援コメント

    コメント失礼します!

    うすうす思っていたのですが、自分のやっているのは考察とかではなく感想な気がしてきました……。これからは、感想としての色を強めでコメントさせていただこうと思います。

    赤毛の男は先頭で階段を上る。
    人がすれ違うには体を半身にしなければならない狭いその階段通路、すぐに廊下が現れた。
    そこに並んでいる木製の一枚扉が複数。
    →やはりこの作品は映像にしやすくて面白いですね。階段を下のアングルから撮るショットが浮かびました。

    濁ったガラス窓
    →技術なのか手入れなのか。椅子の描写を見るに、後者でしょうか?

    その衣服は袖、裾が長く、そしてひじ掛けにぶかぶかと垂れ下がっていた。
    →結局この二人は何者だったのか。多少身分の高そうな印象も受けますが、銃を持てているという事からも、何か特権的なものを持っているのか。
    めちゃくちゃ頓狂な深読みをすると、「分不相応な権力を持った人間」のメタファーでしょうか。

    かすかに敵意感じるその気配に、弾くように振り返る。
    「ナーシェだよ?」
    →敵意感じる、というのが引っ掛かりますね。単純なミスリード以上の何かをナーシェから感じます。

    “日陰の埃かぶり”
    →どれをさした差別用語なのでしょうか。ロスの民族を指すのか、流浪の民を指すのか。流浪の民っぽいかな?だとしたらどういう意味なのか。普段は表に出てこないくせに収穫祭だけ威張りやがって。という具合でしょうか。

    "扉から、かわいい唇を横に伸ばした少女がひょこりと顔を出す"
    →前もちょくちょくありましたが、””の中は明らかに、語り手とも違う別の誰かの視点ですよね。口伝えの伝承を読むようなそういう。
    もしかしてナーシェを動かしている人物のコマンドとかだったら、怖くて面白いなーとか思ったりします。絶対違うので忘れてください。

    「よくそんな顔してられんな」

    「今度ナーシェが前取るよ。背中は預けた!」
    →単なるムードメーカーか、はたまた文化的ズレか。

    赤毛の男は深呼吸と共に、両手で前髪を後頭部までかき上げた。
    →ロスの怒りを端的に、そして分かりやすく描写していていいですね。

    作者からの返信

    相互フォローをうっかりしていたつもりでした。すみません。

    "自分のやっているのは考察とかではなく感想な気がしてきました……。これからは、感想としての色を強めでコメントさせていただこうと思います"

    それは……残念です。では、四層ある作品の作りにおいて、三層目にアクセスできるような視点を提供いたします。新たな角度が見えるようになってもらえるのなら幸いです。

    "→やはりこの作品は映像にしやすくて面白いですね"

    以前、「神のように物語を操る」手法をお伝えしました。その実践がこれです。映像として、具体的にシーンをイメージしてもらえるように、地形や建物、舞台装置を都合のいい形に整えております。

    "→結局この二人は何者だったのか。多少身分の高そうな印象も受けますが、銃を持てているという事からも、何か特権的なものを持っているのか。めちゃくちゃ頓狂な深読みをすると、「分不相応な権力を持った人間」のメタファーでしょうか"

    受け取ってくださり、ありがとうございます。とても嬉しいです。こちらの剃り眉の男は、経済的な社会的影響力がある、というたとえであり、また、分不相応というよりは、努力の結果得られた社会的地位ではあるものの、客観的な評価からはケチをつけられやすい人物、という描き方になっています。

    "敵意感じる、というのが引っ掛かりますね。単純なミスリード以上の何か"

    常に、換喩を用いております。使いこなせると表現の幅が広がりますので、ぜひご活用ください。作品が難しくなりやすいですが……

    "どれをさした差別用語なのでしょうか"

    一度、埃が出て来ましたね。そしてこの言葉が用いられるのは2回目です。それだけでなく、誰に向けられたものなのか、という矢印の不明さを「あなたは結論を出さずに一旦保留にできるか?」という問いかけでもあります。この判断を行えるかということが、現実における優秀さの相関を示すものでもあります。

    "””の中は明らかに、語り手とも違う別の誰かの視点ですよね。口伝えの伝承を読むようなそういう。もしかしてナーシェを動かしている人物のコマンドとかだったら、怖くて面白いなーとか思ったりします。絶対違うので忘れてください"

    こちらは、ただの好奇心で読み進めてしまい、作品の一層目すらぎりぎり読み込めていない方へ向けた挿入です。最低限押さえておかなければならないことが作中""として用いられております。基本的に男の主観となっており、この手記にも心の声として記されているものです。

    "単なるムードメーカーか、はたまた文化的ズレか"

    両方です。意味は一つに収束しますが、誤った二分法を避けられるかということが常に問われます。

    "→ロスの怒りを端的に、そして分かりやすく描写していていいですね"

    こういう絵が描かれ方が好きなのですが、もっと増えて欲しいです。徹底的に客観的な描写です。今作は可読性のために融通は利かせております……

    では、次と、その次のお話の要点です。

    次のお話で押さえておくべきことは、徴税期間中の治安維持についてです。火事場泥棒のような状態が街全体に及んでいるので、治安を維持すること、乱れることについて考えを及ばせる必要があります。

    その次のお話は、徴税という統治機構と、それに関連する社会的接続のお話です。特に着目すべきは、方便と統治機能は切り離せない、2つが重なり合うものであることと、社会階層ごとの社会集団が分断されており、国家として危機的であるということです。貧困層と富裕層の中が悪いと言い換えることができる状態です。

    "ですが最後に、この相互フィードバックの延長戦として、もしよろしければ件の次章でも、感想・フィードバックなどを頂ければと思い、ご相談させていただきました"

    はい。それを前提としている企画です。
    実は、企画のはじめにすでに答えていることです。企画には
    「ひとりで向き合う創作とは耳障りな独り言と言っても過言ではない」という意味の文があります。

    これが意味するのは、あなた様のご相談の内容そのままです。

    「人の欲するものを提供する」
    社会生活をする上でもっとも重要なことを、あなた様は押さえていらっしゃいます。
    気をつけねばならないのは、このような明確な行為として表明するとき、慎重になるべきことがあるということです。

    世の中では、「察しろみたいなのは嫌い」と言われるようなものですが、対話がなければ成り立ないこのコミュニケーションを、私はとても強く大事にしています。話をすれば何とかなる、という選択は、あくまでも選択肢に過ぎないことを、拙作の例も見ながら実践してみてください。

  • 訳は、思ってた訳には
    なりませんよね。(*´ω`*)

    作者からの返信

    言葉の多くは文化基盤や、諸外国の影響を受けたものが多いので、それをまるまる言葉として訳すことはできない、と残念な気持ちであります。

  • なんか、難しいとコメントされている方もおられますが、私は凄くしっかりと
    作り込んでいるなと感じました。(*´ω`*)

    書き手と読み手の関係性、
    いくつかのパターンを想定し、
    読み手がどう楽しむかを
    考えて書いておられるのかなと。

    作者からの返信

    まさかこんなお言葉をいただける日が来るなんて……大変心強いです……!

    その通りでございます。あらゆる人が触れることを考えて、辛い気持ちになる人に対しては立ち去れるように、作品に臨むモチベーションがある方は進めるように整えております。

  • アタオカしき先生の名前は、
    正岡子規先生が由来だったりかなと
    思いました(*´ω`*)

    作者からの返信

    おお……よくお気づきで。とても嬉しいです。ありがとうございます。

    作家性が一目で伝わるような名前にいたしました。

  • 第9話 抵抗:傾倒への応援コメント

    コメント失礼します!

    天井は低くないが圧迫感のある作り、玄関入り口の床は磨かれた石であり、四角い箱の中にいるようなその中。
    →毎度ながら細かい描写、映像にしながら読む人間としては嬉しいです。冒頭で細かく舞台の説明があるのは本作の魅力の一つだと思います。

    琥珀の少女は擦れるような小声を発す。
    →九話は全体を通して細かい動きがしっかり映像にできて面白かったです。
    舞台が狭い(屋内)だからなのか。キャラクターのデティールが八話よりもはっきりしているからなのか。

    赤毛の男は三度指を鳴らした。
    →余裕というか舐めているというか、好きなシーンです。

    「ああ、(ご協力)ありがとう。何言ってるかわからねえが」
    →めちゃくちゃいい台詞回し……。洋画っぽくて私好みです。

    瞬間、少女の指と指に挟まった丸い球が強烈な光を放つ。
    →ロスに焦ったところをすかさず最大効力で喰らわせる。この二人って息さえ合えばめちゃくちゃ相性いいのでは?

    倒れ伏した者ら全て、倒れた姿勢をそのままにふたつの命へ狙いを定める。
    →お、前話とおんなじですね。

    赤毛の男へ、ひとつは胴体、ひとつはその胴体への軌道からごくわずかに逸れて飛ぶ。~這いつくばるように身をかがめてそれらを頭上でやり過ごす。
    →ここまで、スピード感があって映えるシーンという印象を受けます。カッケェ……。

    隙間なく瓶詰めされた赤い肉の塊。
    →ココで急に他のファンタジー系とは違う毛並みになりますね。ベルセルクみたいなダークファンタジー。

    青い血なら大丈夫って伝えようとした。
    →適当に言い換えた感じが好きです。

    矢に反かえしなくて良かったね」
    →レジスタンス的な、急ごしらえ的な描写なのか。それとも脱法的な描写なのか。

    少女の息をこするような小声。
    →勉強になる表現です。メモさせていただきます!

    「ああ?なんつった」
    「なんでもないよ」
    「どんな痕になる?あん?」
    「聞こえてるじゃん」
    →こういうテンポの会話、好きです。

    その腕は震え、握られた拳は緩やかに力なく開いた。
    →やっぱり細かい動きが付いていると楽しいですね。

    「あ痛!」
    「馬鹿はお互い様だな」
    →ここまで割とギスギスした描写が多かったので、九話は和みますね。

    「あ、潮の匂い。わかった海の水だ!」
    →また八話の伏線が。普通に汗ばんでるのかと思っていたら、本当に海水とは。そのあとの海の解説もあいまって、世界観描写でもストーリーの進展でもあって面白かったです!

    「何迷ったの?」
    →漏らしてたら困りますもんね笑

    作者からの返信


    "冒頭で細かく舞台の説明があるのは本作の魅力の一つだと思います"

    説明が多いかなぁと悩み、では物語の進行と同時に描くことを試みていますが、なかなか配分が難しいと感じております。

    "舞台が狭い(屋内)だからなのか。キャラクターのデティールが八話よりもはっきりしているからなのか"

    こちらの段階から、キャラクターのおおまかな姿が見えて来ているはずなので、それを活かすために解像度を上げることができています。この細かさを出すために、序盤の時からしっかりと準備をしております。

    "めちゃくちゃいい台詞回し……。洋画っぽくて私好みです"

    おや……?そうなのですね。わりと、日本人の語用を観察した結果かなりの高頻度で出てくる用法なので、予想外でした。

    "ロスに焦ったところをすかさず最大効力で喰らわせる。この二人って息さえ合えばめちゃくちゃ相性いいのでは?"

    おお……そう見えましたか。ならば、また、この連携が実際どういうものなのか見えてくるとより深みを感じられるでしょう。スタンドアローンコンプレックスな連携と、相手の様子を見た連携について考えを深められます。

    "お、前話とおんなじですね"

    この技法から、異なるものが同じものである、という見せ方をこれから行っていきます。

    "ココで急に他のファンタジー系とは違う毛並みになりますね。ベルセルクみたいなダークファンタジー"

    多少脚色していますが、この一連のシーンは基本的に現実の医療と同じ行為なので、ファンタジーさは自分は全くないと感じているのですが、そう感じる人は今のところいないようですね……手の損傷の場合ですが、挫滅してしまった指を、腹に縫い付けて回復させるという形成外科と皮膚科の合わせ技論文を見たことがあります。

    "レジスタンス的な、急ごしらえ的な描写なのか。それとも脱法的な描写なのか"

    技術度の低さを導くか、あるいは、あちら側の方々もしっかりとしてた体制というわけでもないということを理解できると良いですが、大して物語に関わらないのでかなり情報の強さを弱くして表現しています。

    "少女の息をこするような小声。
    →勉強になる表現です。メモさせていただきます!""その腕は震え、握られた拳は緩やかに力なく開いた。→やっぱり細かい動きが付いていると楽しいですね"

    具体的であればあるほど良いので、世の中や人について詳しくなってみてくださいね。

    "ここまで割とギスギスした描写が多かったので、九話は和みますね"

    多くの意味で転換である9話なので、その構造レベルで物語の転換期を表しております。

    "本当に海水とは。そのあとの海の解説もあいまって、世界観描写でもストーリーの進展でもあって面白かったです!"

    そうなのですね……最初は海の説明がなかったのですが、可読性を意識したために海の話を挿入することになりました。そこから派生して、海から水分が干上がり、雲になる、という事柄から、雲が何がしかの不穏を示唆することがあります。

  • コメント失礼します。

    流動するそれらふたつに力は含まれておらず。しかし金は時に力まりょくと交換ができるもの。金の流れは力の流れと見なせるときあり、その逆もまたしかり。
    →いい入りですね!掴みとしての火力が高いと感じます。

    それは徴税官と、それに抵抗する者の衝突。
    →プロローグを思い出します。我々にとっての徴税は国家によってシステム化されて、抗うという発想すら一般的にはありませんが、世界観(現実の中世ヨーロッパ)を考慮すると、抵抗は必至ですね。金本位制が比べていかに優秀か……。

    「いない」
    流浪の民は淡白に口を動かした。
    →この淡白さは押し殺したものなのか元よりのものなのか。


    「おれは司祭様から聞いたんだ。でたらめ言うな」
    →外部委託されているからか、ヘイトがすごいですね。あることないこと言われているのでしょう。イシュにいながら徴税に反発するというのは、趙税関という仲介を挟んだことによる矛盾でしょうか。

    「(太陽の書の)“許されずとも認められた愛“………だったのでは」
    ふらふらと舞い上がった蝿2匹は絡み合う。
    すりすり。すりすり。
    →理屈は感情を逆なでますからね、これでもかなり言葉を選んだ方だったのでしょう。そして蠅の描写が気味悪すぎて良いですね。

    「ああ………(勧めの書のとおり)強くあれていればそんなことにならなかったと思うが………」
    →かなりマッチョな翻訳、解釈がされているようですね。現代人としてはやや野蛮なロジックに思います。そりゃあおちょくってんのかってなりますよ……

    短剣持つ者は身をかがめて大きく踏み込み、
    →ここからのアクションは見ごたえがありますね。狭い空間での格闘はジョン・ウィックを彷彿とさせます。


    貴族の所有物ものなら手出しできないが、そうでないなら何があっても罰はない。
    →お気に入りの描写です。

    そしてふと思ったのですが、たしかプロローグの亭主も短剣を持っていませんでしたか?法律で定められた所持していい武器のマックスが短剣なのか、それともレジスタンスが配っているのか。勝手に想像が膨らみます。

    作者からの返信

    "少しずるい気もしますが、アタオカしき様のフィードバックを受けて先回りして変更している箇所が多くあります。
    ド素人にとってはマジで尋常では無い量のインプットで、ありがたい限りです……"

    目的は、能力の証明ではなく良い作品を作ることです。どんどん先回りして良い作品にしていきましょう。私のフィードバックに関しても、ここまで具体的に得られるのは有料サービスくらいです。大人になった時、このフィードバックのやり取りがどれだけ貴重であったか、きっと気づくことになるでしょう。何もかも絞り尽くすつもりでご要望をおっしゃってくださいね。

    『いい入りですね!掴みとしての火力が高いと感じます。』

    そうなんですね……私はこういう語りがとても嫌いなので……悩ましいです。

    『抗うという発想すら一般的にはありませんが』
    『世界観(現実の中世ヨーロッパ)』

    私としては、人類史を抽象化し、地形や気候、地理の形から文化を作っていくので、どちらかというと人間の普遍的な感覚を表しています。特にヨーロッパというわけではなく、歴史的に見て、人々が抱きがちな感覚を描いています。作中で何度か出ますが、現代語訳すると、公の窃盗、という表現にしました。金本位制に関しては、この時代で実現するには、同じ地域によるより大規模な多国間との交流と、金になりうる資源を得られるかと考えております。いつか、金本位制が行き詰まる背景をベースとした物語時代も良いかと、書きながら思いつきました。

    "外部委託されているからか、ヘイトがすごいですね"

    有名な分断統治を説明なしで表している箇所です。ここからファンタジー的な要素が絡みますが、徴税をしないと、他作品で見られるような無双ですとか好き勝手のんびりライフで国が荒らされます。個人が力を付けすぎないようにという側面もありますし、大陸国家でありますから、遊牧民は強盗が多いということも関係しています。

    『イシュにいながら徴税に反発するというのは』

    そこの疑問の答えとして、プロローグの、村人と害獣駆除の話につながります。ファンタジー要素と人文学の合わせ技ですが、脱国家と社会コミュニティの形成は相反します。そして、ファンタジーなので1人の人間が岩を素手で砕いたり、大木を蹴り倒したりできる世界観です。特定の人たちは1人でも生存できますが、弱い個体は集団を形成しないと外での生活は厳しいバランスになっています。国としてある程度大きくなったイシュは両方の人たちを詰め込んでいるので、徴税の恩恵を受けられない層が増えて、こうなっています。後のシーンで恩恵を受けられている人たちが描かれますのできっと徴税の副産物について対話できればな、と思います。

    『理屈は感情を逆なでますからね、これでもかなり言葉を選んだ方だったのでしょう』

    こちらのシーンは、「頑張れば幸せになる」「思いやれる人間は素晴らしい」といった考え方について、宗教、思想、問わずそれらは統治システムである、ということの比喩です。

    『強くあれていればそんなことにならなかったと思うが………」→かなりマッチョな翻訳、解釈がされているようですね。現代人としてはやや野蛮なロジックに思います』

    現代人としては、経済力に換算すれば変わりやすいように思えます。強さ、という具体的な形になっていますが、抽象化すると、あるひとつの基準をもとに物事の成否を定める、ということになり、現代の虹色の多様性がなぜ影響力を持つようになっているのかという統治システムの話につながってきます。

    『ここからのアクションは見ごたえがありますね。狭い空間での格闘はジョン・ウィックを彷彿とさせます』

    読者にとってわかりづらいのでは、と常に不安です。もしかして!あなた様はかなり耐読書負荷が高いのでしょうか。それとも、想定した読者である、文字通りに読むのではなく、描かれている文字をもとに意図されたことを受け取っているから読みづらく感じにくい、という私と同じ読み方をしてくださっているのでしょうか……そうであるのなら、とても嬉しいです。

    『貴族の所有物ものなら手出しできないが、そうでないなら何があっても罰はない。
    →お気に入りの描写です』

    おや……驚きです。物語の中で、私はとっっっても説明されるのが嫌いです。説明されずとも意図されたものを受け取りたいからです。信用して欲しいとも言い換えられますが、没入感過激派です。しかし、あなた様はそういったものは見受けられませんね……?説明描写や、そのシーンは特に何も感じないのでしょうか?素直に受け入れられる、といいますか。

    『そしてふと思ったのですが、たしかプロローグの亭主も短剣を持っていませんでしたか?法律で定められた所持していい武器のマックスが短剣』

    お!(短剣のように)鋭いですね!その通りです。短剣以外を持っていたら、違法だと思って間違いないです。
    武器はそれぞれの社会階層の象徴です。短剣は民。槍は騎士など。剣は聖職者か貴族です。階層同士の文化は断裂しているので、民言葉だと、 剣のことを"長い短剣"と呼称するような、認知言語学的要素があります
    レジスタンスと呼べるような何かは確かにありますが、今作は複数の勢力によって思惑がそれぞれ、複雑になっているので明確に描いてはいません。



    編集済

  • 編集済

    第7話 痴れ者と知恵者への応援コメント

    お久しぶりです。テストやらなんやらでバタついており、だいぶ間が空いてしまいました……。

    六話でノアームが街に潜伏した連中を捕らえている間に、厄介なことになってますね。
    残機まで持っていかれるトラップとは、確実に徴税官を殺しに来ている。

    "頭は鼠のような骨格、顔と同じ大きさのその目は皮膚の薄皮に埋もれている。"
    →なかなか厳ついビジュアルしてますね。やってることも踏まえて。
    ところで気になったのですが、徴税官の残機が減る時は、身体的な変化は起こるのでしょうか?攻撃を受けても体に変化はなく、攻撃を受けた事自体がなかったことにされるみたいな感じなのでしょうか?
    であれば、このトラップは一撃で三回分の(あるいは2回分の)死を与えられるということでしょうか?

    "流浪の民たちはそれを見ることだけが許されていた。"
    →精神攻撃も兼ね備えている……

    "「手足と違って頭は感情で動いちゃだめだし、"
    →ここで回収するんですか……!めっちゃいい。

    「暗い中まぶしい突破口が見えただけだ。足元気を付けろ」
    →滅茶苦茶良い言い回しですね……

    "埃の掃き残し"と書いてゆだんと読む。7話はなんかカッコイイ言い回しが多いですね。超好みです。

    "特効的な鋭さでもって。"
    →繰り返しが効いてますね。定点カメラのカットが連続されるような映像が浮かびます。

    "2対3組の蠅が交尾をしていた。

    「よい心がけだな[馬鹿者どもめ]」"
    →何か起こると見せかけて何も起こらない。
    蠅の交尾という頓狂な描写も、ここのシュールギャグに拍車をかけていて好きなシーンです。

    "時間あれば誰もが思いつく方法だったが、その1人目こそが彼女。"
    →やっぱりなんか妙に頭切れますよね。気になるキャラになってきました。

    短いですが、こちらで失礼します!

    作者からの返信

    "テストやらなんやらでバタついて"

    充実した日々を送っていたのですね。バタついている間、お心はどのように感じていらっしゃいましたか。

    "徴税官の残機が減る時は、身体的な変化は起こるのでしょうか?"

    減るだけであれば変化は起こりません。
    物語の核心に触れないため、詳細はたくさん省きました。読者からの質問に応じて開示する、という方法を採用しています。
    なぜ変化がないのかと言うと、攻撃の魔力−防御の魔力=身体変化の有無と言い換えられる現象が起きているからです(負の値を定義しないものとします)。
    これを支える物理的な現象があります。人々が岩を割ったりする時、身体ではなく、表皮からごくわずかに離れたところ(第二の皮膚とも喩えられるかもしれません)にある、硬度を持った魔力の層によって力が伝わります。この層が防御力に関わります。破られない限り、損傷することはないです。
    この場面で死傷している流浪の民は、平均より下回るポテンシャルの方々となっています。これまでの、前々の場面でカウントが消費されています。また、棒のカウントが2つ以上消費されることがないよう、技術的な努力があるため、その点に関しては例外がありません。
    と……このように長く、説明を抑える具体的なシーンで描く価値も感じなかったため(文字を割きたい他の要素が多い)こうなりました。この複雑さ、これまでの描写のみで理解するための集中力が必要になる構造は、それに対して障壁を感じない人へターゲティングしているためです。もう少し噛み砕くと、この棒線周りのことはスルーして別の出来事に着目すると、表面上の物語に惑わされなくなりますよ、という取捨選択の提案でもあります。

    『精神攻撃も兼ね備えている……』

    お……!良い気づきです。設計した人は、魔力の供給源を手薄にする代わりに、動きを止めることに注力しました。

    『ここで回収するんですか……!めっちゃいい』

    "塀越え前の、手足と頭のくだりがなぞられる"という一文は、可読性のために挿入しました。ポリシーを曲げることになったため、悔しかったです……

    『滅茶苦茶良い言い回しですね……"埃の掃き残し"と書いてゆだんと読む。7話はなんかカッコイイ言い回しが多いですね。超好みです』

    嬉しいお言葉、ありがとうございます……
    無駄に印象的にするのではなく、機能的であることを心がけています。読者の気を引くからには、と、非常に大きな意味が込められています。基本的に今作のレトリックは、人物の政治観、死生観、宗教観、物語の結末、展開の、比喩、換喩、喩えになっています。
    まぶしさのたとえは、後の、太陽教会の宗教観と流浪の民の宗教観につながりがあることを意味し、埃のレトリックは、物語を盛り上げるための、表層上の仕掛けとして最大限に重要です。

    『繰り返しが効いてますね。定点カメラのカットが連続されるような映像が浮かびます』

    こちらのシーンは、わかりづらさが強く出ているのではないかと、心配です……

    『蠅の交尾という頓狂な描写も、ここのシュールギャグに拍車をかけていて好きなシーンです』

    覚えておくと良いでしょう。埃と同じく、表層上では大きな意味があります。不快感、怪しさ、性(エロさ)、を想起させるギミックでもあります。たとえば、「コミャヒクリンがトトポトをした」だと、難しいですが
    「コミャヒクリンが唾を吐くようにトトポトした」だと、不快さが存在しているように感じます。そのようなガイドを、蠅や、埃、その他の象徴に担わせています。蠅の対比として、蝿も出しておけば良かったと後悔しています。

    『やっぱりなんか妙に頭切れますよね。気になるキャラになってきました』

    力はないが、場を動かすことができ、しかし全幅の信頼を置けない、という配分に気を使いました。彼女の生き方の、その本質が、誰かの答えになれば、と思いを込めています。

    いやはや……引き続き、貴重なお時間を割いてくださり、心の底からお礼申し上げます……
    もしも拙作を読めなくなって、ネタバレ的な感じで内容を知りたいときは遠慮せずにおっしゃってください。そうすることで、私があなた様へフィードバックし続けてきた表現技法の、具体例を示すことができます。


  • 編集済

    第13話 粘土への応援コメント

    ──琥珀の少女は右を見て、左を見て、下を見て、上を向く。
    上下もくまなく見るところが抜かりなくも、可愛らしさが私の中で勝りました。最後が"向く"で、赤毛の男へ焦点が寄っており身長差を改めて感じさせます。

    「腐った目」や「腐り落ちるように肩を落とし」の、腐食が加速するような様子が面白かったです。

    ──琥珀の少女はその様子に顔を青くした。「ナーシェのばか!」
    彼女が青ざめたり、自らをこう言ったりというのは、珍しいというか、新鮮です⋯⋯。しかし最後はやや赤らんでいそうで、9文の流れが好きです。

    ──雑草を引き抜くように小さな蛇たちを手でちぎり投げた。
    動きはもちろん、ブチブチした音まで聞こえてくる心地です。草関係なので小躍りしそうなくらい好きです❀

    「ノアームありがとおおおおお」「ちっ」
    やっとか、より、感謝されたのが自分以外なのが気に食わなそうな彼の舌打ち。自身は手を掴んで「余計だったけどありがとう」と言われていたので、少し不憫でございますね⋯⋯検討違いでしたら申し訳ございません。

    ──赤毛の男の額に一筋の血管が浮き出る
    ロス氏に申し訳なくも噴き出してしまいました。

    ──赤毛の男は片手で顔を下へ引っ張るように覆う。
    ここ好きです。寿命削ったようなげっそり感が垂れる皺に乗っていそうです。

    作者からの返信


    胸が震えています……引き続きお時間割いてくださり、心の底からお礼申し上げます……!

    "「腐った目」や「腐り落ちるように肩を落とし」の、腐食が加速するような様子が面白かったです"

    伝えることができて、大変嬉しいです。受け取ってくださり、ありがとうございます。

    "彼女が青ざめたり、自らをこう言ったりというのは、珍しいというか、新鮮です⋯⋯"

    おや……!それは意外です。私が想定するよりも、彼女は油断しないように見えるのでしょうか。鋭いですね。

    "動きはもちろん、ブチブチした音まで聞こえてくる心地です。草関係なので小躍りしそうなくらい"

    あら……粘土でなければ結構ムゴイかも……と感じていました。こちらは、なんとかコミカルさを伝えたいと工夫をしていたので、やはり嬉しいです。ありがとうございます。

    "感謝されたのが自分以外なのが気に食わなそうな彼の舌打ち。自身は手を掴んで「余計だったけどありがとう」と言われていたので、少し不憫でございますね⋯⋯検討違いでしたら申し訳ございません"

    いえいえ!全くその通りです。このあたりの温度感は、とても重要になってきます。

    "ロス氏に申し訳なくも噴き出してしまいました。──赤毛の男は片手で顔を下へ引っ張るように覆う。ここ好きです。寿命削ったようなげっそり感が垂れる皺に乗っていそうです"

    またもや、受け取ってくださり感謝申し上げます。この感覚に飽きなどなく、とても嬉しいです。

  • 第5話 イシュの都への応援コメント

    やっぱナーシェなんか怪しくない……?

    コメント失礼します。

    異界の目を通せば、それは高層ビル街に見えただろう。
    →光景の描写にメタ的な視点を組み込むのは面白いですね。没入感を損なう危険性も感じましたが、地の文の語り手的なロールを強調させ、分かりやすさはダントツだと思います。

    光は全ての流浪の民たちを飲み込み、地へ叩きつけ、塀を消滅させる。
    →やっぱいつの時代も税金って払いたくないもんなんですね……。あるいはまた"よその国"の仕業か。

    「ロス。(このまま)後手に回れん」
    →今のところノアームが一番好きなキャラです。大人びていて、仲裁役として苦労しそうな未来が想像できます。

    琥珀の少女は顔色を悪くした。
    →そんな大人なキャラクターだからこそ依存先になるのは自明ですね。現時点だとナーシェに対して優しいのノアームくらいなのでは?

    「頭の中(で)滅多刺してたのさ」
    →完全に好みの問題ですが、(で)を消した言い回しなのであれば、「頭"ん"中」の方が個人的にはしっくりきますねー。

    街の通路、人並みの体格をした動物が引く荷車二台と人の行列がたやすく〜人の悲鳴がつんざき、彼らが出てくるころには静かになった。
    →光景が長回しで映像化できて凄く上手な文章だと思います。

    「ねえ、言葉にしたら悪いことが口寄せされるって聞いたことない?」
    →伏線回収早かったwそして流浪の民滅茶苦茶強いですね。堀の上での戦闘でもそうですが、今ん所強そうな敵全員噛ませ犬にされてる……。

    「何か気に入らんけど、契約きっちりこなそうとするとこ好感持てる」
    →今作の、というか、アタオカしき様のこの口語的な言い回し、やはり時々違和感を感じるのですが、このセリフで原因がハッキリしました。私は関西の人間なのですが、セリフを再生するとき、時々関西弁で再生されてしまうんです。"なんか気に入らんけど"とかです。
    この方言的な言い回しは、意図的なものなのか、結果的にそうなっているだけなのか、どちらかは分かりませんが、標準語圏以外の読者が読むとつっかえてしまいそうなポイントだと思います。


    【枕シーンについて】
    前回の感想で私が言った「枕シーン」ですが、これはそのまま「枕詞」をもじった造語であり、もっと詳しく言うと、批評家のロジャー・イーバートが提唱した、枕詞的な映画表現「枕ショット」を個人的な小説の構成に組み込んだ物です。
    ロジャーは枕詞のような、全体のリズムや調子を整える為の本編とは無関係なシーンを枕ショットと名付けました。
    枕シーンは、『ショット』を小説の『地の文』に変換し、キャラクターの感情や(その瞬間の)ストーリーとは一切の関係がない、世界観やお話全体に奥行きを出すためだけの文章の事を指します。
    そのため、前回のナーシェの描写は今考えるとグレーゾーンなのですが、ストーリーに奥行きを持たせ、かつ4話のストーリーには関係の無いものと思った為、枕シーンと呼ばせて頂きました。
    自分自身まだ咀嚼しきれていない代物ですので、もし説明が分かりづらかったら、申し訳ないです。

    では、短いですが、こちらで失礼させていただきます!

    作者からの返信


    "やっぱナーシェなんか怪しくない……?"

    拙作の読みづらさ、わかりづらさはありつつも、最低限わかっていなければならない導線でしたので、自分のこだわりを抑えて表現されているところです。本来はもっと、隠されている要素でした。

    "没入感を損なう危険性も感じましたが、地の文の語り手的なロールを強調させ、分かりやすさはダントツだと思います"

    その没入感が薄れる危険のために、そう表現できるだけの理由、物語の構造を整えました。最終話近くでは、きっと最大の驚きをお届けできると思っています……!

    "あるいはまた"よその国"の仕業か"

    今作は現代でなかったため、「違いはあるが、地理的に近いがゆえの」という側面もあります。メインストーリーから逸れるため能動的に探らないと物語中では見つかりませんが、こちらも現実の比喩であります。

    "今のところノアームが一番好きなキャラです"

    この彼の振る舞いが、どのような感覚に由来するのか少し深掘りしているので、こちらも驚きを提供できるのなら嬉しいです。

    "現時点だとナーシェに対して優しいのノアームくらいなのでは?"

    こちらは明確に、物語のテーマになっています。優しさとは、どのようなものでしょうか。明確な言葉にされないため、難しくはありますが……受け取ってくださったのなら、統治の才能がありますよ!

    "完全に好みの問題ですが、(で)を消した言い回しなのであれば、「頭"ん"中」の方が個人的にはしっくりきますねー"

    ありがとうございます。よく着目してくださいました。彼女の訛り、ノアームやロスが聞くと、若干違和感があります。この辺りの言語表現になります。

    "光景が長回しで映像化できて凄く上手な文章だと思います"

    おや……?!なかなか難儀な文だと感じていました。5話は特に、文通りの意味で読んだり、物語へ没入すると大変読みづらく、あまり文面通りに取らず、飛ばし読みをするように、負荷が少なくなるように好き勝手読めるかが試されている箇所です。そうすることができる読者が読み進めるように設計したことをよく覚えています。

    "今ん所強そうな敵全員噛ませ犬にされてる"

    敵側の失敗もあるので、より弱そうに見えちゃうでしょうね……!

    "私は関西の人間なのですが、セリフを再生するとき、時々関西弁で再生されてしまうんです。"なんか気に入らんけど"とかです。
    この方言的な言い回しは、意図的なものなのか、結果的にそうなっているだけなのか、どちらかは分かりませんが、標準語圏以外の読者が読むとつっかえてしまいそうなポイントだと思います"

    おおおおお……!あなた様のこの感覚、言語学の観点から非常に興味深いです……!話は戻りますが、私はある程度、関西文化圏の言語運用に影響を受けています。また、標準語を文章に落とし込むと、ドラマにあるようなあまり聞かない言葉遣い、しかし関東圏の人は普通に使っているので、おそらく読み手の内語(心の声)によるものが大きい→声の情報を足しまくればある程度軽減!と考えていた箇所です。物語では、教育を受けている人物の言葉遣いは明確に違いがあるので、しかし、やはり文で読むにはストレスが多い構造であるので、想定以上の脱落者が出ることは今でも大きな心配のひとつです。

    "ロジャーは枕詞のような、全体のリズムや調子を整える為の本編とは無関係なシーンを枕ショットと名付けました"

    興味深いです。確かに私も、リズムを整えるためにそのような無関係なシーンを入れたくなる時期がありました。しかし、これを書いた当時は、物語に関係ないものは全く出さずそれでいて天気や雲、太陽、地面、床、あらゆる全てを物語で意味を持つようにしているので、意味がないかも、と注意コストの心配は要らない構造です。とはいえ、そのコストに価値が生まれるように成功体験を読者に積まさなければならない、と反省しております。


  • 編集済

    第12話 心の枷:強者の枷への応援コメント

    アタオカしき様、お久しぶりです。
    当初より遅れつつも私用の区切りがついたため、また拝読失礼いたします❀

    ──剣を下から覗き上げたような長い礼拝堂

    拝見した瞬間、おかしな声が出てしまいました⋯⋯汗
    ここ好きです! そして後半の攻防を待ち構えるような、静かでじっと耐える(聖職者の)闘気にも感じられました。前半の朗らかな中にも秘めていたのか、彼の心で張り詰める重々しい思いが、建物へ鏡合わせのごとく現れているようです。
    教会の漠然とした雰囲気が直前の「天のように高い天井」で広さを成し、こちらの文で上への狭まりと、厳かな空気が少し冷たく肌を撫でる感覚を得ます。

    「頼んだ」──「ええお任せください」

    この間の動きが、後半の戦闘シーンで逆になっていて面白かったです。言動の上げ下げ描写をついつい追ってしまいます♪
    はじめは視線の衝突で、ノアームは柔らかい瞳に対して片方は口。目は口ほどに物を言う、なのか。本エピソードで、ずっと聖職者の"皺"の描写に引き摺られます。どこか、耳障り(?)。もしくは恐怖、でしょうか⋯⋯
    「長生きには理由がある」で、戦争で生き延びた人ならば、その経験値と年月が皺に刻まれているからこそ、少し動く度に目を引くような気がいたしました。前半部に彼の皺がよく出てくるのが、少し不気味にも感じます。

    ──耳に挟んだ煙草を取るように、細く小さな木製の棒をそこから取る。植物成長を早送りしたように大きくなった。そして自らを支える杖と成す。

    火のないところに煙は立たない、とは違うような気もしますが⋯⋯これが着火マンに見えてしょうがないです。
    これを義手の男性へ向けていたのもあります。「あ、ああ、失礼(ですね)──の後なので、余計にで。
    大工さんのように鉛筆ではなく、煙草。言葉選びが材料である"植物"へもかかっていて、杖ですが木の成長に当てはめなかったのが個人的に惹かれました⸝⋆⸝⋆

    ── 一度御天道様から目を離して周囲の弱き人を守るだけなのです

    実際、目を瞑りつつ太陽を見続け、その後に見渡したら目の前に濃い色影が占めるので、長く拝むだけ(色を)抜け出せる方は苦労を強いられそうですね⋯⋯
    太陽を見ている内は温かく不変でどこか満たされる感覚があり、このシーンには依存症のような怖さを得ました。

    他にもあったのですが、流石に長くなりそうなので、ここら辺で⋯⋯汗

    作者からの返信

    "また拝読失礼いたします"

    お心遣い、痛み入ります……心の底からお礼申し上げます……

    "拝見した瞬間、おかしな声が出てしまいました⋯⋯汗ここ好きです!"

    まさか……そのようなお言葉をいただける日が来るなんて……教会周りは非常に重要であるため、インパクトを与えたい強い気持ちがありました。力強さと、厳かさ、乱暴さも伝えたかったので、とても嬉しいです。

    "後半の戦闘シーンで逆になっていて面白かったです"

    補う合う関係になることを意味するために、このような形になりました。受け取ってくださり、ありがとうございます。

    "ずっと聖職者の"皺"の描写に引き摺られます。どこか、耳障り(?)"

    おや……驚きました。なかなか伝わらないものだと悩んでいましたが……こちらも受け取ってくださり、ありがとうございます。

    "煙草。言葉選びが材料である"植物"へもかかっていて、杖ですが木の成長に当てはめなかったのが"

    こちらは、かなり向こうの言語感覚に引っ張られた箇所です。日本語話者には奇妙な感覚があるかなと、心配なところでした……汗

    "実際、目を瞑りつつ太陽を見続け、その後に見渡したら目の前に濃い色影が占めるので、長く拝むだけ(色を)抜け出せる方は苦労を強いられそうですね⋯⋯
    太陽を見ている内は温かく不変でどこか満たされる感覚があり"

    宗教観、価値観、たとえの合致をうまく表せたかな、と思っています。本当におっしゃる通りで、現在の世の中や組織論、倫理の比喩になっております。

    いやはや……すみません本当に。ですが、とても心があたたかいです。いつも大変お世話になっております……


  • 編集済

    第4話 返納祭始まり : 3への応援コメント

    コメント失礼いたします。

    返納祭ラスト、プロットポイント的な構成で、今までで一番続きが気になりますね。
    最後のナーシェのは母国語?それともあるいは……。
    「はあ……(あたしって)けっこうかわいいのになぁ」
    の台詞や最後の描写も相まって、機械的な異質感があります。……考えすぎか?

    "その道具まどうぐ、起源を辿れば国から貸し与えられたものであり、そして先祖代々受け継がれてきたもの。四角いそれは、取手が握られ、使用者の腰から離れたとき、鎚の形と成す。"
    →このシーン、最初読んだ時は素通りだったんですが、すごく近代的な言い方をすると、完全国営の事業がアウトソーシングで民間に流れていって官民合体の事業形態に落ち着いているっていう事をこの世界観に落とし込んで説明しているシーンですかね?だとしたら、社会的な構図が見えてきて興味深いです。

    "発音の拙いその言葉は、太陽教会の血のにじむ努力によって定められた、世界の公用語。"
    →リンガ・フランカは存在すると、なるほど。
    普段異世界物を読まないのでわからないのですが、こういう形式の公用語ってこのジャンルでは一般的なのでしょうか?つまるところこの世界には覇権国が存在せず、そして交易、特に大陸や海洋を跨いだ貿易がそこまで盛んでないことになります。

    杖持ちの女戦、強キャラかと思ったらスルスルと躱していく流浪の民。呆気ないですね。そういえば遊牧民ってやたら強いですもんね。

    "喉から血を吐くかのような大声を出す女。"
    →こういう感情を表す表現は勉強になります。地の文に動きをつけまくるアタオカしき様らしく、流石の一言です。

    "その時少女の服の中から砂時計の首飾りが落ちた。琥珀の少女は自然な所作でその首飾りを服の中へ戻す。"
    →後々関わってくる描写かと思いますが、多分この瞬間にはさして関係のない、けれどきめ細かい描写。こういうのを私は勝手に「枕シーン」と呼んでいるのですが、こういうのがしっかりある作品は好みですね。

    義手の男はえぐれた大農地のうねる地平線向こう、薄くかすれた遠くを指す。
    →……マジ?

    「重いいいいぃ」

    力まりょくを循環させていない、身体強化をしていない琥珀の少女は歯を食いしばり、〜

    「いいいいい!」
    →プロローグでもあったような、台詞の間に描写を挟むこの技法は私の知る限りとてもユニークで勉強になります。

    爆音とともに筒から黄色い魔力の丸い塊が放たれた。
    →ロケラン的なのあるんですね……。男の腕の飾りなどから、とある国でのみ流通している特殊な武器な感じがします。 

    ナーシェ、確かに孤立しそうな性格だなとは思っていたけど、結構嫌われてますね。
    後半は特に読者もイライラさせる描写が多いです。
    ただこれは、ロスとの和解の始まりであり、読者がイライラするほど最後カタルシスへと繋がるので、非常に上手い苛つかせだなと思いました。

    アタオカしき様曰く、五話あたりから読みやすくなってくるとのこと、続きも楽しませていただきます!

    作者からの返信

    お時間割いてくださり、心の底からお礼申し上げます……!!


    "今までで一番続きが気になりますね"

    おや……そうですか!願わくば、あなた様がターゲティング読者であると大変嬉しいです。

    "機械的な異質感があります。……考えすぎか?"

    脳科学的な観点と、読者との欠かさない対話により、すべての事象、天気、仕草、語彙選択に意味が付与されています。最近ようやく、このあたりにコストを支払って良いのかと迷う読者のために報酬を用意するべきだということに気付かされました。

    "すごく近代的な言い方をすると、完全国営の事業がアウトソーシングで民間に流れていって官民合体の事業形態に落ち着いているっていう事をこの世界観に落とし込んで"

    受け取ってくださりありがとうございます……!その一面もあります。拙作の特徴は、常に多義的であるということです。物語の意味、現実での意味、キャラクター間での意味、と多くの重なりがあります。物語の意味では、イシュという国家は軍隊を矢面に立たせられないほど国内は不安定であり、弱く、分断統治が用いられていることであり、キャラクター間の意味だと先ほどの先祖宗教による統治機構が働いている要因のひとつでもあります。

    "普段異世界物を読まないのでわからないのですが、こういう形式の公用語ってこのジャンルでは一般的なのでしょうか?つまるところこの世界には覇権国が存在せず、そして交易、特に大陸や海洋を跨いだ貿易がそこまで盛んでないことになります"

    今の所、言語の部分まで踏み込む作品はとても少ないです。私の場合、現実のように言語統一をさせないつもりでしたが、偶然、言語統一をできる余地とそうするだけの大きな理由が作中人物たちにあったので、そのようにしております。貿易や他国の交流に関しても、おっしゃる通り、今のこの時代はまだまだ一部の地域に限られています。

    "こういう感情を表す表現は勉強になります"

    このような構造は、短く、しかし具体的に表せるので、ぜひ使ってください。世の中にあふれる創作物のクオリティ向上も目的にありますので、広まってくれると嬉しいです。

    "後々関わってくる描写かと思いますが、多分この瞬間にはさして関係のない、けれどきめ細かい描写。こういうのを私は勝手に「枕シーン」"

    興味深いです。語用論の観点から、どのような由来で枕と呼ぶのかお聞かせ願えませんか。そして、2周目に読むことで大きく意味が変わって見える、という設計もございますので、考えすぎるかもしれないという心配は全く要りません。

    "台詞の間に描写を挟むこの技法は私の知る限りとてもユニーク"

    そうなのですね……私はなるべく、物語を現実と同じようにリアルにしたい、という設計思想があるためですが、やる人がいないということは、何かしらのデメリットがあるのでは、と考えたりしています。

    "男の腕の飾りなどから、とある国でのみ流通している特殊な武器な感じがします"

    この辺りは、外部と内部勢力の示唆でもありますが、読者に対するある要求の現れでもあります。それは、仮説の検証と修正です。物語を通して、「これはこういうことだろう」と感じることがあると思います。物語のテーマのためにそれを都度修正し最適な道のりに辿り着くプロセスを踏んでもらいたい、というテーマがあります。つまり、武器に関しては物語に大きく関わるものではなく、見えない部分を補強する小道具程度にとどまっているというものであります。

    "ナーシェ、確かに孤立しそうな性格だなとは思っていたけど、結構嫌われてますね。
    後半は特に読者もイライラさせる描写が多いです。ただこれは、ロスとの和解の始まりであり、読者がイライラするほど最後カタルシスへと繋がるので、非常に上手い苛つかせだなと思いました"

    おや……!本当ですか!心を砕いて工夫に工夫を重ねたところです。物語としてはサブストーリー的ではありますが、主題と深い関わりがあるので、有意義なお時間を提供できれば大変嬉しいです。

    "五話あたりから読みやすくなってくるとのこと"

    徐々になので、明確に読みやすくなるのは9話あたりくらいです。これまでは、やたら難儀だと思います……すみません。

  • 第3話 返納祭始まり:2への応援コメント

    お久しぶりです。私用の方が一段落したため、また帰ってこさせていただきました。

    感想に入る前に、2話の感想に関しては、お恥ずかしい限りです……。あれは、私自身当時なかなか余裕がなかったのと、シンプルに自分の読解力不足に起因するものでした。なんともお見苦しい感想になってしまったこと、申し訳なく思います。

    では、3話感想です。

    流浪の民の言葉に由来しない、“キモイ”という、攻撃的なよそ言葉
    →そもそも流浪の民というのが一つの民族形態なのでしょうか(それとも寄せ集めの集団か)。固有の言語(あるいは単語)が形成されるくらいには整った数が存在し、他国との交流もある。まさに流浪の、モンゴルの遊牧民やノマドなどがモチーフですかね?

    「ああ。イシュの返納祭では“術陣によって操作された矢を流浪の民へ向けてはならない”と法で定められている」
    →それがまかり通るということで、この返納祭が何かおかしいと、さらに、"共和主義が偽もんの(法典の)写し渡したっていう。"これと繋がってイシュが抱えるバックボーンを鮮明にします。
    この伏線的な世界観の広げ方は上手いなと感じました。

    そんでナーシェの搦手がここで来て、ただのビッグマウスではないんだなと。ノアーム、ロスアリグと、2人ともなかなかの強キャラの中で、ナーシェもしっかり実力ありきのキャラなのは楽しいですね。

    「頭の命令を信じてください。たぶんうやむやになりますよ」
    →そうか、青血の所有物には手を出してはいけないんでしたね。

    あとなんかおっかない兵器と強い人がこっそりあの塀超えてるらしいんだよね。2、3年前から少しずつ」
    →他国の介入の香りがしますね。返納祭という強力な徴税手段を持ち、強国として成り立つイシュの生命線を絶とうとする巧妙な仮想敵国のやり口が見え隠れします。これは今後深く関わってくるのでしょうか?

    「まあまあ。ナーシェには法律に強くて頼れるお友達いるからそこも任せてよ」
    →ちょっと嫌味っぽいこのセリフ好きです。

    大勢の進行方向に対して反対の方向、琥珀の少女が顎をやったところ、数える程度、抉れた地面に身を隠し、街の塀へ向かう大きな人の流れに逆らって移動する者らがいた。
    →今回一番興味深かったのはここです。
    確かに、日本人には武士の血が流れているとか、イタリア人はローマの子孫であるとか、そういう血気盛んなキャッチコピーって現実にもたくさんありますよね。
    しかし、そういう武人は殆どが戦場や謀略で命を落としていて、実際に血を繋いだ大半は、逃げ帰った臆病者や賢しい人達。だからこそ、“術陣によって操作された矢を流浪の民へ向けてはならない”のような生き残る為の法が定められていくのだと推察しました。なるほど滅茶苦茶面白いです。

    そして最後に、セリフ中の()と[]の違い、完全に私の憶測ではありますが、多分、()が続けて喋れるけれど言わなかった修飾語で、[]が台詞の裏に隠した本音、でしょうか。

    続きも楽しみです。短いですが、失礼しました!

    作者からの返信

    引き続き、お時間を割いてくださり心から御礼申し上げます。

    "シンプルに自分の読解力不足に起因するものでした。なんともお見苦しい感想になってしまったこと、申し訳なく思います"

    ご提案ですが、おそらくあなた様は、1話1話ではなく、数話を読むことで作品のあり方が見えてくるような気がしております。顕微鏡で見る構造も整えておりますが、虫眼鏡で見える構造も整えております。いかがでしょう。

    "固有の言語(あるいは単語)が形成されるくらいには整った数が存在し、他国との交流もある。まさに流浪の、モンゴルの遊牧民やノマドなどがモチーフですかね?"

    どちらかというと、それらをより高度に抽象化した、狩猟採集民族的な社会性の比喩です。ある程度帰属意識を持たせるためには固有の言語がなければならず、農耕民族でないのならヒエラルキーが統治に用いられず、平等であることが統治において重視されます。

    "この伏線的な世界観の広げ方は上手いなと感じました"

    おや……そうでしたか。なかなかこの辺りは素通りされることが多いと思っていたので、意外です。しかしこれは序盤における、ターゲティング読者を発見するための仕掛けです。気を散らそうとする罠があります。

    "そんでナーシェの搦手がここで来て、ただのビッグマウスではないんだなと"

    おお……
    どうにか、読者が楽しめたらなと、いろいろ工夫をしたところです。3人のどちらかに読者が注意を惹かれるはずだ、という設計です。

    "強国として成り立つイシュの生命線を絶とうとする巧妙な仮想敵国のやり口が見え隠れします。これは今後深く関わってくるのでしょうか?"

    徴税がテーマであるために、主題としてわかりやすく表出することはありませんでした。この辺りは、読み取れる人へ向けて、隠されているうえにさらに表と裏という建前と本音の構造があります。

    "ちょっと嫌味っぽいこのセリフ好きです"

    本当ですか……!私にとって、序盤はかなりラノベ色が強いと感じておりまして、ちょっとリアルではないな……と頭を抱えている箇所なだけに、何とも言えない心持ちです。

    "“術陣によって操作された矢を流浪の民へ向けてはならない”のような生き残る為の法が定められていくのだと推察しました。なるほど滅茶苦茶面白いです"

    ここに興味が向く読者のために、きっと楽しいはずだ、と工夫いたしました。届けることができて、大変嬉しいです……このような接続がいたるところ、些細な言葉、些細な風景、仕草に込められております……少し話は横道に移りますが、表情がどう生じているのか、作られて、いるのか、他の読者はそこに注意が向くのか、近年のSNS上での創作消費者の鋭さに期待を持っていたります……

    "そして最後に、セリフ中の()と[]の違い"

    よくご存知ですね。「日本語訳について」、という箇所にて、説明がなければ気づきにくい読者のためにそのことを書いております。最初はカッコすらなかったのですが、どうにも多くの読者には難しいらしいということがわかったので、悔しいですが追加した背景があります。

  • 第2話 返納祭始まりへの応援コメント

    ロスアリグピンチ!
    "青血"
    また世界観が広がりますねー。

    セリフがますます口語的になってきましたね。
    アニメ的ではないこの台詞回し、地の文と相まって何か見覚えを感じていたのですが、これ、ロード・オブ・ザ・リングとかハリーポッターとか、海外のファンタジー小説の翻訳の匂いがしますね。見当違いだったら申し訳ないです。

    おそらくイシュの中に入るのが返納祭の第一関門、スリリングな展開が続いて、極めつけになんかヤバそうな弓矢が。ロスアリグの剛力とノアームの義手が強調されますね。

    そんでナーシェは一体何者なのか?今ん所ただのガキンチョ。ただ妙に落ち着いているので、やはり強いのか。

    「想定範囲内の想定外が想定を大きく上回ってるぞ」
    →この台詞回し好きです。富野節的な物を感じます。

    作者からの返信

    引き続き、お時間割いてくださり心からお礼申し上げます。

    "ザ・リングとかハリーポッターとか、海外のファンタジー小説の翻訳の匂いがしますね"

    おや……そうなのですね。まずは向こうの言葉から出力して、日本人にある程度伝わるように翻訳しているので、そうなっているのでしょうね

    "「想定範囲内の想定外が想定を大きく上回ってるぞ」"

    お……!そう見えたのですね。この辺のレトリックは重視しています。

    ……しかし、あなた様のこのコメントの仕方だと、少しばかり苦しくなってきませんか……?内容については最も表層の部分であり、それでストレスがなく、良いのであれば構いませんが……異世界徴税官は、あらゆることが現実世界の換喩になっておりますので、そのあたりの接続性に着目してみるとコメントしやすくなるのではないかと思います。

  • 第1話 返納祭開幕への応援コメント

    何かが始まる予感のする、内容的にはど真ん中の一話だなという感じがします。

    ノアーム、ロスアリグ、ナーシェ、この三人が出会ったのはこの後深く描写されるのでしょうか。
    ナーシェは相変わらず猫っぽいですね。口語的なセリフ回しがよくマッチしています。

    セリフに動きをつける地の文は上手だなと感じました。
    "目を開けた男は、見回すような声を出す。"とか。

    「定められた全ての武器、定められた全ての術陣を太陽の下、法の下において使用を許可する」
    →ミリタリー好きとしては、この「ウェポンズフリー」的なセリフはカッコいいなと思います。

    世界観的な広がりは、今のところ神経衰弱のような、裏返しのカードがばら撒かれているような具合で、この後どんな風に世界観が語られるかが楽しみです。

    そういうのをこよなく愛する人間としては、『共和派』という単語だけで世界観が広がって大好きです。
    てことは帝政派とか、それこそイシュのような王政があるわけで、革命的なイベントが有るのかなと想像させてくれます。

    地の文が多い分、やはり読みづらさは感じますね。
    アタオカしき様の作品の作り方として、人物の動きを綿密に描くというのが感ぜられるのですが、それが諸刃の剣になっている印象を受けます。個人的には、やはりもう少しトントンと続く会話シーンがあっても、緩急が付くかなと。

    返納祭とは一体何なのか?共和派は何故仕掛けてきたのか?この三人はどうやって出会ったのか?
    今後の展開が楽しみです。

    作者からの返信


    "ノアーム、ロスアリグ、ナーシェ、この三人が出会ったのはこの後深く描写されるのでしょうか"

    出会い方は重要にならなかったため、深掘りされないポイントになります……

    "口語的なセリフ回しがよくマッチしています"

    おや……!そうですか。心がけていることです。ただ、口語的であることが私にとってのリアリティなのですが、自分で読み返すと「ラノベみたいだな……」と、いろいろな要素が合わさって、私にはそう見えており……

    "セリフに動きをつける地の文"

    この構造が、物語の理解に重要であるためたくさんお世話になった書き方です。

    "ミリタリー好きとしては、この「ウェポンズフリー」的なセリフはカッコいいなと思います"

    おお……そうなのですね……!秩序や法律を基にしてあることを伝えたいために生まれた条文です……2周目に読むと気づきやすいのですが、これは自分達徴税官に言っているのではなく、相手側へ許可を与えている言葉です。統治のために、というテーマがあるためです。

    "世界観的な広がりは、今のところ神経衰弱のような、裏返しのカードがばら撒かれているような具合"

    気になる人だけがその情報に気づけるような配置にしております……興味がない人には引っかからない構造です。

    "『共和派』"

    しっかり描いてはいますが、あくまでサブ要素程度にしか物語には表出しないよう抑えております。次作である「足跡の花」はエンタメ要素を目指しましたが、「徴税官」は統治に関わる人のための実用書として作られました。政治や軍事を好む読者層を考えていたのですが、思ったより出会えておりませんね……

    "地の文が多い分、やはり読みづらさは感じますね。アタオカしき様の作品の作り方として、人物の動きを綿密に描くというのが感ぜられるのですが、それが諸刃の剣になっている印象を受けます。個人的には、やはりもう少しトントンと続く会話シーンがあっても、緩急が付くかなと"

    そうなんですよね……普段の生活から、日の会話には台詞のみの情報であることは少ない(心を理解するための、音以外の情報に大きな比重がある)ため、そして私自身が、台詞が連続すると背景や色のない漫画を読んでいる気分になるので、そのあたりの脳の認知が関わっているようです……なんとか、一般的な読者の感覚を掴むことができれば、それに徹することができるのですが……当時はフィードバックが得られませんでしたからね……
    そうであっても、統治のための実用書であることから、人生で辛い経験をしている人がうっかり拙作を読み進めないよう、踵を返してもらうために読みづらく、読書負荷がかかる構造をとっていることも影響しているでしょう。
    序盤がそのトラップ満載なので、抜けた後は読みやすくなった、というフィードバックはいただけているものの、どれくらい読みづらくて読みやすくなったかは、実数値として測れずにいます……そのため、読みづらさの測定はあなた様のご厚意に甘えることになるため、読みやすくなる第5話以降をご提案させてください。

    "ただ自分は大学受験を来週に控えている身でして"

    あら……!お忙しいところ、お時間割いてくださり心から御礼申し上げます。では、優先順位を最大限引き下げてくださっても構いません。創作とは受け手と送り手のコミュニケーションであり、余暇のためのものでありますから。
    以前の参加者とも、数ヶ月にわたってゆっくりとやり取りをしておりますから、こちらこそ、よろしくお願いいたします。

  •  への応援コメント

    ここまで楽しませてもらいましたー!

    口述表記、音響の流れを意識して書いてたのかなあ。
    バランス的に耳障りに心地よさのバランス、そこから場面転調に母音のバランスが一気に変わるのが計算づくなのか、良いなあこれ、いいなあ!

    作者からの返信

    まさか……こんな日が来るとは……
    はい。語彙はともかく、口語の文法であること、音韻は音象徴(ぱんっというp音が破裂や割れる音を想起させる、音そのものの意味)や押韻の技術を駆使しておりまして……この部分に注意が向く読者のために使っておりましたが……誰も気になっていない様子があり……そのお言葉、大変嬉しく思います……

    いかがでしたでしょうか。読みづらいものだったかと思いますが、何か有意義なものを提供できていれば……幸いです……


  • 編集済

    企画⑥より参りました。

    何分映画が好きな人間ですので、そういう人間からの感想になりますこと、先に断らせて頂きます。

    まず冒頭、ナーシェにクローズアップしていく文章のカメラワークが非常に興味深かったです。文章でここまでカメラの動きをつけられるのかと驚かされました。

    税というのは時代によってその形を変えていくもの。この世界ではそれが魔力なのですね。面白いです。

    そして男は、浅はかさと言うか、手前だけの言い訳が強調されている印象を受けます。
    "「おれたちで殺してる」"
    "母親のその背中が、最も大きく見えた。"
    殺し慣れていない手付きに、出し慣れていない勇気。
    必死さは伝われど、どこまでも建前。そんな捉え方をさせていただきました。

    そして、読み物として非常に興味深い演出やロジックが多用されていて、前置きでおっしゃられていた通り、なかなか一癖ある作品だなと感じます。
    []で話し手の背中の意味を同時に書くのは、チャレンジングである種、便利な手法だと思います。

    またキャラの動きが丁寧に描写されていて、動かしていて楽しい小説という印象も受けます。
    短い感想となり恐縮ですが、失礼致しました。

    作者からの返信


    "まず冒頭、ナーシェにクローズアップしていく文章のカメラワークが非常に興味深かったです。文章でここまでカメラの動きをつけられるのかと驚かされました"

    まさか……いやはや。かなり読みづらくなかったでしょうか……新作はエンタメに挑んでおりますが、拙作はテーマのための物語になっております。そのため、序盤を抜けるまでは、うっかり拙作に遭遇してしまった、想定外の読者へ警告をする仕組み、構造がふんだんにあります。その逆のしくみが、このような第三者、カメラ的な動きの仕掛けです。受け取ってくださり、ありがとうございます……

    "税というのは時代によってその形を変えていくもの。この世界ではそれが魔力なのですね"

    お……すぐにテーマへ接続してくださるのですね……!

    "殺し慣れていない手付きに、出し慣れていない勇気。必死さは伝われど、どこまでも建前"

    まさかそこまでも受け取ってくださるとは……表と裏、裏から見る表、表から見る裏が鍵になってくるので、とても嬉しく感じています……

    "なかなか一癖ある作品"

    読みづらいですよね……ただその部分が、全くわからず、実数値として把握できていないため、こうしてフィードバックを募っております……

    "またキャラの動きが丁寧に描写されていて、動かしていて楽しい小説という印象も受けます"

    ありのままをありのままに、というこだわりのためにこうなってしまいました……語り部の主観からは逃れられないが、なるべく語り部のそれを読者に与えないよう心を砕きました……





    驚きです……企画の参加者は、あなた様で史上3人目です……

    まさか……もういないんじゃないかと……思っていたところに……

    フィードバック、久しぶりに制限要らずでできるので楽しみです……


  • 編集済

    第10話 防犯への応援コメント

    一週間もお待たせしてしまい申し訳ございません。
    拙作へお時間割いてくださり、ありがとうございます❀

    改めまして9話、10話の動きが好きです!

    前話から、殴りなよと言われたのにグーを解いて顎をはたいたり、"かわいい〇〇"と形容詞が付いていたり、赤毛の男の動きや言動に目を引きます。
    特に少女の動きで " " の表記。
    【くっっっっそ絶対超重要】にて透明な第三者目線&サブタイトルのお話がありましたが⋯⋯抵抗:傾倒、心や力関係の移ろいのようです。
    そして、彼の内なる言葉がありありと分かるくらい、今までより彼女を見つめる眼に変化があったのかなと感じます。もしくは、この部分は彼が書き記したものか、などと。どこか見落としている箇所があるかもしれません。今後、" "の表記があれば楽しみです♪

    "少女の、額に手を当てるような声。悲鳴は止まった。"
    ここの描写好きです。
    直接血などを見ていないですが、それがかえって早業で終わった感覚を得ます。昏倒、気絶。はたまた。

    男の嗤いと笑い。
    終始、顔芸が止まらず剃り眉→小太りの男への変化。怪我をしている徴税官への態度が変わる様が流暢でした。「おや、怪我を」ではなく「おお」なところに本音が垣間見えます。

    "小太りの男は声を出さず──さ、気持ち切り替えよ?"
    "男の表情は、黒く殺気立っている──赤毛の男は深呼吸と共に、両手で前髪を後頭部までかき上げた。"
    少し前まで殺気があった人が「背中は預けた!」と頼られ、嬉しさと落ち着きを得たように思えます。
    ナーシェは任務を完璧にこなすイメージですが、仲間の心理的誘導にも一役買いそうですね。手綱を握る、はおかしいかもしれませんが、ラストは彼女が先陣をきったので、気持ちを切り替え従順な姿が印象的です。
    妙な爽やかさと新たな熱入りが、深呼吸や髪のところで掻き混ぜられました。



    1つだけ、"濁ったガラス窓ひとつから──"に句点が無かったので、ご確認を。
    あなた様の作品において途中改行が他にあっただろうかと、頭を捻らせまして⋯⋯見落としていたら申し訳ございません。
    意図的であれば、"日差しが、木の香り漂う部屋を青白く照らす"で視線が区切れず、棚や長机、革椅子へ走る光の線の道筋が浮かびました。句点ありならば、より個々の家具の輪郭が浮かぶようにも感じられて、句点ありなしの違いに面白さを得ました。

    長々と申し訳ございません。
    お時間いただけたことへ感謝を❀



    【追記】
    ──私は人物を魅力的に見せられているでしょうか……?
    YES以外の答えが見つからないですっ。
    毎話、新たな気付きを経てリピート読みするので、読書の醍醐味を噛み締めつつ、日々楽しませていただいております❀

    ──TeiKou:KeiTouと、母音が綺麗に重なっているだけでなく、k音とt音が入れ替わっているというところにも規則性
    母音は気付いたのですが、入れ替わりの規則性、ですか!?
    他タイトルで " : " 付きのものだけ少し考えてみたのですが⋯⋯ここで立ち止まってもですね(汗) 中身とセットでが肝でした。
    アルファベット順で、kはn(ナーシェ)より前。tはnより後。彼女側へ壁(?)を越えたようにも思えます。

    ──直感はさせつつもそれとは少し違うように見える
    他者に気付かれないよう、自身の進んでほしい方へさりげなく誘導。そこも彼女の強みに当てはまりますか。
    ナーシェと作者様タッグも強い⋯⋯
    "見本にすると仕事がはかどる"とのことで、私は管理職よりサポート側に回る人間ですが、いつか役に立つ日が来るかもしれません。社会の生き方もご教示いただき、ありがとうございます❀

    ──日が当たる→作中で日にまつわることは良いこと→小太りの男の感覚は一般的
    太陽と月。なんとここにも掛かるのですね! 
    偶然ではなく必然の連続⋯⋯人生を振り返った時に得るような不思議な感覚です。

    作者からの返信



    "一週間もお待たせしてしまい申し訳ございません"

    いえいえそんな。あなた様のご厚意に甘えている身です。いつもありがとうございます。心の底から嬉しく思います。

    "改めまして9話、10話の動きが好きです!"

    本当ですか……!私が特に力を入れたところです。

    ""かわいい〇〇"と形容詞が付いていたり、赤毛の男の動きや言動に目を引きます"

    形容詞は避けてるんですがね……序盤の、ターゲット読者以外を弾く仕掛けが終わりを迎え、本格的に物語が動く場面です。そのため、読者のわかりやすさを優先し、どんなに分からなくともここだけは見落として欲しくない、と、心苦しい気持ちでそうしました。""は人の心の内を読み取って書かれたことだと伝われば幸いです。
    それと……私は人物を魅力的に見せられているでしょうか……?


    "抵抗:傾倒、心や力関係の移ろいのようです"

    押韻があり、それだけでなくエピソードを端的に表せている、この2つ同時達成が私的に好きなところです。ていこう:けいとう→TeiKou:KeiTouと、母音が綺麗に重なっているだけでなく、k音とt音が入れ替わっているというところにも規則性があって、自分の押韻センスに脱帽しています笑
    ほとんどのサブタイトルは押韻と、エピソードの要約が意味されているので、ここが物語の理解を助けるので注視してみてくださいね!

    ""少女の、額に手を当てるような声。悲鳴は止まった。"ここの描写好きです。直接血などを見ていないですが、それがかえって早業で"

    この形になるまで割と時間がかかりました。受け取ってくださり大変嬉しいです。彼女のうんざりした気持ちを表しつつ、さっさと終わらせてしまうところを説明なしに伝えるにはどうしたものかと、悩んでいたことをよく覚えています!

    "「おお」なところに本音が垣間見えます"

    受け取ってくださり、とても嬉しいです……!ここもバランスに苦慮しました……

    "ナーシェは任務を完璧にこなすイメージですが、仲間の心理的誘導にも一役買いそうですね"

    結末の結末を見てくださったから気づくことだと思いますが"手綱を握る"という直感はさせつつもそれとは少し違うように見える、完全な手綱握りが彼女の生き方、そして世の中の管理職の方に届けばいいなぁ、見本にすると仕事がはかどるぞぉ〜という気持ちで描いております。いかがでしょうか。

    "あなた様の作品において途中改行が他にあっただろうかと、頭を捻らせまして⋯⋯見落としていたら申し訳ございません"

    まさかの、完全な私の失敗です。足しました。すみません……ありがとうございます!

    "句点ありならば、より個々の家具の輪郭が浮かぶようにも感じられて"

    おお〜!ここもよくぞ受け取ってくださいました!物語では地味ですが、日が当たる→作中で日にまつわることは良いこと→小太りの男の感覚は一般的、という具合です。

  • ゴメン、ムリ(ヾノ・∀・`)

    作者からの返信

    正面から拙作に向き合ってくださり、ささやかながらお礼申し上げます。

    謝らないでください。心の内を見せてくださり、嬉しく思うと同時に申し訳なく思います。

    難儀させましたね。

    いかがでしたか?
    いつかこれらが必要になる日が来ることを願っております。

    編集済

  • 編集済

    短剣で、プロローグのナイト的な旦那さんを思い出しました。
    しかし彼と違い直接的に「家族」や「俺がずっとそいつを守ってきたのに!」と話し、震えず好戦的で嗤っている。
    生まれた場所や環境、その時誰といるかで、もしかしたら彼も(旦那さんのような)強さを得たのかなとも感じました。どちらが強い弱いとかではなく⋯⋯系統の違いで(汗)
    もう少し上手い説明ができれば良いのですが、不甲斐ないです。

    ハエの2匹の絡まりに反する住民の現状。
    犬の怒り(戦意)を、物理でも越える流浪の民。
    蹴りは、怒りというより"邪魔者の排除"にも感じました。違う解釈をしているかもしれませんね⋯⋯

    ──徴収した証として、昏倒させることが規則で定められて
    もしや⋯⋯これが手記に繋がる鍵でしょうか

    作者からの返信

    またまたお時間割いてくださり、心の底からお礼申し上げます!

    こちらの部分、序盤が抜けたということで説明的な台詞、文が急に増えたところです。没入感が削がれる書き方なのですが、ここまで読める方はすでに没入しているから、それのマイナスが半減している、という設計があります。自分はこの書き方は好きじゃないので苦手ですが……

    受け取ってくださり、ありがとうございます。もちろん、最初の村人と対比しております。その結果、あなた様が感じているものを想起させることができております。

    蠅は物語の結末と、男女の劣情という2つの暗示が込められています。犬は、徴税官がどんな気持ちで暴れる村人を捌いているのかをわかりやすくしている箇所です。

    昏倒については、起こしていたら好き勝手される、ということから色々派生させると見えてくるものがあると思います!

    編集済

  • 編集済

    第1話 返納祭開幕への応援コメント

    企画の批評会3より来ました
    プロローグと1話目を読んでの感想等です

    まず最初から人のようなという描写でヒロイン?が人外の予感

    その後も人型、比喩に彫像と明らかに人ではない別の何かと分かってきます
    陽を避けるし、ヴァンパイアみたいな感じかなというのが第一印象です

    また色彩表現が豊かというか、意図が最初から十分に感じられ、そこを注意して読もうとなりました

    色々な質感もよくわかります

    特にヒロインの瞳や髪の色は特別な意味が込めてありそうです

    文体自体は私は読みにくかったです
    長文とその読点の仕方、作者のリズムに慣れるまでもう数話かかりそうでした
    古風な言い回しとラフな会話はマッチしてると思います

    ただ動作などの描写が詳細で、格闘シーンでは脳内カメラが追いつかなかったです
    色、位置関係、動作、形状など説明が多いといいますか……

    ()[]の使い方はまだどうなるかわからないというのが正直な所です

    「”Y“の字」は現在のところの雰囲気から文字通り浮いて感じました

    義手の男、赤毛の男の表現の繰り返しがくどく感じました

    オノマトペが全然ないのは英語圏の方?だからなのでしょうか

    作者からの返信



    貴重なお時間割いてくださり、心からお礼を申し上げます。

    心の内を開くようなお言葉、ありがとうございます。今最も欲しているものです。

    完結した異世界徴税官は長く、しかもエンタメ作品ではないので遠慮して指定はしていなかったのですが……お心遣いに痛み入ります……私の本領は異世界徴税官ですが、あなた様がエンタメとして創作に向き合いたい気持ちが大きいのであれば、最新作『幽閉の救霊:幽明の幽霊』
    であれば多少読みやすいと思います。お心の向くままに。

    では、まずそもそも読みづらく感じていらっしゃるのは、物語の設計思想において正しい反応です。難儀ですよね……しかし、この防波堤とも言える設計は、序盤が終わると鳴りを潜めます。ここに関してはフィードバックを得ることができていまして、実際に序盤を抜けると読みやすくなった、というお言葉を送ってくださいました。あなた様にとって、序盤を抜けた景色はどう見えるのでしょうか。

    カクヨムで活動を始めて、多くのことを知り、そして人々に出会いました。実際に辛い経験をした方、している方がいるということです。心身を患ったり、家族の不幸があったり、いじめの経験がある、もしくは今まさに不幸、というような方です。異世界徴税官はエンタメ要素(エンタメ=願望成就と定義)がおまけ程度であり、そのような現実そのものを描いた作品なので、まずはそのような方が誤って読み進めないよう設計しております。そして、この違和感、この情報量に、なぜそうなっているのかという答えを見出せる方を、自然と誘い出せる仕組みにしております。テーマのためです。徴税と銘打っているので、管理職であったり、統治と呼べる何かに関わる人、もしくはこれからそうなる人たちのための作品でもあります。

    マジックにおける、ミスディレクションという技術や、専門家であれば理解できる会話、素人であれば理解できない会話、という情報伝達の濾過性、恣意性を活かした構造設計です。

    "まず最初から人のようなという描写でヒロイン?が人外の予感"

    その情報は伏せたかったので、読み飛ばされやすいプロローグに入れ込みました。もし批評会でなければ、読み飛ばしていらっしゃいましたか?そうであれば嬉しいです。

    "また色彩表現が豊かというか、意図が最初から十分に感じられ、そこを注意して読もうとなりました"

    ……すごいですね。その注意の向き方は、これまでの経験上、稀有なことです。自身の強みであると、自覚はございますか。ないのであれば、大事になさってみてください。

    "文体自体は私は読みにくかったです
    長文とその読点の仕方、作者のリズムに慣れるまでもう数話かかりそうでした"

    当時書いていた頃、日本語のリズムにならないよう心がけていました。知っている言語の単語や文法を頭に浮かべながら、日本語にして破綻しない程度に再配置していたことをよく覚えています。

    "古風な言い回しとラフな会話はマッチしてると思います"

    本当ですか……?個人的には、せっかく出会えたターゲティング読者にとって、意図しない離脱ポイントなる可能性が高いと考えている部分です。

    "ただ動作などの描写が詳細で、格闘シーンでは脳内カメラが追いつかなかったです
    色、位置関係、動作、形状など説明が多いといいますか……"

    確かに多いですね。作者の作為や読者への配慮をさせないよう、視点の人物を選ぶところから物語を始めています。同時に、目滑りが起こる場所では読み飛ばして読めるところまで読む人か、動きを抽象化して別の理解に変換できる人か、"色、位置関係、動作、形状"全ての意味を掴める人か、という濾過が行われています。それを通り抜ける人が、物語の大テーマに対して、魂で共感できる、という設計です。

    "「”Y“の字」は現在のところの雰囲気から文字通り浮いて感じました"

    よかったです。そうした違和感が、物語レベルで全て組み込まれております。

    "義手の男、赤毛の男の表現の繰り返しがくどく感じました"

    その心配は、次のお話ですでになくなっているでしょう。

    "オノマトペが全然ないのは英語圏の方?だからなのでしょうか"

    物語に直接関係するわけではないのですが、元の言語から発達して、オノマトペを使わないでもいられる語彙が発達したこと、単語そのものに、オノマトペに見られる音象徴が含まれているからです。

    ここまで……いかがでしょうか。あなた様が、自身の作品へフィードバックを求めれば求めるほど、それに応じて私は全て応えます。

    ご満足させることはできていますか。


    追記

    今、近況ノートの、あなた様のお言葉を拝見しました。私は、そのような境遇にある人も想定して作っております。物語から、あなた様へ何か有意義なものを提供できれば幸いです。

    次にあなた様のお言葉
    "漫画的記号とアニメ的(映像的)な技法が違う"について。
    やはり、脳が着目する点に差異があるようですね……媒体が変わっても、どちらも物体、たとえば果物が出てくるのなら、その果物の存在自体は変化しないはずです。媒体による技術の違いではなく、媒体によらない技術の不在を述べている箇所です。ただ……

    編集済
  • 第6話 草刈りと摘み取りへの応援コメント

    会話文なく、術師の「来てる」を含む短い叫びの発声しか起きない程、義手の男の軽い身のこなし。早業な対応が軽快ですね♪

    彼が一言も発していないので、冷静さや彼の視線に釘付けになりました。
    お陰様で周りの状況把握もすんなりできます。

    路地なので、鈍い輝きをする指輪の回収場面が印象的でした。

    作者からの返信

    "義手の男の軽い身のこなし。早業な対応が軽快ですね"

    このシーン、ちょっとわかりづらい文が多いなぁ、と心配しているので、伝えることができてほっとしています……

    "冷静さや彼の視線に釘付けになりました。お陰様で周りの状況把握もすんなりできます"

    本当ですか……!ああよかった……!やはり、あなた様の耐読書負荷の高さがうかがえます。

    "鈍い輝きをする指輪の回収場面が印象的でした"

    とても嬉しいです……
    ゲリラと言いますか、散発的ではなく、統率がとれた集団であることも伝えられたでしょうか……!

  • 第5話 イシュの都への応援コメント

    「お前と組みになったのが人生運の尽きだわ」
    「ねえ、言葉にしたら悪いことが口寄せされるって聞いたことない?」
    「どこの国でも似たようなことわざあるよね。口は禍の元って」

    ここの会話に鳥肌立ちました。
    地面へ吐き捨てた、にも。
    あの時の場面まで思い浮かびます。

    批評でも何でもないコメントになってしまい申し訳ないです。
    頭が最終話へ集約されてしまっているので、控えてほしい場合はお申し付けくださいませ。

    作者からの返信

    "ここの会話に鳥肌立ちました。
    地面へ吐き捨てた、にも"

    まさか、そうですか……!あなた様のフィードバックがあるおかげで、想像ではなく、実際の読者反応の予測可能範囲が大きくなるので、非常に助かります!

    "批評でも何でもないコメントになってしまい申し訳ないです。
    頭が最終話へ集約されてしまっているので"

    いえいえ。どれもこれも大変貴重なフィードバックになっております。何に人は着目して、何を気にしないのか、私にとってはとてつもなく価値があることです。そのため、あなた様が私を慮ってしてくださることを、煩わしく感じないよう願うばかりです。あなた様のご厚意に甘えている立場ですので、お心のままにして構いませんからね!

    ですが、細かくお言葉をくださり、心から嬉しく思います!

  • 第3話 返納祭始まり:2への応援コメント

    昨日コメントし損ねたのですが、1話&2話で赤毛の男性と少女のやり取りにずっと笑いました。特に「そりゃそうだ。はん」から頭痛を──の流れが好きです。
    日陰の埃と最終話の対比も記憶に新しい中、何となくですが、1〜3話も少しずつ最終話に通ずるものを感じます。3話では術陣でしょうか。

    以前、月と太陽のお話を伺っていたので「太陽よ、ご覧あれ」の誓いの言葉では味方らしさが際立っていて、密かにここかと嬉しくなりました。

    「ナーシェには法律に強くて頼れるお友達いるからそこも任せてよ」も、一人に見えて意外と仲間がいるのに繋がるのかな、と少しずつお言葉を照らし合わせながら楽しみました♪
    少し違う楽しみ方ですが、ゆっくり拝読失礼いたします❀

    作者からの返信

    "1話&2話で赤毛の男性と少女のやり取りにずっと笑いました。特に「そりゃそうだ。はん」から頭痛を──の流れが好きです"

    ……本当ですか!この場面は、テーマに直結する背後の意味が伝わらなくとも、せめて読み手が楽しめれば……と心を砕いた箇所です。このコミュニケーションができるように、さまざまな物語の設計や配置を微調整して再配置したことを覚えています。あなた様が心の底から楽しめているのなら、大きな安堵で胸を撫で下ろす心持ちです。

    そして、仲間とは言っても、同じ方向を向いているわけではないこと、同じ方向を向いていても……ということも示唆されています。実生活に重ねてくださると、大変嬉しく思います……!

  • 第42話 活路その末路への応援コメント

    流れる風に導かれる者たちの静かな決意に、心がそっと揺れました。その間に交わされるささやかな人の機微が、とても愛おしく感じられて……。傷を縫う少女の真剣な姿と、青年たちの軽やかなやり取り、その対比が胸に沁みました。そして仮面の女の剣の場面は、思わず息を呑むほど。滲む情緒と凛とした空気が、とても印象に残りました。続きを、また静かに見届けにきます。

    作者からの返信

    ここからは、散らかったものを片付ける、後処理に見える場面だと思います。

    真剣さ、冗談、どちらの視点で見れるようにしております……!茶番、心がこもったもの、そのどちらも両立する構造です。

    ただ、ただ、あなた様が心から楽しめていることを願うばかりです……!

  • 第41話 返納祭閉幕への応援コメント

    五角形に広がる舞台と、沈みゆく橙の陽……幻想と儀式がそっと交わるような余韻が、胸に静かに染み入りましたよ。砕けそうな首飾りをぎゅっと握る少女の描写には、思わず息を呑んでしまいました。そして、機械仕掛けの人型が落とす影にぞくりとして……風に乗る「謹んで御誄申し上げます」の言葉が、なんとも静かな感動を呼びました。

    作者からの返信

    まさかまたお言葉をいただけるなんて……最近は忙しく、読者に関わる時間が大きく減っております……

    いつもシナリオが意味することを受け取ってくださり、ありがとうございます。

    沈む太陽も、握られる砂時計も、その影も、余すことなく見出していらっしゃいます。

    あなた様のような読者が多くいればと、思わずにはいられません……

  • 「生き苦しさ」や「無為」の描写から始まり、血と骨と光が交錯する壮絶な儀式へと至るこの一幕。まるで破壊と再生を繰り返す命の祝祭のようで、読んでいて胸が震えました。灰に覆われた世界の中で、それでも確かに灯り続ける“ひまわり”のような希望と赦しに、心がそっと救われるようでした。

    作者からの返信

    ここまで来てくださったんですね……
    月と太陽から、赦しというところまで受け取ってくださってありがとうございます……!複雑でわかりづらいかもしれませんが、その層に接続してくださって、心から嬉しく思います!
    沈む夕日に照らされているのが、この国の末路を示していて寂しくはありますが、自分自身好きなシーンです。


  • 編集済

     への応援コメント

    ※先日のコメント【追記1】にて編集済です
    ※引き続き話数表示は、はじめ→①、ラスト→②

    ───────────────────────

    ──体へ宿るようなあたたかさが芯をあたためる。

     こちらが①でお伝えしていた"4行目の違和"に該当します。前3行に比べて、こちらは映像で知り得ない男の内部を表している気がしました。狙い通りであったのなら読み飛ばしていただいて構いません。①と同様導入部は大→小の描写に近いので、私が過剰に受け取った可能性が高いです。

    ──酒が入っていた空椀の香りは、火を近づければ燃え上がるほど。

     この表現好きです。ガス漏れしているところにライターをつけて一気に空気が燃えるような、強い匂いを可視化させた描写でした。
     男が唇を舐め、ひとりになった時「うらやましいのかぁああん?」と呟いていることから、同時に男の中に広がる少女への期待(?)も燃えているのかと考えらされました。

    ──ふたりは離れ舎を出て、凍える夜道を歩く。

     ①が昼間・太陽・人のいる場所へ向かう。②は夜・月・人のいない場所へ向かう。宴の喧騒から離れることから、色の減った世界を感じました。だからこそ後半の溢れる血赤の映像が目を引くのかと。

    ──男はあたりを見回すと、その木を蹴り倒す。

     酩酊状態の中よくそこまで動ける強靭な身体をお持ちです。彼の身体がもう少し弱ければ、ラストの描写まで意識は持たなかったでしょう。

    ──4匹目の蠅が、後ろに留まった。

     4匹目の「すりすりすり」から何かおかしいと感じつつも、男の間延びした声に読者は流されてしまい、より腹を裂かれた時の映像に驚きと磨きがかかりました。

    ──喉へまっすぐ短剣が刺さる。

     元々酔っていて身体が動き辛い中の術陣による拘束。次に厄介な声を封じ助けを呼ばせない。ここでも少女の戦略でしょうか。男と戦うには女が正面突破は難しいですから。
     刺す場所の順番もリズミカルですね。「だーれだ」と言いつつ喉→答えられない。「聞こえる~?おーい」で耳。「目尻を裂く」の目。その状況下でも視界に入る忌まわしきモノは目の前にあり「少女は笑った」までの疾走感がおかしな表現かもしれませんが小気味よかったです。

    ──少女は男の目を見つめた。

     もはやこの時、"男の目だったもの"にまで堕ちている気もしますが、前後の少女の発言を含めると作者様の表現の方が合うのかなと。「胸の骨譲渡」の契約を見るに、"人間の男の"を抜き取りたいとすれば、より生物らしいこちらの表現が良きです。

    ──「すりすりすり」と「3」「2」「1」

     それぞれ違う法則ですが、この二つの間にあります短い地の文が次の大きな展開へもっていくリズムを刻んでいました。蝿につきましては「ん?」から「おまたせ!」までの分です。

    ──少女は男の、背中の古傷を短剣で切り開いた。
    ──体は巨大なかかとですり潰されたようになっている。

     実際は背を貫通していないのですが、前も裂かれているので身体の風穴のごとし描写。中身が出てお腹だけへっこんだ男の惨状が、普段私たちが気付いていない虫や動物のひき逃げの姿にも重なり、より残虐です。"かかと"というのも、足圧を入れやすい部位ですので効果的かと。

    ──「でも契約は守る。死んでも一緒なんでしょ?」
    ──急ぎ手記を(以後空白)

     ラストの空白は様々な考察ができ、1番面白いところでした。一例挙げますと、少女のセリフを鑑みて男が絶命した後に胸の骨を取った、でしょうか。男が書き記したかったこと。その開いたページのまっさらな紙そのもの。少女が去り音のない場所。もっと崇高な考察をされる方もいるかと存じますが、私はこれにて。

    ───────────────────────

    ※何か気になる点がございましたら、その都度【追記1】【追記2】とコメント編集させていただきます。

    ───────────────────────

    【追記1】

    ──文学、または芸術というものに面白さを見出していらっしゃるなら、作者の意図を汲む

     元々、擬人化させたイラストから物語へ発想を飛ばした者であるが故にとても響きました。まだまだ読み取る力が足りません。あなた様の作品&この企画に対することも含め、ご期待に添えていないところがあるかもしれません。

     ◇◇◇ 本編 ◇◇◇

    ──『くっそ重要』にて作る運びとなりました

     今回もお手数おかけして申し訳なく⋯⋯。またもや同じ過ちを犯してしまいました。4行目のくだりに限らず文章全てが計算された意味あるものと、認知を改めさせていただきます。

    ──ここまで読んだ読者は嫌な予感と夜の誘いに納得感を覚えている状態

     読み進めたからこそより深まる映像になるのですね! フラグ的要素に繋がりますとはっ。

    ──男は大地を割る怪力があった

     教えていただきありがとうございます! 木は地中へ根を張る存在。それを蹴り倒した。今更ながらこの一文の破壊力すさまじいです⋯⋯植物の作品を書く者でありながら読解力不足でした。改めましてここの描写は天地両方の振動が伝わります。

    ──人間の脳機能の別のスイッチを入れるためにあの『三千年後』

     3000年先にも残っていた→手記に残された→男は生き延びた(→3000年後の人物は子孫?)
     男性が生きていたのは、砂時計の首飾りが関係しているのでしょうか。血の量が大噴水状態に感じましたので、はじめはあなた様の仰る通り直感的に殺されたと思いました。「時が止まり、今動き出したかのようだった」が何か男へ作用したようにも、今なら見えます。検討違いでしたら申し訳ございません。
     「最初話と最終話は対比として設計」と教えていただき、後に気付きましたが別コメントにて「結末は対比の関係」と記載もあったので私のリサーチ不足ですね。しかしこれは、作者様との対話とは少し違うもの。間違い解釈だからこそ気づき得た財産に感謝いたします。

    ──今なら、作者との対話によって余白のない明確な答えが得られる物語である、と感じていらっしゃるのでは

     答えは「はい」の一択。言葉は便利で、難しく、でも今回パズルのように組まれる作品の緻密さと、そよ解明は楽しいひと時でした。ゆっくりではありますが読了したいです。

    ──どこか偉そうな文になってしまっていないでしょうか

     いえいえ、全くそのようなことはなく! どうかアタオカしき様は謝らないでくださいませ。謝るべきは私の方です。
     元より1か月以上あなた様からお時間たまわった身。ヨミに注力する期間を得て、やっと今回の参加目的に漕ぎ着けたのです。作品を客観的にみること&頭を整理するのにいささか時間を要しすぎました⋯⋯。とても身勝手で失礼なことでしたね。他作で私からの初回コメントも酷いものでした。もう、とてもとても。
     拙い文や、何度も物語に入る前の説明箇所について教えていただきお恥ずかしい限りです。ご縁や大きな学び、全てを含めこちらこそ感謝しかございません。本当にありがとうございます!

    ●拙作第2話の私めの返信が滞っておりますので、そちらにてまたご説明できればと存じます。重ね重ねこのような長文へのご返信や貴重なお時間をたまわり、ありがとうございます。

    作者からの返信



    この作品が文学と銘打たれているのは、エンタメと文学の対比があるためです。エンタメとは願望成就であり、文学とはリアリズムと作者との対話です。この作品は、作者、私自身との対話することによって意味されているものがわかる設計になっております。文学、または芸術というものに面白さを見出していらっしゃるなら、作者の意図を汲む、という言葉をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。

    "こちらは映像で知り得ない男の内部を表している気がしました"

    当初、想定読者は自分と同じ程度文学を読める、という前提をもとに作品設計していました。作品の目的から考え直して、ここに関する補足をプロローグ前の『くっそ重要』にて作る運びとなりました。

    "ガス漏れしているところにライターをつけて一気に空気が燃えるような、強い匂いを可視化させた描写でした。男が唇を舐め、ひとりになった時「うらやましいのかぁああん?」と呟いていることから、同時に男の中に広がる少女への期待(?)も燃えている"

    まさかそこまで受け取ってくださるとは……!ありがとうございます。異世界徴税官は徴税をテーマにしており、その上位のテーマとして統治があります。表エンドとたとえられるような、48話では赤毛の男と少女の結婚によって物語の主題テーマにひとつの例を示していまして、ここまで読んだ読者は、男女の関係であることが脳裏に浮かんでいる想定です……!

    "①が昼間・太陽・人のいる場所へ向かう。②は夜・月・人のいない場所"

    物語では、繰り返し、太陽と月、昼と夜が対比として出てきます。善いものを太陽と昼、悪いものを月と夜、としています。ここまで読んだ読者は嫌な予感と夜の誘いに納得感を覚えている状態です。

    "『男はあたりを見回すと、その木を蹴り倒す』"

    ここまでで読者には、男は大地を割る怪力があったことと、少女は重いものを持つことに難儀をすること、という共通認識が作られています。

    "男の間延びした声に読者は流されてしまい"

    ありがとうございますありがとうございます……!まさか、韻律まで受け取ってくださるとは……ありがとうございます……!

    "疾走感がおかしな表現かもしれませんが"

    ラノベ的な作者さんだと、まさにあなた様が
    『元々酔っていて身体が動き辛い中〜〜〜モノは目の前にあり』

    と説明的に書いたところでしょう。こちらも、余すことなく受け取ってくださり、ありがとうございます……

    "もはやこの時、"男の目だったもの"にまで堕ちている気もしますが、前後の少女の発言を含めると作者様の表現の方が合うのかなと"

    こちらが、文学的に作品を読むハードルのひとつです。ここまで読める読者は、私の想定として、『三千年後』にて明示された『統治のために』という文をもとに対話的に物語を読んでいる、という想定です。物語の中で、彼女の行動に最終話でも変化はありません。その度合いが異なる程度ですが、ここで、テーマの一つである『同じように見えて違う、違うように見えて同じ』という観点が重要になります。『三千年後』にて『自分を含めて誰かの行動を〜〜〜理解しようとしてる』と重ねる設計になっています。当然、私も普通に自分自身の中にある前提で読めば男が殺されている、と直感するように描いています。それを覆せるように、人間の脳機能の別のスイッチを入れるためにあの『三千年後』という話が置かれています。どうでしょうか。それでも、男は死んだように見えますか。『契約を守る』という少女の言葉は、結婚と掛かっています。物語では、彼女は契約という言葉に執着しているような反応が繰り返されています。

    "動物のひき逃げの姿にも"

    戦争の、ありのままの写真などをみた経験がありました。文学の、リアリズム性のために、人や動物がどう死に至るかを物語では重点的に描いています。

    "ラストの空白は様々な考察ができ"

    今なら、作者との対話によって余白のない明確な答えが得られる物語である、と感じていらっしゃるのではないでしょうか。
    当然、物語を描いたときにエンタメ性は2番目の優先順位であったものの、そこに惹かれる人間もテーマにしております。

    作中で示されることを、あなた様のフィードバックの内容と必要に応じてお伝えしていますが、どこか偉そうな文になってしまっていないでしょうか。日本語という言語の構造上、声の色がなければどうしてもそう見えてしまうところがありますが……すみません

    貴重なお時間割いてくださり、心からお礼申し上げます。あなた様にとって最も有意義なフィードバックをしたいという決意に満ち溢れています。このような恵まれたご縁と、あなた様のご厚意に、重ねて厚く感謝申し上げます……!!


  • 編集済

    ●埃から形を成していくナニカの表現

    ──「人の姿」から「人型」の変化

     形の定まらない埃が、枠のある"型"へはめられるイメージを持ちました。三回目の欠伸で「人型」の後に具体的な容姿が記されているため、読者も同じくナニカを作り上げることが容易です。二度「人の姿」と前置きがあるからこそ「人型」から溢れる人外の不気味さが浮き彫りになっている気がします。

    ──三連単の欠伸&「おー」「うーん」など単調な言葉からの変化

     はじめに名を明かさず「その」が多用されていることから、意図的に「この子は人の皮を被った人外ですよ。忘れないでくださいね」というメッセージ性を感じました。
     また後の瞳の変化で「薄灰=タフィリア?、枯葉=ナーシェ?」を強調するための、(違う人物ですよという)違和感センサー的な役割もあるのかと考えらされました。目薬が人格を変える手段なのでしょうか⋯⋯? 

    ──「またたき⋯⋯みたき」の効果

     以降は枯葉色の瞳になり、自身の名を言い、発する言葉もハキハキしています。そのため以降の方が読みやすい印象があり、それも人格や能力的な変化に繋がるのかと感じました。
     この「またたき⋯⋯」間が薄灰から枯葉への橋渡しで、ページ内に一定の余白ができ、読者の考える時間を与えているように思います。
     映像がぐっと瞳に寄っていますので、瞳の変化が色濃く出ている描写かと存じます。

    ☆──しかし、村人の、少女と同じ色の、見下ろしているはずのその目は大きく見開かれ、少女の背よりも縮こまるように見上げていた。
    ↓↓↓
    見下ろし、見上げ。この二つの組み合わせが面白い表現でした。後に出てくる「声の上がり調子」を含め、少女の動きを大げさにしたい(?)強調したいのかなと感じました。

    ──「 」と[ ]の違い

     疑問を覚えたように、声を上がり調子にする少女。
    「ん?[前回もそんな感じ?]ちょ〜っと待って[違うな〜]。もしかして(奥さんに)愛想尽かされそうなの?」
    ↓↓↓
     これは少し難解でございます。
     「」は枯葉(ナーシェ?)[ ]は薄灰(タフィリア?)と解釈するならば[ ]の言葉は目薬によって蓋を被せられた=今は隠された存在と考えられました。
     同時にここは、仮に男が枯葉瞳(ナーシェ?)の少女1人を殺めたとしても、もう1人が反撃にかかる1対2の力関係を突きつけられました。勝てっこない絶望感、この少女は何者だという疑心感を持ちました。

    ───────────────────────

    ●構成やラストとの共通点等について
     (ご指定されたこの話を①、ラスト無題を②とする)

    ──【共通点】物語の導入が大→小の表現

     物書きの基本かもしれないのですが、①②どちらも会話文を除けば大→小になっています。しかき②につきまして4文目に違和を感じましたので、その際は②のコメントにて改めて記します。

    ──【逆】瞳の変化

     ①は薄灰→枯葉。②は枯葉→薄灰⋯⋯でしょうか?
     男の発言的に、薄灰は忌み嫌われる人の皮を被ったモノで、なぜ少女が徴収前にわざわざ瞳を色を変えたか定かではありません。私がまだ気付いていない謎なのでしょう。

    ※正直、この薄灰と枯葉の謎が気になりますので、個人的に読了したいなと感じました。はじめとラストという、ある意味ずるい拝読をしてしまいましたが、それが逆に「なぜこんな展開になった?」と気にならせる材料になっているかと存じます。

    ──【共通点&逆】短剣の効果

     ①は男→少女、②は少女→男への攻撃と逆。そして心の持ちようも①の男は技術がなくびびっており、②の少女は迷いなくルンルン声が聞こえてくるほど元気な描写で、改めて人を殺すことに迷いのない人物なのだと突きつけられました。
     上から下への攻撃法と武器が短剣は同じですが、①男は闇雲攻撃・柄を普通に持つ・攻撃が通らず反撃を受ける、②少女は戦略的誘い出し・逆手で確実に・攻撃が通じ刺す前の反撃を受けていない。こうした点を見るに、少女が完璧に任務を遂行するやり手なのかと感じました。(2話見ただけの私の勝手なイメージです)
     攻撃武器が"短剣"なのも、"ナイフ"より命を奪いに確実に仕留める、漢字によって緊張感ある生々しい描写だと思います。①男は家族を守るための刃としてでしたので、騎士的な効果も持たせられるかと感じました。



    ☆──「痛み」の表現

     琥珀の少女は振り返ると同時に、足の裏で押し付けるように男の膝を蹴り飛ばす。短剣放り出して膝を抱えたうずくまる男。こらえる顔は歯を剥き出している。
    ↓↓↓
    真正面から膝を押される。逆関節に曲がるこの想像を絶する光景は思わず息を呑みました。これには読者も男と同じく開いた口が塞がらないでしょう。
    ②では男がもがいて「肘が折れた」。自分で折ってしまったのでまた違う痛みがあるのかと考えました。

    ──行数、文章の塊の違い

    「その様が男の瞳に映り込む。⋯⋯母親のその背中が、最も大きかった。」
    ↓↓↓
     こちらのひと塊の文章、ブラウザ版で約4行がぎっしり詰まるものでした。アプリとブラウザ両方で作品を拝読した時、ブラウザではここが目を惹かれます。他の文が平均1から2の中、こちらは4行もあり、この文章も家族を守る男や子どもを抱きしめる母親の姿に直結している表現なのかなと。部屋の角に追い込まれた人々の最期っ屁的なイメージを持ちました。
     これは①のみで、②には同じような効果はなかったです。蝿の「すりすりすり」の陣に関わるものでまた別かと存じます。

    ───────────────────────

    ※何か気になる点がございましたら、その都度【追記1】【追記2】とコメント編集させていただきます。

    ※私めが忘れて追記したものにつきましては"☆"です。

    ───────────────────────
    【追記1】
    ───────────────────────

    ──物語のテーマには関係ないため、作中では省かれています。

     まるでファンブックのごとし解説に胸が躍りました。い、いいのでしょうか。ありがとうございます。

    ──彼女は1人のように見えて多くの仲間がいます

     こちらは別のコメントにて『1人に見えて、ひとりではない』や『三千年後』に通ずるものとするならば、後に記載を失礼いたしました。

    ──「 」と[ ]の違い【再】

     前回拝読してから再確認を怠っており、お手数掛けてしまいました。ご指摘いただきありがとうございます。
     コメントを改めますと[ ]によってセリフ前後、「声を上がり調子」から「腰の皮帯から道具を引き抜く」までの一連の描写に動きが加算されています。セリフの一言目から三言目まででどんどん首を傾げる。または身体をくねらせ頭をつつくような少女を想像しました。また、この「上がり調子」と「道具を引き抜く」は"上へ道具を引き抜く"に通ずるのかなと勝手ながら考えてしまいました。

    ──薄灰は、最後にて碧灰と表現されていますよね

     大変失礼な誤字を申し訳ございませんでした。正しくは①薄灰→枯葉、②枯葉→碧灰となります。元の文を直すのは逆にややこしくなりますので、心苦しくもそのまま残させていただきます。

    ──殺す気がないなら、どう見えますか。

     このお言葉で、はじめに拝読した時に少女が「殺す気はない」と感じていたことを思い出しました。しかし②を拝読し二つが混同した結果、彼女をまるで殺戮マシーンのような表現で記してしまった私の落ち度でございます。キャラへ合わないレッテルをつけてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。

    ──『三千年後』という箇所にてほんのわずかに示唆するにとどまりました。

     ご指摘受けまして、以前拝読して分からなかった会話文の謎が解けました。コメントいただき、ありがとうございます!

    ──拙作のような作品を好む方はブラウザ版を好むのでしょうか……?

     (あくまで個人の意見としましては)
     アタオカしき様の作品はブラウザの縦書きの方が、よりリアルな世界観を堪能できました。前回、作者様のもう一つの作品『足跡に咲く花が(略)』につきましてもアプリとブラウザで拝見していたので、その上での発言です。
     横書きですと、やややわらかく。縦書きですと、同じ場面でも少し緊張感をもって読了後の余韻に浸れました。後者の方が満足感がありました故、僭越ながら記載いたしました。

    作者からの返信




    "形の定まらない埃が、枠のある"型"へはめられるイメージを持ちました"

    これだけで、よくそこまで受け取ってくださいましたね……!人という存在と善悪の価値観を対比させるために書かれた表現です。作品の根底と言えるでしょう。人の姿を真似している、ということを伝えられたのでしょうか。
    私がフィードバックをするのも、欲するのも、互いが意図するものが意図通りに機能しているか、具体的に知るために行なっております。はい。その通りです。作者の作為と日本語への翻訳の2つの間で、1番良い着地点が灰と埃、という善悪の中間を象徴するためのものでした。灰は、ゴキブリをGと呼んだりヴォルデモートを直接呼ばないように、人がストレスを感じる対象は婉曲に表現されるという文化に基づいて表現されている象徴的な単語です。灰ですが、人はストレスを感じるため、埃に言い換えられています。語彙的にも、日常に近いですから……!

    "また後の瞳の変化で「薄灰=タフィリア?、枯葉=ナーシェ?」を強調するための、(違う人物ですよという)違和感センサー的な役割"

    彼女自身は名前がないため、少女と呼びますが、人によっては、タフィリアとナーシェは偽名のように感じるでしょう。同じ女性でも、母親の時と恋人として振る舞う時に違いが生まれるように、それを極端化した象徴が表されています。ややこしいですが、本作は徴税をテーマとした作品であり最終話を切り離して考えると、そのサブストーリーとして赤毛の男と少女の心の距離感というお話が作られています。いわゆるラブストーリー的なやつでしょうか……?登場人物視点で見ると、ナーシェと名乗っていた徴税官の同僚は、この地イシュにもともと住んできた流浪の民とは関係ない人物で、本当はタフィリアという人物だった、というように見えます。この世界では、宗教上の問題から灰と呼ばれる存在は、我々でいうところの外来種みたいな、殺処分される存在です。特殊な手段で人に化ける、もしくは人の姿を保ったまま灰になってしまったら、それを暴くために目が灰色にさせられる、という具合になっています。物語のテーマには関係ないため、作中では省かれています。

    "それも人格や能力的な変化に繋がるのかと感じました"

    作品の大きなテーマに関わることですが、彼女は1人のように見えて多くの仲間がいます。以前お伝えした、違うように見えて、同じように見える、同じように見えて、違うように見える、の一端です。彼女にできることは、知恵を絞って目的を達成することと、おまけであと一つ些細なことができるだけです。

    "映像がぐっと瞳に寄っていますので、瞳の変化が色濃く出ている描写かと存じます"

    本当ですか……!そう伝えることができて、感無量です……!拙作は太陽と月、花、瞳は大事な象徴のひとつですので、丁寧に構造を考えたことを懐かしく思います。

    "見下ろし、見上げ。この二つの組み合わせが面白い表現でした"

    安堵しました。ここに注意が向く方を引き込めるように、そうでない方は時間を浪費しないよう読まなくてブラウザバックできるよう設計しております。ただ、そもそもこのプロローグは、読み飛ばされることを前提としております。なぜなら、村人をいじめているように見えるこの箇所は、苦手な方もいらっしゃいますから……そして、村人か、少女に感情移入するかで、読者を二分する目的もあります。

    "──「 」と[ ]の違い"

    こちらが、以前近況ノートでお伝えした、長くなってしまうので省いた部分です。こちらに関する注意書きは、『日本語訳について』という部分にて補足しております。

    "しかき②につきまして4文目に違和を感じましたので"

    日本語的な文法と、その流れに反するものがあるように設計しておりましたが、それ以外であったなら少しビクビクしてしまいます。全ての拙作は基本的に言語検証的なことを行っています。まず向こうの言葉があって、次に日本語です。日本語の文法や言い方、自然な表現を主軸にしていません。そのため、ラノベ文化的な評価軸、日本語としての文章表現的評価軸と、かなり相性が悪いと自覚しております……

    "この薄灰と枯葉"

    薄灰は、最後にて碧灰と表現されていますよね。拙作は、換喩が非常に多く、ややこしいことがあります。美しものとおいしいもの、を抽象化して、良い、というひとつの単語にまとめたり、逆に、良い、からふたつの単語へ分割することをしています。枯葉色は、物語の舞台であるイシュの血統であるという象徴です。目の色は、基本的にその人の運命と力の大きさ、出身が現れます

    "改めて人を殺すことに迷いのない人物なのだと突きつけられました"

    ここで、同じように見えて、違う。同じように見えて、違う。というテーマに接続されます。殺す気がないなら、どう見えますか。プロローグと最終話は対比と並列の構造があります。短剣でどれくらい脅かすのかという程度の違いがあり結果は同じです。つまり、そういうことです。だから、描かれていなくとも見えない結末が導けます。逆に、少女は最初と同じように1人に見えて、ひとりではない、という構造があります。ただ、その示唆は情報量が少なく、弱い、と自分で感じています。そこは主題ではなかったため、ノイズを減らすという観点から、『三千年後』という箇所にてほんのわずかに示唆するにとどまりました。

    "少女が完璧に任務を遂行するやり手"

    よくここも受け取ってくださいました……!ラノベでは、おそらくプロローグの部分でそのような語り部による説明文が付与されていたでしょう。tellよりshow、語るより示したいので、そうなっています。とにかく、今作に限っていとつの行為や出来事にいくつもの多重の意味が詰まっております。作中で何度も、停滞した苦しい場面は彼女自身が八百長なしで打破してきました。この作品の中では1番弱いにも関わらず、1番社会集団に貢献している、そのような在り方をテーマのついでに示しています。

    "騎士的な効果も持たせられる"

    受け取ってくださり、ありがとうございます……!その心の小ささと、刃の大きさも重ねております。風の吹き方から、雲がかかるタイミングまで、全てに意味を付与しております。

    "逆関節に曲がるこの想像を絶する光景は思わず息を呑みました"

    本当ですか……!少しでも、物語に現実感を持たせたいと、そしてここでストレスを感じた読者は拙作を読み進めることがないようにと警告も含まれています。ただ、読み飛ばされることを前提としているこのプロローグなので、同じようなギミックは1話から5話まで続きます。

    "アプリとブラウザ両方"
    そのようなお気遣いをしてくださり、心からお礼申し上げます……!自分はPCで書いていますが、スマホで見る前提で文章の余白を作っておりまして、ブラウザだと余白が多すぎるよなぁと、悩んでいるところでもあります。ターゲティングとしては、スマホで触る方向けなのかもしれませんが、拙作のような作品を好む方はブラウザ版を好むのでしょうか……?

    おかげさまで、いくつかの誤字もついでに修正することもできました。ありがとうございます。

    私の言葉を受けて、何か見方が変わるところはございましたか?作中を中層まで読み取ることができればわかる物語の情報をあなた様にお伝えしてみましたが、いかがでしょうか

  • 3000年後への応援コメント

    指定話数を一通り読み終えましたので、フィードバックに移りたいと思います。

    "文章について"

    実は前に一度プロローグを拝読させていただかせてもらったことがあり、意図的に読みづらくしているとは書いてありましたが、正直そのレベルの読みづらさを覚悟していました。

    しかし実際に蓋を開けてみれば文章自体は決して読みにくいものではなく、むしろ時代小説の方が読みづらいことがあるほどです。

    そして文章は語りや説明といったものを一切省き、動きとセリフと状況だけで読ませようという意思を感じます。

    これは完全な私見なのですが、この書き方は小説よりも洋画の構成を非常に参考にしているのではないでしょうか?

    確かに映画界隈では、設定や感情を語ることを御法度とする風潮があります。

    私は以前、少年漫画の書き方を参考にしているのではないでしょうか? と聞きましたが、正確にはエンターテイメント性があると感じたという意味だと解釈してください。

    そして文章は決して詩的すぎるというわけでもなく、かといって描写自体が不足しているわけでもないため、個人的な読みづらさとしては"10点中6点の読み応えがある作品"に該当すると思います。

    文章の読みづらさには、主に二種類あると思っています。

    一つは文章が抽象的であるために読むのが困難である場合。

    これは文章が極端に哲学的な思考に基づくものであったり、言葉遊びの難解さによって生まれる読みづらさです。

    もう一つは、文字や慣用句といった前提知識が必須であるために難解である場合です。

    これは単純に書き手と同レベルか、それ以上の文字や言葉の知識を必要とすることによって生まれる読みづらさです。

    この作品は後者に分類されるのでしょうが、旧漢字を用いているわけでも極端に使わない言い回しをしているわけでもないように感じました。

    むしろ、これは人が読めるようにこだわりよりも伝わるようにと自分の中で噛み砕いて選んだ文章なのではないでしょうか?

    そういう意味で、文章の読みづらさはあまり感じませんでした。

    セリフの表記の揺れに関しては、3000年後でこの物語を読んでいた人物の誤訳であると感じましたがいかがでしょう?


    "映画と小説について"

    文章には問題ないどころか、むしろこちらの方こそもっと参考にすべきことと自分の課題を感じている次第です。

    なので本作品の読みづらさの原因は、文章以外にあるといえます。

    前に拙作について"映像作品だと、文字が使えないためより詳細な工夫は必要"と話していましたね?

    確かに小説においても、それは大変有効な手段です。

    しかしアタオカシキ様の作品は、他のシリーズも含めて共通して見落としていることがあります。

    "それは『文章≠映像』だということです"

    確かに『どこで?』『誰が?』『何を?』しているかが一切分からないのは良くないというのも事実です。

    文章を読んで映像を鮮明に思い浮かべること、これが俗にいう『行間を読む』という行為に該当すると思うのですが、実はこれには文章力とも違う想像力という別の才能が必要になってきます。

    もちろん難解な文章を書くことも、難解なテーマを書くことも小説は自由だと思います。

    ですが鮮明に記録された日記と小説の差はなんなのでしょう?

    これは小説と日記は同じ文章で綴るものでありながら、具体的にどこがどう違うのか? という構造の話です。

    もし文章の正しさだけを重視するのなら、それは日記でも詩でも随想でも構わないはずです。
    ですが私達は、どんな理由があるにせよ数ある表現方法の中で小説という手法を選択しました。

    それは何故か?
    答えはアタオカシキ様は最初から常に提示してくださっていました。

    tellよりもshowの方が好み、これは『思想を語られるよりも、物語として見せてくれる方が心に響いたから』に他なりません。

    "構成について"

    この物語において、登場人物の設定も世界観の設定ももとても細かく練られていると思います。

    他の方が寄せられていた批評に全てに意味を持たせたいと書かれてましたが、むしろこの物語は最初から最後まで意味を求める物語であったと思います。

    むしろ、最初から最後まで読むべきだったとさえ思っています。

    ですが、問題点もいくつかあります。

    一つは『スタートダッシュの遅さ』です

    この物語、本題に入るのはかなり中盤になってから……それこそアニメが1クールではなく年単位でやっていた時のような緩やかさがあります。

    それ自体は悪くないと思うのですが、もう少し読者の感情の波を意識してもいいのかなと思います。

    しかし地続きの世界観かパラレルワールドに該当するであろう次回作である幽閉の救霊:幽明の幽霊ではその辺りの反省がしっかりと活かされていたので不要なフィードバックかもしれません。

    二つ目は『登場人物の呼ばれ方が安定しない』ことです

    この作品の読みづらさの原因の一つでもあると思うのですが、名前呼びである時もあれば容姿での名指しである時もあり、最後には複数の名前があったりと誰が誰だか分からなくなることがありました。
    もしかしたら全て読めばそんなことないのかもしれませんが……この物語はキャラの生き方を示す作品なので、キャラの名前が分からないという点は致命的だと思います。

    最後に三つ目は『どこにいるのかが分かりづらい』ことです

    これは第33話『引き抜かれた舌』などが顕著で、雨が降っている屋外にいることくらいしか読み解けませんでした。

    あとは第46話『夜更かし』はワープ? した辺りから、位置関係が怪しかったですね。

    そして、これは今作とは関係ないのですが…… もしや幽閉の救霊:幽明の幽霊は異世界徴税官を読んでいること前提で世界観を組み立ててはいませんか?
    これを読んでいてようやく『舌がひび割れることが嘘の象徴であること』や、魔力について、夜や灰色が悪という概念が理解できるようになってきましたが、そこは外伝のように別途説明する必要があると思います。
    流石に前作を読んでいないと内容を理解できないというのは、新作としてはよくないと思います。

    "これは文学なのかエンタメ小説なのか"

    最後にこれが文学なのかエンタメ小説なのかについて話したいと思います。

    結論から話すと、私はこれは文学寄りのエンタメ小説だと思っています。

    というのも文章力が高い小説が文学なら、世の中の小説の多くが文学なのでは? という問題を孕んでいます。
    むしろ、私は文学を物語ではないと思っておりまして……芥川龍之介の羅生門を、単純に読解力不足と言われればそれまでなのですが『下人がカツラを作っているおばあさんを追い剥ぎする話』とまで内容を短縮してしまいました。

    しかしこの作品は、情景描写や行間を読ませること(読んでくれるならその方が嬉しいとは思いますが)よりも、物語としての面白さを追求しているように思えます。
    むしろ雨や日差し、風といったものは印象や状態を表す象徴であって、それ以上の存在ではないように思えました。

    "総評"

    文章、物語、ギミック……全てにおいて高い水準で整っていると感じました。

    惜しむらくは、序盤で行き詰まって最後まで読めない可能性がかなり高いことです。
    おそらく、この物語は最後まで読んで初めて意味をなす物語だと思います。
    文章量自体は単行本の小説くらいに治っているので、問題はどうやって読者を最後まで繋ぎ止めるかだと思います。

    そして最後に一つ、先ほどの"これは文学なのかエンタメ小説なのか"という話にもかかってくるのですが、実は閃光のハサウェイの原作小説はライトノベルのレーベルであるスニーカー文庫で販売されています。
    あっ、もちろんダイレクトマーケティングではありませんよ?
    ただ、ラノベなのか文学なのかエンタメ小説なのかということを考えることにはあまり意味はなく、今やジャンルの壁は曖昧なのでは? ということをお話ししたかったのです。
    なのであまりジャンルに囚われず、思うままに描いてみてください!

    自分の話ばかりしてしまったような気もしますが、このフィードバックはお役に立てたでしょうか?

    改めまして、長らくお付き合い頂きありがとうございました!
    もしまたご縁がありましたら、その時は何卒よろしくお願いします。

    作者からの返信



    『そして文章は語りや説明といったものを一切省き、動きとセリフと状況だけで読ませようという意思を感じます』

    意図した誤字でない限り、語彙選択や描写の幅、行間、押韻、何もかも、全てに意味が付与しております。「ありのままを、ありのままに」認識させるという大テーマのもと、そうしております……!

    『これは完全な私見なのですが、この書き方は小説よりも洋画の構成を非常に参考にしているのではないでしょうか?』

    私は日本の文化に、他の人に比べてあまり触れずに育った経緯があります。日本に囲まれて生活しているんですがね……笑
    作品は、翻訳された文字、もしくは字幕、音楽は外国のものを見聞きしておりました。そこが影響している可能性があります。

    『正確にはエンターテイメント性があると感じた』

    よかったです……航路を確かな機械で確かめられた安堵があります……!

    『これは文章が極端に哲学的な思考に基づくものであったり、言葉遊びの難解さによって生まれる読みづらさです』

    確かに、あちらを読むのに必要な、使われている用語が何を意味し、どのような定義に基づいているのか知らねば難しいですよね。異世界徴税官に関しては、状況やコンテクストを用いて、内容を受け取れなかった人は、読み進めると損するよということで序盤は難しくしてあります。

    『これは単純に書き手と同レベルか、それ以上の文字や言葉の知識を必要とすることによって生まれる読みづらさです』

    おっしゃる通りです。作品のすみずみまで、特定の理論や考え方を知っている人を狙い撃ちする語彙選択や文法を取っております。

    『"10点中6点の読み応えがある作品"そういう意味で、文章の読みづらさはあまり感じませんでした』

    中間をとることができてまたもやほっとしております……ありがとうございます……!

    "『文章≠映像』"

    そうなんですよね……カメラはある程度の、作り手の作為がありますが、文章はより作為の影響を受けますよね……地形や風、環境、あらゆるものが作中人物や、歴史、死生観、あらゆるものに影響されるにもかかわらず、文字を用いて示すのは作品の主題から離れるために、なかなか詳細に描くことができていません。カットされたコストのようなものです。贅沢なお金=ファンがいるとどうにか足せるのですが……今後の課題です。

    『幽閉の救霊:幽明の幽霊ではその辺りの反省がしっかりと活かされていたので不要なフィードバックかもしれません』

    異世界徴税官は、エンタメ性は2番目になってしまったため、読むべき人ではない人が読まないという選択肢を取れるよう設計しております。他の方へ、大量の詳細をお送りしてますのでご興味があればぜひ見てみてください。ここに関しては、かなり時間をかけて設計しました。マジックのミスディレクションのような、人が何に注意を向けるのか、ということを個人的に研究しておりまして、そこに関連があります。徴税という題名と序盤の混乱に強い関連を見出せる人、をいくつかある引き込むべき人の1人に数えております。

    『二つ目は『登場人物の呼ばれ方が安定しない』ことです』

    上に同じです……!かなり難儀をさせてしまいましたね。人物には着目させないためです。全く覚えなくても良い、という意味が付与されており、強い強い興味を持たせたくないためです。

    『最後に三つ目は『どこにいるのかが分かりづらい』ことです』

    もともと、背景や建築物、地理が物語に大きく関わりつつも、文字にするとコストになるという視点から、ばっさり切り捨てているということもありますが、そうした、最低限押さえておくべきこととして、"雨が降っている屋外"という、読み飛ばし、飛ばし飛ばし読んでもある程度内容が入るように設計しております。もう少し具体的な感覚は、事前に、関係のない詳細が詰められる時に書いておいて、大事な場面では他のところに文字が費やせるように構成しています。……なんか、言い訳みたいですね汗汗苦笑

    『そこは外伝のように別途説明する必要があると思います。流石に前作を読んでいないと内容を理解できないというのは、新作としてはよくないと思います』

    そうなのですね……?作品に絶大に大きく関係しないことはわからないこととしてそのままにする傾向が私にはあります。テーマと作品を描く目的のためです。しかし……このあたりは日本人の感覚かもしれない、と思っています。といいますのも、ある原作外国作品に対して、設定が説明されない、だから世界観がわからない、ということを言う日本人現象を何度か見たことがあります。私としては、そこについても、先ほど申し上げたミスディレクションのような、人の認知と注意が向く先、そのナッジ(nudge:肘でつつくという動詞から転じて促すという意味)を個人的に研究したいので、そのあなた様のお言葉は大変価値があるものです。研究しがいがあります。

    『『下人がカツラを作っているおばあさんを追い剥ぎする話』とまで内容を短縮してしまいました』

    当時、物語が面白さだ派と、文字の表現が面白さ派があって、芥川は文字表現派だったような……?その要約のままだと思います!

    『むしろ雨や日差し、風といったものは印象や状態を表す象徴であって、それ以上の存在ではないように思えました』

    ふふ……そうでしたか!嬉しいお言葉です。きっと、日差しや風が何を意味しているか受け取れた時、拙作の景色が見違えるでしょうね……!

    『文章、物語、ギミック……全てにおいて高い水準で整っていると感じました。
    惜しむらくは、序盤で行き詰まって最後まで読めない可能性がかなり高いことです』

    ふう……安堵しております。これで、なんだか難しいことをしていそうだけど「よくわからない」と言われてしまったら、吹き飛んで後転500回するところでした……笑

    最後まで、読むべき人が読めるように、という読者、ひいては社会との接続のためにそうしました。私は、そうするだけの時間をかけたことに、誇りを感じています。

    『のハサウェイの原作小説はライトノベルのレーベルであるスニーカー文庫で販売されています。あっ、もちろんダイレクトマーケティングではありませんよ?』

    くすりとしてしまいました笑

    『今やジャンルの壁は曖昧なのでは? ということをお話ししたかったのです』

    全ての拙作の根底です……!「ありのままをありのままに」ということです。色即是空ですとか、全てのものは物質であり、私は宇宙である、なんて意味が直感的にわかっていると、ニュータイプ、アムロとシャアがよくわからないまま消えたように見えることの、作り手の意図がわかるかと思います。そんなわけで、作者との対話を前提としている描き方です。

    『自分の話ばかりしてしまったような気もしますが、このフィードバックはお役に立てたでしょうか?』

    ここまで膨大なお時間を割いてくださり、心の底からお礼申し上げます。あなた様のおかげで、足跡の花だけでなく、異世界徴税官の在り方を知ることができました。自ら定めた航路に迷いがありましたが、あなたがその目的までの測量、観測をしてくださったおかげで不安を取り除くことができました。
    重ねて、感謝申し上げます。

    企画にご参加くださり、誠にありがとうございました……!

    必ずや、またご縁があるでしょう。またぜひ、その時、よろしくお願い申し上げます……!

  •  への応援コメント

    う〜ん。もの凄いものを見せられました。積み重ねてきた違和感はすべて最終話のこの展開のための前振りだったのですね。恐れ入りました。語り手までもですか。
    ご指定のサブストーリーだけでなく、全話読むべきですね。改めて最初からゆっくり読ませていただこうと思います。

    「3000年後」の話との前後のつながりがわからないのは私の読解力不足ですね…。

    このお話をラノベ的に再構築するのであれば、ラスボスのフェイクとして出てくる敵をもっとわかりやすく魅力的にするのがよいのかもしれません。ラスボスと最後の展開の凄さが一層際立つような気がします。

    作者からの返信

    『語り手までもですか。
    ご指定のサブストーリーだけでなく、全話読むべきですね。改めて最初からゆっくり読ませていただこうと思います』

    こんなお言葉をいただける日が来るなんて……来世ぐらいだと思っていただけに……涙が止まりません……

    『「3000年後」の話との前後のつながりがわからないのは私の読解力不足ですね…』

    飛び飛びの指定であったためにわかりづらかったですね……こちらは、あらゆる描写が全て、「統治のため」にということに収束することを意味しております……

    『このお話をラノベ的に再構築するのであれば、ラスボスのフェイクとして出てくる敵をもっとわかりやすく魅力的にするのがよいのかもしれません』

    おおお……!ありがとうございます!少し、舞台装置的振る舞いが強すぎたようですね……主題から逸れると、背後のストーリーを削ぎ落としてしまいました。次回作は幸い、ラスボスを深掘りできるので、軽視せずにお話を組み立てていこうと思います。
    これも、全てあなた様のフィードバックのおかげです。あなた様が鏡になってくださることで、私はあるべき姿の形を捉えることができました。

    このようなご縁を持つことができたこと、あなた様が私のためにしてくださったこと、言語という枠で表現できないほど、感謝しております。

    最後でも、、何度でもお礼をお伝えさせてください。

    お時間割いてくださり、心の底からお礼申し上げます……!

  • 第33話 引き抜かれた舌への応援コメント

    ここからは謎解きパートに入ったのでしょうか。伏線回収されていく。
    そして少女がボコボコにされるという急展開。

    まずサブタイトル「引き抜かれた舌」は第14話「生き方」の診る者のセリフで"嘘つきの舌は引っこ抜いて天日干し"のところから。

    最初の方の会話、少女が状況を理解してないセリフ回しがうまい。

    "大きく崩れていく、枯葉色の目。"
    "大きく震えていく、枯れたその声。"
    "大声で枯れていく、鋭い声。"
    ここは作者様の真骨頂ですね。素晴らしいライム。

    「年齢を聞くのが失礼」っていうのは意味を再定義して使っていますが、これもいいですね。流浪の民は定住できないから、年齢を尋ねる=定住地を持たず長く彷徨ってることへの侮蔑になる。とか色々設定を考えられて面白いですね。

    "男の胸中を埋め尽くすもの。それは恥"ここで20話のサブタイトル。20話終盤で男が愕然としていたのは、少女の正体に気づいたからだったのですね。うまい展開。

    "死んでたから……弔い方わかんなくて……知ってる方法で……太陽に召し上げた"ここはまだ違和感を残してますね。たまたま死んでた(もしくは〇〇した)徴税官の道具一式を拝借したということでしょうけど、太陽に召し上げができるとは少女はやはり只者ではなさそう。

    一気に話が進んだ感がありますが今後二人の関係性がどうなっていくのか期待です。

    作者からの返信

    『最初の方の会話、少女が状況を理解してないセリフ回しがうまい』

    腰が抜けるほど安堵しております……作品の中人物だけにしかわからない機微を、伝わりやすいようどう翻訳するか、ということに時間を費やしていました。ほっとしています……!本当にありがとうございます……

    『"大きく崩れていく、枯葉色の目。"
    "大きく震えていく、枯れたその声。"
    "大声で枯れていく、鋭い声。"
    ここは作者様の真骨頂ですね。素晴らしいライム』

    押韻ですら受け取ってくださるのですね……!感情を高ぶらせたい読者のために、より手間をかけて、意味論的にも音声学的にも重なりが出るようにしました……ありがとうございます……

    『年齢を尋ねる=定住地を持たず長く彷徨ってることへの侮蔑になる。とか色々設定を考えられて面白いですね』

    こちらも、受け取ってくださいましたか……!序盤に出てくる会話に由来することです。徴税官は、狩猟民族的な社会性を持たせております。国家とは真逆の、階層性、上下、従属を解体する統治機構に由来しております。定住しない文化を持つ人々の共通点です……!

    後半は、精神的苦痛に焦点を当てたシーンが増えるため、心身に重大な困難を抱えているが偶然ここまで読み進めないよう、物語序盤は特に読みづらくなっておりました。

    編集済
  • 第 話  心の中の夜への応援コメント

    冒頭の蝿描写はちょっとした不快感を与える意図なのか。実生活でたまたま蝿が見えた時に感じるのと同じような軽い不快感。

    "ほとんど音のない空返事"こういうのが作者様が好む表現ですね。ただの空返事でも気がないのにほとんど音がないならもう。
    一転"花言葉"には反応するという赤毛。花言葉がこちらの世界では何か別の意味を持つのだろうか。

    また出てきたダブルクォーテーション。
    『"ある。皆への思いやりを知らず、自分だけのことを考える人"』
    『"視界の端、後ろから、首かしげた少女ナーシェが、かわいい顔でのぞいてくる"』
    これはなんだろう。語り手の主観が入ってるというのは違うか?赤毛の心の声?

    サブタイトルにもある「夜」がこの話の肝。
    少女は"長布"で「夜」を使える能力持ちっぽい。実は最強キャラ?弱いと言っておきながら、傷治せるし、異世界徴税官の中でも特殊な能力持ちの可能性か。第14話でこの世界には普通の治癒能力があることがわかったので、赤い肉塊で傷を治すのはかなり異端っぽい。

    この話も説明パートぽい役割を持ちつつ、伏線いっぱい張ってるのでしょうけど、どれがどういう意味を持つのかわからず、まだまだ難解。
    「花言葉」とか「夜」とか、普通名詞にこの世界の別の意味を付けて再定義してることがけっこう多そうな印象。
    二人の距離感もだいぶ縮まっているよう。
    今後の展開に期待。

    作者からの返信




    『冒頭の蝿描写はちょっとした不快感を与える意図なのか。実生活でたまたま蝿が見えた時に感じるのと同じような軽い不快感』

    鋭いですね……!フランス語では、蝶と蛾を区別しないと言われていることをご存知でしょうか。その抽象化が行われており、蠅と蝿、区別しております。ただ、今回は蝿を出せる場面を無理にでも作るべきでしたが……そうしませんでした。普通イメージするのは蝿のほうですから……!そして、性的なことの示唆として、蠅が用いられています。蠅が初めて出たのは7話、続いて8話です。同じ手法が用いられている作品は、ジブリの『かぐや姫の物語』です。
    実生活の不快感も、深いつながりがあります。

    『一転"花言葉"には反応するという赤毛。花言葉がこちらの世界では何か別の意味を持つのだろうか』

    指定の話数にはありませんが、舞台の地域の国花がひまわりと似たものです。宗教上、月と太陽が重要なのですが、それぞれ3つが、一輪という一言で表せます。こちらも、意味するものの多層性として、大きなテーマとしております。それぞれ、17話、37話などにテーマとは別の副題としてあります。

    『これはなんだろう。語り手の主観が入ってるというのは違うか?赤毛の心の声?』

    心の声とみなせますが、語り部が男の瞳や、体の仕草を見て、心の声同然を記している箇所です……!

    『サブタイトルにもある「夜」が〜〜〜〜かなり異端っぽい』

    昼と夜が、宗教観では善と悪を割り当てております。そこから、良いものと悪いもの、美しいもの、恐ろしいもの、と並列化しております……!『傷治せるし』に関しまししては、純粋な外科的処置としております。この知識も、彼女ひとりのものではなく、誰かから伝えられたものです。ただ、遠い昔に使われていた知恵と工夫、人の形ではあるものの、私たち人類とは異なる生き物であるという示唆です。

    『普通名詞にこの世界の別の意味を付けて再定義してることがけっこう多そうな印象』

    よくわかりましたね……!注意書きなしでよく受け取ってくださいました。一度、向こうの言語体系から日本語訳するように書いております。書いた人→翻訳者→日本語訳→作者の意図、という順で単語や文法が変化しております。

    『二人の距離感もだいぶ縮まっているよう』

    重要な視点です。名前のついていない距離感、というものが大きなテーマの一つです。これも、"蝶と蛾の話"と関連があります……!

  • 第9話 抵抗:傾倒への応援コメント

    自分に批評は難しいことがわかったので、読んでの感想をつらつら書きます。

    9話は説明パートの役割を持たせてるのですかね。
    色々と設定を明らかにしつつ、違和感を混ぜてきてる感じ。少女と赤毛の男の距離感の微妙さも。
    情報量の多さは続くという感じで、1話のみならず、お話全体的にその傾向っぽいことがわかってきました。

    "公用語"、"教会公用語"この辺りがキーワードになりそうな予感。

    "瞬間、少女の指と指に挟まった丸い球が強烈な光を放つ"と自分で能力的な何かを使ってるのに「あっちあち!あちち!」と自分にダメージいくのがリアルっぽい虚構でよい。

    赤い肉の塊で傷を治すという気持ち悪い能力。"「傷埋めて治すやつ。貸してあげる。あとこれ痛み止め」"の『貸してあげる』もなんか変な表現。

    "「ナーシェの知り合いにこういうの得意なやついるんだ」"→自分のことナーシェって呼んでたっけ?

    『"琥珀の少女は腰を折り曲げ、膝に手を付いて笑いかける"。
    "かわいい琥珀のその髪、さらりときらめいた"』
    →このダブルクォーテーションの意味はなんだろう。語り手の主観が入ってるってことかな?ここはよくわからない。

    気になったのは、少女に"かわいい"というあまりにも普通な形容詞をくっつけるところ。あえてなのかtell的なのが逆に気になる。かわいい以上でも以下でもなく、そのまんまの意味ということか。ここも謎。

    作者からの返信

    何度でもお礼を言わせてください。
    重ねて、ありがとうございます。

    『自分に批評は難しいことがわかったので』

    失礼いたしました……無理なお気遣いをさせてしまいましたね……

    『少女と赤毛の男の距離感の微妙さ』

    あなた様には、これがどう見えていらっしゃるのでしょうか……!常に、日常と地球で起きているあらゆることと重ねてみてくださいね……!

    『情報量の多さは続くという感じで、1話のみならず、お話全体的にその傾向っぽいことがわかってきました』

    この部分でもそうであるなら、私の普段の読書が、そのような本ばかりである可能性があるかもしれない、と気づきを得られました……!逆に、皆さんはどのような本を読んでいらっしゃるのでしょうか……

    "公用語"、"教会公用語"この辺りがキーワードになりそうな予感"

    確かに言語を大きなテーマの一つとしておりますが、最も重要でありつつも、隠すように配置しております……!

    "瞬間、少女の指と指に挟まった丸い球が強烈な光を放つ"と自分で能力的な何かを使ってるのに「あっちあち!あちち!」と自分にダメージいくのがリアルっぽい虚構でよい"

    こちらも、思案を重ねたシーンです……!
    他の人物との違いすなわち、彼女の、自分の力ではなく、誰かの力、という、人や自然に作られた物を借りて生きる姿を見てくださって嬉しいです……!

    『語り手の主観』

    こちらは、内容がわからないにも関わらず読み進めた方のため、もしくは他を読み飛ばした、目滑りした方などのための、最低限把握すべきこととしてこの言葉が、置かれております。これは、語り部が男の心をすくい取ったものであり、作り手の作為です……

    重要な部分は余すことなく受け取ってくださり、作り手として、これ以上ない幸福に恵まれていると感激しております……

  • 第1話 返納祭開幕への応援コメント

    批評会2からきました。よろしくお願いします!

    独特で個性的な表現が多用されており、真似できるものならしたいなと思わされる魅力的な文章。
    冒頭の段落でも次々と出てきて、かなりの労力を使って執筆されているのか、もしくはナチュラルにスッと出てくるのか。いずれにしても凄い。
    例えば、
    "千数人の人間"→多くの人とプラス主要人物数名がいるということをうまく端的に表現。
    "赤く日焼けた白い肌"→レッドネック的なことなのか。たぶん偉い人だけと、出自はそうでもないのか?なんて想像させる。

    主要人物の描写もいい。
    "右の尻山を乱雑に左手で掻き、右手で黒髪の頭を掻き散らした"→義手がやや長めなのか?普通は右のお尻は右手で掻くはずだが、これで右手が頭にいくとジョジョ立ちっぽくなるな。
    "枯葉色の目を光らせ"→あえての光らなさそうな色のチョイス。
    "琥珀色の髪"→通常髪を表現する色ではない琥珀。色の表現にこだわりを感じるので、この辺りは後々の伏線なのかもと思わせる。

    いわゆるtellではなくshow的な表現が続くため、色々と考えることが多くて、一読しただけでは情報過多を消化しきれない感じが残る。きっと活字中毒の人には心地よいリズム感でしょう。これからの展開に期待が膨らむ第1話でした。

    作者からの返信



    『独特で個性的な表現が多用されており、真似できるものならしたいなと思わされる魅力的な文章』

    ほん……とう……ですか……?これが読みづらさになっていませんか?当初の意図では、これを違和感なく読める知識と言語感覚、言語理論をお持ちである方へ向けて書いていまして、そもそも言語検証的な側面もあり……すみません。1話は特に読みづらいはずなので驚いてしまいました。ありがとうございます。あなた様が私の想定している確かな読者であったとして、有意義なものを提供できているのなら心の底から嬉しく思います……!そうでないなら、想定読者でないにも関わらず読ませていることへの申し訳なさがあります……多くの人にとっては個性として映るかもしれませんが、これを見て書いている人物の言語感覚の表現をするため、作者の作為、のふたつが入り混じったやや複雑ではあるものの欠かせないという必要に迫られてのことです。この読書体験を提供できていれば幸いです。

    『"赤く日焼けた白い肌"→レッドネック的なことなのか。たぶん偉い人だけと、出自はそうでもないのか?なんて想像させる』

    受け取ってくださり、ありがとうございます……涙が出てきます。常に、受け手のフィルターによって情報の解像度が、企画の内容把握のように変化します。ほんとうに、ありがとうございます。

    『一読しただけでは情報過多を消化しきれない感じが残る』

    やはり、多いようですね……最初期に書いた頃よりも、半分とはいきませんが情報を大きく減らしております。パソコンにたとえますが、ここについても、CPU的な受容が高い方を想定しております。ここで、情報量が多すぎて集中できない方は踵を返せるように、というご案内です。

    『枯葉色の目を光らせ"→あえての光らなさそうな色のチョイス』

    色の選択理由について、日本語文化圏ではあまり行われない押韻のためにそうしております。作者の意図が介入できる時は、押韻しやすい語、もしくは押韻をあらかじめ決めて、茶色→具体度を上げる→枯葉色、のような変遷があります。

    お時間割いてくださり、切に感謝申し上げます。あなた様のお言葉のおかげで、新しく描く作品の、今度は多くの人に読まれるという目的のためにフィードバックが行えております。

  • 第10話 防犯への応援コメント

    コメント失礼致します。

    ペンネームのところに(批評会開催中)とあって、皆さんコメント欄に難しいことを書かれていたので、ちょっと萎縮しながら読み進めているところです。

    私はあいにくと初心者なもので、碌なコメントを残せないのが残念です。

    ただ、色々と勉強させて頂いております。

    作者からの返信

    お時間割いてくださり、心からお礼申し上げます。

    嬉しいお言葉ありがとうございます。

    いえいえ、むしろあなた様のような方にこそ、ご自由にコメントしてくださると私は飛び跳ねる心持ちになります。今現在は、わかりやすい物語を書こうとしておりまして、どこがわかりづらいですとか、どこが読みづらいですとか、お気軽におっしゃってください。

  • 第3話 返納祭始まり:2への応援コメント

    三人のアクションが凄まじいですね!
    まず、流浪の民の言葉を使いながらの戦闘も、他では読んだことのない描写で、これぞ異世界ファンタジー、と思わせるシーンでした。
    そしてラストのところ、「面へ落ちた雫しずくが平らに波打つまでのような」時間で相手を仕留めるところ。
    読む間は、何が行われているか理解するために、読み直したり、ゆっくり読むのですが、その一文があるだけで、それまでの行動を瞬時に頭の中でザザーッと再生させるわけです。それはもうカッコいいアクションになりました!

    作者からの返信

    引き続き、お時間割いてくださり心からお礼申し上げます……!

    ここは特に読みづらくなかったでしょうか……?不安でたまりませんが、そこを受け取ってくださったのなら、当時悩んだ甲斐があったと、胸のつかえが取れる心持ちです。エンタメ性が優先順位の2番目ではありましたが、それでも有意義なお時間を提供できるように苦慮したものです。

    物語の文学部分にに興味がないような、それ以外の人も十分に楽しめるよう重層的に設計しておりますので、あなた様の心の向くままに、読み飛ばしたり、じっくり読んだりと、お好きなようにしてくださると大変嬉しく思います……!

  • 第36話 埃まみれの埃掃除への応援コメント

    灰色のひまわりに覆われた王宮の異様な光景と、咳き込みながらも歩みを止めない二人の姿に、胸が締めつけられるような切なさを覚えました。勇気と過去が交錯するその空間は、まるで記憶を掃き清めるような場所にも感じられ、不安や哀しみが入り混じる静けさが、心に深く沁み入りました。

    アタオカしき様の思考を重ねられた物語に触れるたび、所感めいた言葉が追いつかず、歯がゆさを感じます。それでも、ほんの少しでもこの世界に寄り添いたく、自分なりの感想を綴らせていただきました。

    作者からの返信

    こちらでも近況ノートの返信を

    "つい文字通りに受け取ってしまう自分の癖に気づき"

    いえいえ、ご謙遜なさらず。あなた様の、拙作に対するお言葉は常に物語の在り方に触れるものです。こちらにまで、お時間割いてくださり心の底からお礼申し上げます。

    理論と実践をふたつ、こなせる人は少ないように、たとえば顕著なのはスポーツで頭でわかっていても体がついてこないなどがありますが、言葉やコミュニケーションにおいてもそうです。少しでも、理論と実践の隙間を埋めていきたいです。

    "まるで記憶を掃き清めるような場所にも感じられ、不安や哀しみが入り混じる静けさ"

    はえ〜ほんとに……よくそこまで受け取ってくださいますね……主題から逸れるので具体的に描きはしませんでしたが、埃被った状態が描かれる世の創作物に委ねて、この場のかつての華々しさと対比しておりました。しかし強く感じ取れないほどその空気はおさえてました。いつも嬉しいお言葉、本当にありがとうございます……




  • 第2話 返納祭始まりへの応援コメント

    コメント失礼します。
    拙作を読了いただきまして★までありがとうございました。
    (近況ノートでもお礼を申し上げておりますので、もしお時間ございましたらお立ち寄りくださいませ)

    ロスアリグの高速で飛ぶ矢も掴めるチカラと、ノアームの義手がかっこいいです!
    手の甲の線が減っていく様子が効果的に緊張感を高めてくれます。
    時間かかりますが、少しずつ読ませていただきます!

    作者からの返信

    お気遣いさせてしまい申し訳ありません……ですが、お時間割いてくださりありがとうございます。

    "手の甲の線が減っていく様子が効果的に緊張感を高めてくれます"

    おお……!そうですか!エンタメ性が優先順位の2番目になってしまっているのが課題なのですが、かといっておろそかにはしまいと心がけておりました。有意義なお時間を提供できているのなら、心から嬉しく思います。

    ただ序盤は読むのに大変難儀をさせてしまうのは間違いないので、かるーい気持ちで問題ございません(拙作は目滑り読み飛ばしを積極的に設計に取り入れているためです)。

    編集済
  • 第1話 返納祭開幕への応援コメント

    こちらのエピソードでは、作中世界の文明レベルや生活水準などを推察することができますね。布ではなく革の服ということは牧畜業が盛んであり、ファンタジーという点から見ても、人々は普段から防御面を気にしているようにも感じられます。

    また、〝定規〟があるということは、統一化された単位を扱えるほどの文化レベルであることも窺えます。もっとも、これは「語り手が定規を知っているだけであり、読み手である読者にわかりやすく説明している」といった体にも感じられますね。〝ハの字〟や〝Yの字〟という言い回しがあることからも、後者を含んでいる可能性は高そうです。もしくは、実際に日本語を使用しているか、ですね。

    そして、このイシュという国家は太陽を崇めている様子。名前の響きもあり、どことなく中東あたりのイメージがわきました。義手の男や赤毛の男らの様子を見るに、あまり信仰に対しては熱心でないようです。この二人だけが「そう」なのか、国民性であるのかは、まだ不明といったところですね。

    税というからには「力」は金銭のようなものとも思いましたが、失いすぎると命を損なうとのこと。しかし、考えようによっては「お金」も失いすぎると命を繋ぐことができなくなりますので、この「力」は両方の意味を兼ねているようにも感じますね。

    もしかすると「あえて」なのかもしれないのですが、〝「使用許可の申請します」〟の台詞は「使用許可を申請します」もしくは「使用許可の申請をします」が正しいようにも見受けられました。ここだけが軽い口調というか、舌たらずな子供のような印象を受けましたので。少なくとも〝経験の積み重ねがうかがえる淡々とした声〟であるようには思えませんでしたね。もしかすると一般的な価値観とは違っているとも考えられますが、「読み手側に理解できる表現」にて語られていることを考えますと、そちらの可能性は低そうです。――とはいえ、後の会話を見ますと、〝「使用許可の申請します」〟が正しいようにも思えてまいりました。
    ※この部分はコメントから削除する予定だったのですが、これも一つの「感じた点」として、そのまま投稿させていただきます。

    また、〝傀儡〟という単語にふりがなが無い場合、読み手の経験によって「くぐつ」と「かいらい」に読み方が二分されると思われるのですが、これも意図的に仕込んだものでしょうか。私は某マンガで覚えた単語であるために、「くぐつ」と読むことが多いのですが、今回は近くに〝共和派〟という政治的な単語があることによって「かいらい」と読んでおりました。「傀儡政権」などの印象に引っ張られたものなのでしょう。読み手である私自身としても、これは面白い発見となりましたね。

    私が注目する箇所は、こういった部分ですね。このようなコメントでもフィードバックたり得るでしょうか。どうしても拝読するペースは控えめとなってしまいますが、よろしければ今後もコメントさせていただきたいと考えております。また、エピソード内に私が言及できそうな箇所がなければそのまま読み進め、適度なタイミングにて、まとめてコメントさせていただくことにもなるかとも存じます。もちろん、純粋に「面白い作品だ」と感じておりますので、義務感で読んでいるといったことは、けっしてございませんからね。素晴らしい作品を拝読させていただき、ありがとうございます。

    作者からの返信



    "布ではなく革の服ということは牧畜業が盛んであり、ファンタジーという点から見ても、人々は普段から防御面"

    うおおおおお!はやくも……!やはり、前話はいらないようですね……!防御面とおっしゃってくださいましたね。活きる場面があるのでそこでちょっぴり楽しませることができれば、飛び跳ねる心持ちになります……笑

    "「語り手が定規を知っているだけであり、読み手である読者にわかりやすく説明している」"

    語り部の存在はご存じでしたね。現代にいる感覚を想起させ続けるため、何の視点で読み進められているのか分かる地点がございます。表記揺れや校正不足のような場所は、そういった、原本と翻訳者などの間の作業があることを意識させたく思っていたのですが……ここまでの意味が伝わるのは現実的でないと、読者の様子から分かってきました……
    単位の重要性もご存じの様子。今作では単位そのものに焦点は当たりませんが、統一→統治のために、として常に収束していきますので、主題ど真ん中を抜き出してくださいましたね……!

    "このイシュという国家は太陽を崇めている様子。名前の響き"

    場所や気候はトルコあたりに近いものがあります……!国の名前はそれを想起させたく、作者の介入が明確にある箇所ですね……

    "税というからには「力」は金銭のようなものとも思いましたが"

    物語として逸れてしまうため、読者として明確に目に見える範囲にはありませんが、この感覚は確かに重要になっております。これから少し出てくる民たちの心を感じさせることができれば、作り手、送り手として、胸がじんとくる心持ちです。

    "この部分はコメントから削除する予定だったのですが、これも一つの「感じた点」として、そのまま投稿させていただきます"

    大変嬉しいです。その変化、他者理解のために最も重要な、仮定と、その仮定の再設定ということが行われています。私は話半分で聞いていますが、「人と動物の違いは、立てた仮説を修正できること」という人がいるくらいなので、その点については大事だと、拙作において最も求められるだろう推論です。

    "「くぐつ」と「かいらい」に読み方が二分されると思われるのですが"

    ここは明確に、以前お伝えした、読み進めるべきではない読者へ踵を返す地点だと思ってもらう箇所の一つです。言語、言葉もテーマにございますので、書いていた当時、物語に強く関わらなくとも、ひとつの文字にふたつの呼び(音声)は拙作の在り方を示すものして、やはりルビは振れないと読者との距離感で悩んでいました。

    "私が注目する箇所は、こういった部分ですね"

    私はもう、喜びを表すためなら3日でも踊り続けることができるくらいです。まさに、本来想定していた読者像があなた様です。自分の独りよがりか?他者との接続がここまでないなら理論だけの形骸か?と、一般の基準から言えば"難しく"読む自分がいるのだから広い世界には同じ目線で届く人がきっといると、信じて歩みを進めておりました。ようやく、ようやくこうして……これはもう、日本語の枠組みを超えて、言語という文字、音声では伝えられないほどの気持ちです。重ねて、心の底から、お礼申し上げます。


  • 編集済

    異世界徴税官の冒頭をちらっと見たのですが、惜しい! って感じる部分がありました。
    >>黙読的音読 これは心理学で言うところの内語という名称です。(もしかしたらすでにご存じで、想像しやすいように書かれただけかもしれませんが)

    あと少し本文も読みました。最初の説明の意味が分かったうえで読むと、(心の声が分かると言った点で、FBI捜査官並みに心を読み、不正確にはメンタリストのようだと。多分にそれは知識、経験、何を勉強してきたか、で左右される事柄だと思います)。
    僕はFBIとCIAの文献を読んだことがあるのですが、いわばFBIは主に犯罪心理学について学びますよね。相手がどのような表情の場合、どのような思考パターンに陥る割合と、過程から結果に至るまでのプロセスとそれを未然に防ぐための”反射的思考”。
    メンタリストは、還って心理学と統計学を用います。例えばAという人にバナナを与えたら、どんな思考をする割合が高いのか。それだけです。メンタリストには反射的思考は養われない。考え、統計学に基づいた答えを言うだけ。間違っている可能性が高い。

    そういったものをベースにしながら、読者に第三者(FBI心理に近い者)の体感をさせようと試みている。こちらも実験的ですよね。
    やはり、純文学、いや、思索的偶像啓発本とでも言いましょうか。カクヨムにいたらもったいないくらいの思索家で、万象の知識に長けているようで。さすがですね。

    作者からの返信

    こちらにまでわざわざお時間を割いてくださり心から感謝申し上げます……!

    異世界徴税官は、優先順位の中でエンタメ性が2番目になってしまったため、読み進めると嫌な思いをする方(虐待や身内の不幸など)がブラバできるように、読み進める価値を感じる、ある対象者へ特化して序盤は読みづらくなっております。


    "内語という名称です"

    いろいろ苦慮しております……作品内外においてもです。知ってる方と、知らない方への両方に作用するフィルター的な言葉の運用は意識しておりますが……内語と書くか、そうしないか、どちらも同じことを意味するものの、完全に同じではない、対話的な文脈で変化する意味(書き手の知識、状態が分かるという点)は同じではない、ことと一般の方の情報処理にについて、頭を悩ませているんですよね……

    "読者に第三者(FBI心理に近い者)の体感"

    まさかあの意味伝わる日がこんなに早く来るなんて……踊り出してしまいそうです。かなり端折りますが、統治のために、を目的として、"他者理解の実践"を手段にそうしております。
    自分の言葉が通じる日は来世かもしれないと半ば諦めていただけに……とても心強いお言葉、ありがとうございます……!

    編集済
  • 第33話 引き抜かれた舌への応援コメント

    暴力と哀しみの境界がじわじわと滲む、心臓を鷲掴みにされるような一話でした。鉄の扉の音、舌のない言葉、雨と涙の境目が曖昧で、読後もしばらく動けません。ナーシェ、君は本当に誰なんだろう。何を守ってきたんだろう。胸がぎゅっと痛くなりました……。

    作者からの返信

    ついにここまで来ましたね……
    エンタメ性をおろそかにし、伝えたいことを優先してしまいました……
    彼女の心と彼の心を、他者として、推論で自分のことのように感じられているのでしょうか。
    彼らの距離感が着目されるとき、物語は他者理解の実践を突きつけてくるでしょう。あなた様の心が痛まないよう、どうか無理のない範囲で……

  • 重なり合う“裏”と“表”が、運命や迷いの揺らぎを静かに映していて、心惹かれました。
    赤毛の男の怒りと戸惑い、そして「ナーシェ」という名前がはがれていくような描写が、とても切なくて…。
    鍵の謎や、鋭い目をしたあの人物の存在も気になります。雨の気配の中で、赤毛の男が踏み出す次の一歩が、ただただ心配です。

    作者からの返信

    二枚重ねの意味までよくわかりますね……それだけに、このまま結末の結末を見られてしまうのかと、胸の痛みを覚えてしまいます……笑

    ここから、主題から外れることはとことん省かれていきます。読みづらさを感じるかもしれませんが、意味論的に言葉が意味するものを、あなた様は迷わずに掴むのだろうと、そんな予感がしております……!

    おべっかとかじゃないんです。本当に、ここまで意味を受け取れる方はいなかったので……

  • 第28話 隠しているものへの応援コメント

    碧眼の男の言葉と沈黙の間に漂う重圧、茄子色の当主の戦闘狂的な気配、、そして赤毛の男——彼らの戦う理由が交錯する瞬間がたまらなく好きです。琥珀の少女の奔放さが物語に光を差し込むのもまた良いですね。特に"本気出せ〜!"の場面、張り詰めた空気が一気に動き出すのが最高でした。

    作者からの返信

    いつも嬉しいお言葉、ありがとうございます……!

    毎回言っているような気がしますが何度でも言わせてください。本当によく気づきますね……
    彼女はそのつもりでそう言ってます……さすがですね。あなた様がどう拙作を読んでくださっているのか、拙作の目的のために、解析したい気持ちになっています笑
    冗談です苦笑

  • 第7話 痴れ者と知恵者への応援コメント

    また時間を割いて読ませて頂きました。
    何度か文章を行ったり来たりして、整合性が取れてくるんですが、そこは意識して書いているのでしょうか?
    会話のやりとりも喩えるのが難しいですが、文化の違う人の会話?というか洋画の吹替?のような……変な喩えですみません。
    さらに読み進めて前の話の内容が分かってくるという構成なのだとしたら、もう少し先も読んでみます。

    作者からの返信

    お時間を取らせてしまいすみません……

    一般的なエンタメの場での書かれた方は、AはBであり、BはCである、という順序のある論理構造があります。こちらの場合は、AとBとCであり、それはDとBである、というような、関係性によって変化するような具合です。
    そのまま文字通りの意味で読むと、混乱が多いかと思います。
    テクストとテクストの文脈が重要になるためです。

    哲学などの観点から、全ての言葉は比喩に過ぎません。規範の中の文字の意味だけでなく、関係性の中で意味するものを捉えられると分かるようになりますよ。

    編集済
  •  への応援コメント

    コメント失礼します。

    まずは完結おめでとうございます!

    最初読み始めた時は、登場人物に名前があるにも関わらず、終始赤毛や琥珀で表現していたり、地の文においても換喩的な比喩表現が多いため難解に感じました。

    ですが、中盤以降はスイスイと読めてしまい、また繰り返し書かれる主人公たちの換喩表現のおかげで、『琥珀の軌跡』などの手記のタイトルが誰のことを言っているのかは明白であり、結果的にこういう表現の仕方もありなんだなぁ、と勉強になりました(˶'ᵕ'˶ )‪︎


    終盤……特に手記のくだりは非常に私好みでした。最期に文章が途切れるのも、書き手に何があったのか想像しやすく、適度に読者に考える時間を与えてくれています。


    読解力が低いため稚拙な感想になってしまいましたが、最後の手記部分だけを取り上げても、この話を読めて良かったと思います。

    ありがとうございました(*ˊᗜˋ)

    作者からの返信

    お時間割いてくださり、心からお礼申し上げます……!

    あなた様へ、私は有意義なお時間を提供することはできたのでしょうか。

    "読解力が低いため"

    そんなことはありません。ここまで読めたことが、作品を"解体、脱構築、再構築"というこの作品の仕組みを実践できていたという証拠です。それでも分からないことが多いかもしれませんが、いつかわかる日が来ます。持つ知識、変化する身の回りの環境によって、意味するものがきっとわかるようになります。
    まず、序盤の関門を突破できたことに、強い驚きを覚えております。よく、読み進めることができましたね……非常に難儀だったと思います。脳科学や社会学の観点から、あなた様の脳機能、生き方、大変素晴らしいものであることがうかがえます。

    その序盤を突破する素質と環境、知識があれば、おっしゃる通り中盤以降は読書負荷が下がる作りになっております。

    この最終話……私自身は胸が痛い思いをしながら、彼らの生き方を導出しました。世界全て、世の中だけでなく、家族という狭い社会集団の中での衝突も含めて、そのありさま、なぜなのか、という人のあり方を、あなた様へ明示できれば、何か生き方の答えを示すことができていれば、これに勝る慶びはございません。

    そして、蛇足ですが、異世界徴税官の、1話前の話の最後の部分で対比させれば、手記に書かれなかった結末がわかるようになっております。

    改めまして、重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。

    編集済
  • 第5話 イシュの都への応援コメント

    自分の作品で頭を捻らせている手前、難解すぎて中々追えずにすみません。
    理解できるときに深く読みたいものです。
    また気の利いた応援コメント書ける時に少しずつ読ませて頂きます。

    作者からの返信

    お時間割いてくださりありがとうございます。

    読み進ませないための関門を通り抜けたのですね。ここから読みやすくなっていきますので、気を利かせなくとも分かるようになってくるかなと考えております。

    引き続き、あなた様にとって有意義な時間を提供できること、願っております。


  • 編集済

    第 話への応援コメント

    「よしつぎぃ」という一言には、不思議な安堵と寂しさが入り混じり、彼女の行動の裏にある物語の奥深さを暗示しているようで、続きが気になるところですが、アタオカしき様曰く覚悟が必要そうなので、体調を万全にしてから望みたいと思います(^-^;

    作者からの返信

    表面的には、何も深みがないように見えるところ、奥深さを感じていらっしゃる。よく気づきますね……なおさら、読み進める心労に思いを馳せてしまいます……

    わからない方が気分の良いこともある、という具合です……

  • 第5話 イシュの都への応援コメント

    こんにちは。

    「~絶対超重要~」の鼻水飲みX2で生理的にやられ、
    先を読むのを躊躇っていまいましたが、ここまで
    読んで特にグロもなく、普通に読めたので、
    続けて読ませていただきます。

    拙作へのコメントもありがとうございました。
    たいへん参考になりました。

    作者からの返信

    お心遣いありがとうございます。

    拙作は序盤に多くの関門を用意しております。最初の鼻水、次に日本語訳について、そしてその次に、浮いた台詞、読みづらい文の韻律、没入感を削ぐような語彙や表記揺れなど。

    もしまた踵を返したくなった時、それはあなた様の脳がこれ以上は危険だと判断した時です。

    しかし、関門を突破しているのは事実。あなた様のまなざしで、何が起こっているように見えたのか、気がかりであります……ですが無理をなさらないでくださいね……!


  • 編集済

    第10話 防犯への応援コメント

    フィードバックでございます。

    ご提案通り、少し先の話を読んでみました。確かに、序盤の読み辛さはなくなり、すんなりと台詞が入ってきますね。なるほど、ここまで達することができる読者のための作品ですね。

    経験上、難しいと思う小説を読み進めていくと、途端に面白く感じることがあります。そっか、アタオカ様の作品はそういうことを経験させるための実験なのですね。よく分かりました(*´∀`)!

    話数をすっ飛ばしましたので、また第3話に戻ってから読み進めます。新たな境地に目覚めたような気がします!

    作者からの返信

    お心遣いありがとうございます……

    台詞の前に動きがあるか、台詞の後ろに動きがあるか、もしくは大きな声を出す場面が多いかで、違って見えるのが脳の情報処理的な特性です。
    あなた様のまなざしから見ても、関門としての機能が実際に今まで働いていたならば、と胸を撫でおろしています。

    編集済
  • 第2話 返納祭始まりへの応援コメント

    批評会のフィードバックです。

    地の文や説明文は好みの文体なのですが、ことセリフとなると、それまでの文章と異なり、軽く感じてしまいます。それがキャラクターの特徴だと言われればそれまでですが、地の文とセリフ回しの冗長さが対比され、この作品のジャンルからしたら違和感を覚えてしまいます。

    また、この回の台詞は、「ああああくそもう3本しかねえぞ!2本どこいったそっか最初と今のか!」から始まりますが、それが何を意味しているのか所見では分からず、読者としては混乱を招きます。その後、「そのひとつに手の甲へ同じく刻まれた3本の黒い長方形の模様あり」とあるので、それが彼らの生命に関わるナニカだと分かりますが、説明がない中で台詞から始まると、我々読者は「――?」となってしまいます。「――?」が様々に考察できるものであれば良いですが、結局作者が何を言わんとしているのか分からなければ、読み進めるのは難しいかと。

    この物語が透明な第三者目線で語られているのは分かりますが、その透明な第三者目線=読者でないのも分かります。それを実験的に取り入れているこの物語は好印象なのですが、一話を何度読んでも分からない箇所が多いと、適当な箇所を褒めるしかなくなります。それでは批評にならないので、私はしませんが。

    アタオカ様の返信などを読みますと、この作品は読者を選んでいるようですが、100人中100人が面白いと感想を述べるよりも、100人中1人が面白いと感想を述べるだけで満足なのでしょうか?たった1人、この作品の価値が分かる読者と出会えたら、この実験は成功でしょうか?

    色々偉そうなことを言いましたが、だからといって貴方様がこの感想を否定することはないと思っております。また貴方様のお考えを教えていただけましたら、今後の批評の参考にさせてくださいませ!

    作者からの返信

    引き続きお時間割いてくださりありがとうございます

    "地の文とセリフ回しの冗長さが対比され、この作品のジャンルからしたら違和感を覚えてしまいます"

    これについて。実際、自分で読み返していて"浮いてるな……"と常に感じておりまして。他作品を読み通し、"でも読まれてる作品もこんなもんだな……違いは何か"と考え、このギャップの原因に"台詞の情報がない"もしくは"少ない"ことに原因があるのではないか、という仮説を立てております。

    "ゆっくりとした、かすれる声を出す男は歯を剥いて顔をしかめる。

    「ああああくそもう3本しかねえぞ!2本どこいったそっか最初と今のか!」"

    いかがでしょう。ギャップは埋められていますか。

    "説明がない中で台詞から始まると、我々読者は「――?」となってしまいます"

    おっしゃる通りです……この"推測から答えを得る"という行為が常に問われる作りになっておりますので、そこが負荷になる読者は、異世界徴税官を読み進めるよう道を整えると嫌な気持ちになってしまいますので、本当に限られた読者層へと向けています。大病と向き合っている方、弱いものいじめが嫌いな方、心の病と向き合っている方、共感的な没入感を求める方、言葉を直線的に捉える文化圏の方など(言葉通りの意味で捉える認知方法)。私自身、ストレスを感じるものがありまして。それは作り手の独り言的な作品です。詳しく言うと、受け手との相互作用がない作品です。上記の方々へ、条件は異なっても結果起こる同じ嫌な気持ちをさせないよう、道標を立てています。

    "結局作者が何を言わんとしているのか分からなければ、読み進めるのは難しいかと"

    真正面からこの作品に向き合ってくださっているようで、嬉しくも心苦しく思います。容易なことではありません。作者の意図がわかる、人物の意図がわかる、なぜそうなっているのかわかる、と言った、この関門を突破する人が読み進める設計になっております。とはいえ、さじ加減は自分の基準ではなく、人の基準でなければ成り立たないと考えており、創作において危険なことはひとりで向き合うことだと確信しております。あなた様のまなざしによって、実態の把握が確実になるので非常にありがたいです。遠慮なく、このような指摘を引き続きしてくださると私は飛び跳ねて喜びます……苦笑

    "それでは批評にならないので、私はしませんが"

    あたたかいお言葉、胸がじんと来ます。表面上肯定する、腫れ物を扱うようなコメントに、"具体性がなければ手をつけられない……"とやきもきしておりました。お気持ちに応えるため、私もあなた様のお役に立ちたいです。

    "100人中100人が面白いと感想を述べるよりも、100人中1人が面白いと感想を述べるだけで満足なのでしょうか?たった1人、この作品の価値が分かる読者と出会えたら、この実験は成功でしょうか?"

    "楽しい"ことを面白い、と呼ぶのがエンタメだという社会通念的規範があるように思い、拙作も当然その面白さを追求している面はあります。しかし今作に限っては、多くのテーマと目的を第一としてその奴隷になってしまっていますが、とはいえ、"楽しい"以外から面白さを見出すことがあるように……ここまで書いて、単なるfunnyとinterestingの違いか?と、考え事の着地点をつけました。乱文失礼……汗

    否定をしない姿勢というのも、物語が意味するものでもあります。見る視点に依存して、物事の判断は変わるものです。

    もしも、拙作をしばらく読み進める予定がありましたら先の話数まで大きく読み飛ばしてみることを提案してみます。序盤の読みづらさを維持する必要がなくなっていますので、何か印象の変化がありましたら教えてくださいませんか?私視点では、読みやすい変化が起こっているつもりです汗笑

    編集済
  • こんにちは。
    あまり深いことは書けそうもありませんが、このページを読んで
    主様の意図したとおり「気持ち悪い! 生理的に無理!」でした。

    ですが、文章なら「泣かせる」「笑わせる」よりは
    「気持ち悪がらせる」「怖がらせる」ほうが難しいかもしれませんね。
    (これが映画やゲームなどの映像や画像だと逆かもしれませんが)

    いや、背筋が2度ぞっとしました。

    作者からの返信

    お気遣いありがとうございます。
    物事とは深さというより、角度の違いだと考えております。上から見れば深く狭く見え、横から見れば浅く広く見えます。目的に応じていれば、広く狭くとも、深く広くとも、どちらでも問題ないのです。

    生理的な不快感を先鋭的に感じ取ったのですね!
    もっともそれが大多数なので……しかし寂しく感じてしまいます。

    喜怒哀楽の受容媒体に関して、それは興味深く感じます。実際どの程度効果の違いがあるのでしょうね……!

    そのぞっとする気持ちが、いつかどちらの視点も理解できるものになっていたらなと、東洋哲学的観点から願うばかりです

    編集済

  • 編集済

    第1話 返納祭開幕への応援コメント

    ここまで(説明文・プロローグを含めて)拝読しました。

    すべての要素に意味を持たせるという、非常に高い志を持って本作を書かれているとのことで、まずはその点に敬意を表したいと思います。
    ただ実際に本文を拝読した印象としては、その志の高さを受け止めるには、より洗練された堅牢な文章が必要なのでは、と感じました。
    より具体的に表現しますと、推敲の余地があるように感じられた箇所が文中に多数あり、「意図的に違和感を出している」のか「意図せず違和感が出てしまっている」のかが、読み手である私の側からは非常に区別しづらい印象を受けました。


    個人的な見解ですが、「深い水底を見通すためには、表面の水が澄み通っている必要がある」と考えています。
    現状の本作に関しては、底を見通す前の段階で夾雑物が多く、深淵に触れる前に視線が散らされてしまった印象です。


    とはいえ個人的に好きな箇所もあり、「登場人物の発言と、行動や現象とが一致していない箇所」に面白さを感じました。
    言葉と真情とが異なる、ズレの妙味は好きです。
    具体的にはこのあたりです。

    > 「空は青々と澄み渡り―――――」
    > 空は曇り始める。

    ズレ方としてはわかりやすいと思いますが、一文に籠った皮肉の匂いがいいですね。
    あと前話になりますが、丁寧に挨拶をした後に襲ってくる村人も。


    フィードバックとしては以上です。
    かなりネガティブになってしまい申し訳ないですが、何かの役に立ちましたら幸いです。


    【追記】
    依頼内容承知いたしました。少々お時間くださいませ。
    平日はばたばたしているので、早くとも週末になると思います。

    作者からの返信

    しっかりメモを残しております。
    お気遣い、心から感謝申し上げます。
    難儀をさせてしまいましたね。

    "個人的な見解ですが、「深い水底を見通すためには、表面の水が澄み通っている必要がある」と考えています。
    現状の本作に関しては、底を見通す前の段階で夾雑物が多く、深淵に触れる前に視線が散らされてしまった印象です"

    素晴らしいです。この時点でそこまでの答えに至ることができている。重ねて、素晴らしいです。拙作は、あらゆる境遇の人が偶然読み進めることがないように(身内の不幸、弱いものいじめへのストレス、爽快感のあるエンタメを求める、大病を抱えているなど)序盤は語り部の癖を引き出しております。(幼い語り部は、読みづらさがあるものの全てひらがなで書かれるように)

    "文法的な違和感"
    語用論、生成文法はご存知でしょうか。この言語で可能な言い方は、他言語では成り立たない、言語によって思考が左右されることもある(蝶と蛾の区別をしない言語、3以上の数詞がない)ということを出発点に、では何に違和感を覚えるのか、ストレスを感じるのか、ということに、異世界徴税官は挑んでいます。このストレスを並列化し、人の心を、自分ではなく他人目線で理解するには、どれほど疲労のストレス耐性が必要なのか、ということに着地します。目滑りが起こる、読み飛ばす、ということも設計に入れております。その人にとって重要ではない、ということです。

    東洋哲学と西洋哲学を対比させると、統治する側の考えと、統治される側の考え、と変換できることがあります。拙作の根底の多くは東洋哲学的であり、拙作が描く"深い水底"を皆覗けたなら、社会が成り立たない、と導きました。詳細は省きましたが、違和感に直面した時、何故と問うことで答えを見つけ、読み進められる人物という、非常に限定された作りになっております。とはいえ、そのさじ加減は自分の基準ではなく、他人の感覚による基準でしか成立できないので、そのような意味でも非常に嬉しく思っております。


    "「定規で線を引いたかのように」の時点で、整然としているとは十分伝わるので「整然と」が冗長に感じます"

    ばっちりです。その感覚に、なぜ伝わるのか、と問うてみてください。ここでは大したことはないのですが、なぜ、の対象が変わると威力を発揮するものです。

    "現代日本を想起させる表現"
    "(|積乱雲《現地での呼称》"

    ここはいまだに悩ましいところです。読者は昔の出来事としてこの手記を読んでいるのですが、メタ的に一歩下がって、実際の読者へ、このことを伝える情報が、""日本語訳について""の1番下の部分でたったひとつという点です。没入的な読書体験は次作で挑戦するつもりですが、今作は現代に意識を置かせようと試みています。雲については、ここは作者の意図と物語の人物とで絡まってしまっています。雲、という事物は物語の人物総員にとって重要な物なのですが積乱雲に相当する語彙は生まれませんでした。積乱雲が発生する地理ではなかったゆえ……"日本語訳について"の注意書きだけで読者が着地点を見出せるか……?と、考え、なら濁りを強くしたい序盤に持っていく、ことで落ち着きました。

    "どんな形態なのかシンプルに疑問を覚えました"

    ここはふたつの悩みがあります。他の箇所にも出ていますが、この手記の書き手の考え方、文化、翻訳者の考え方を採用していること、そしてそれをコントロールする私自身が、一般的な読解処理と乖離があること、です。前述した通り、読みづらさのために大きな作者の介入がありました。

    "引用箇所で特に顕著ですが、アラビア数字と漢数字が混在しているように見受けられます"

    ここに関して、目的に照らし合わせても"さすがに拙い……"と悩みましたが、濁った表面をより濁った方向へと、また、書き手の存在、ロランバルトの『作者の死』という観点から、そして、ここに脳機能の活性化が顕著にみられる人物とは、西洋哲学的かつ統治者としての観点つまり拙作の相性から、下手に思われても仕方ない、そう思われてこそ、と覚悟を決めたところです。他作品を先月だけで八百万文字読んでおりますので、違和感の排除が高い評価に繋がりやすい、ということは心得ております。私は評価ではなく、目的のために描いておりますゆえ、耐え忍ぶ思いであります。

    "あと前話になりますが、丁寧に挨拶をした後に襲ってくる村人も"

    鋭いですね。結末の描き方は両断されたような具合ですが、この最初の話と最後の話を対比させることで、描かれていないことを導けるようになっています。

    と……長々とお目汚しをしてしまいました。
    やはり、このように対話的だと課題点や整理すべきところ、維持すべきことに指向性を持たせられるので、有意義な時間を持つことができます。重ねて心よりお礼申し上げます。













    ここまで序盤の状態を把握していらっしゃるのなら、甘えた言葉が出てきてしまいます。
    もし煩わせることがなければ。

    9話 抵抗:傾倒
    14話 生き方
    第 話 心の中の夜
    20話 恥
    33話 引き抜かれた舌
    3000年後

    上記の総評を、"3000年後"という箇所のコメント欄でいただけませんか
    厚かましいお願いですが、この作品を届けるべき人にどう伝わるのか、自分の尺度でしか測れておりません。あなた様の感じること、思うままで問題ございません。拙作は、人そのものに挑んでおります。その思うままの状態と、なぜなのかと、対象と自己に問い続けることで違いがあるのか、ないのかも、教えてくださいませんか。

    編集済

  • 編集済

    第2話 返納祭始まりへの応援コメント

    直した方が良いと思った点:

    【赤毛の男、琥珀の少女】
    男が赤毛ということも、少女の瞳が琥珀(髪色なのかもしれないが琥珀という表現は髪色では使わないので)ということも、最初の描写で分かりました。

    ただそれをずっと描写し続けており、本文の情報量(比喩・修飾語など)も多いので、名前を与えて人物を識別させた方がよいかも。

    【追記】
    正直、難儀といえば難儀ですが、筆力はあるし、これ情報量の調整で何とかなると思いますよ。

    わたしも昔同じような書き方をしていましたが、句点で地の文と台詞を繋ぎ、不要な描写を削って物語を叩き込むように変更。
    現在批評頂いている作品は、数年前に書いてほぼそのままですが、リメイクした『アイズオブドラグーン』は二次でやばいのに当たったけど、それで集英社の一次に通りました。

    ある程度情報量を減らして読者の様子を見ながら、いっそのこと前書きを無くしてもいいと思いますよ。

    作者からの返信

    またまたお気遣いありがとうございます
    読むのが難儀ですよね……異世界徴税官は、読み進めるべきではない人のために、ウェブ小説の特性を活かして序盤が大変読みづらくなっています。ここで去るべき人と進むべき人の選別がされています。それでも、物語は上層、中層、下層、底、の4つの層があります。実際、中盤まで読んだ人は読みやすくなっていると仰ってくださっているように、書き方は変えていないにも関わらず慣れてくる、そこの脳機能に着目し、テーマとしているのが拙作であります。

    編集済
  • 第1話 返納祭開幕への応援コメント

    批評会でフィードバックに参りました。

    まず、私は本来、純文学を書いてきた者でありまして、カクヨムに投稿している「風見鶏――」などにつきましては、完全にWEB小説の読者向けに書かれたコメディ作品であります。ですが本来は、純文学に重きを置き、最も影響を受けた作品は、カミュの「異邦人」であることから、硬派な文章や哲学的な考えが散りばめられた作品の方が好きです。

    よって、私は貴方様の文体や、文学的実験を試した作品は好意的に感じております。コメディ畑よりも純文学畑の方が広いイチ物書きとしての感想として受け取っていただければ。

    物語の前提として、徴税官と呼ばれる人々が、一つの土地に定着しない人々から力を徴収するというものでしょう。設定はすごく好み。

    この一話から読み取れたのは、三人の登場人物と、彼らを襲った謎のナニカ。

    「力少なき者は命を損なわない程度に、力多き者も命を損なわない程度に」→これがこの世界の理なのでしょう。生かさず、殺さずの理念の下、徴収した力を王に献上する。こういう理も好きです。

    私は読心術の心得はありませんし、その心得がある読者がいても、なかなか作者の意図を100%理解できるかと聞かれれば、それは難しいでしょう。恐らく貴方様もそれを理解しているからこそ、この作品を読み進めることができる、心の強い人向けだと書かれているのだと思います。

    この作品がどうなっていくのかはまだ分かりません。ですが、この世界の理や哲学的要素、宗教観念、生と死、流浪の意味、力と王の関係、こういったテーマが散りばめられている気がしてなりません。

    カクヨムの読者は、暇つぶしとして作品を読むことが多いと感じます。文章のみで世界を構築する小説において、読ませる文章こそが、WEB作家として求められる力量でしょう。その文章が面白ければ、純文学でも硬派文学でも人気が出るものと思います。私はそこを目標としております。だからこそ、貴方様の文学的実験は称賛いたします。

    他の方々の感想に対する返事から、貴方様の心もお強いのでしょう。同じカクヨムで作品を書くもの同士、貴方様のような作家と出会えて幸運です。


    作者からの返信




    お気遣いさせてしまいましたが、心より嬉しく思います。ありがとうございます

    前提として、拙作はコメント欄を含めて作品の一部としており、分からない読者が、分かる読者の"まねぶ"ことを実践する、学ぶの語源通り、再現することを設計に取り込んでおります。そして、サブ要素としてエンタメ的な演出はしておりますが、あくまでサブ要素。異世界徴税官の読者層は、あなた様のような文学に嗜みのある方へ向けて描いております。全ての拙作の、数あるテーマのうちのひとつですが、群として個、のように働き蟻的役割分担を考えております。分かりやすさに挑む人がいるなら、私は、分かりやすさでは見出すことのできない事象に挑む担当だと定義しております。私が伝えようとしている事象のあり方を、あなた様のような分かりやすさの実践者へ伝えて、影響を及ぼすことを意図しています。

    次に重要なのが、異世界徴税官においては、読むべきではない人が自然と読み進めず去れるように、ウェブ小説の特性を活かして読みづらかったり、逆に読み進める目的がある人へピンポイントに引っかかるような設計をしております

    "一つの土地に定着しない人々"
    "生かさず、殺さずの理念の下"
    "心の強い人向けだと書かれているのだと思います"
    さすが鋭いです。抽象化してあらゆることに並列させてみてください。ひとつの文が、三つ、四つの意味を持っていることがあり、形を変えて同じことを問うてきたり、形を変えずに別のことを問うてきます。
    流浪の民のあり方は、狩猟採集生活について知っていると、国家との距離感と、そして強さを信奉しているにも関わらず、農耕生活のような目立った従属関係がないことに納得できるでしょう

    同じく、心強く感じております。企画の本懐を成し遂げることができただけでなく、物語でも示唆されますが、隣り合う道を歩んでいるのは、非常に心強いです

    編集済

  • 編集済

    とりあえず簡単にコメントを。

    この作品って“純文学”じゃね? と感じました。
    芸術性に重きを置いているし、カクヨム向けではないのかなと。

    なので「純文学の賞」に出すのも良いと思うのですが、そっち方面には挑戦なさらないのですか?

    【追記】
    評価的には他の方と大体同じなのですが、意図的に「?」を読者の頭の上に浮かばせようとしているのかな? とは思いました。

    ただ、エンタメとして読もうとしていた読者は混乱するし、最後まで読ませるのは難しくないか? だったら芸術性を評価してくれる純文学作品として賞に出した方がよくないか? と思いましたのでコメントしました。

    作者からの返信

    お気遣いありがとうございます

    おそらく、確かに、社会的に言えば純文学と呼べるものなのだろうと思っています。あなた様の感じていらっしゃる、難儀な芸術性はいくつかある複数の目的を遂げるため、異世界徴税官ではその選択を採っております

    賞については、その賞が何を評価しているのか研究できていないため、一旦賞を取るための技能は脇に置き、まずはこの物語を届けるべき人へ、今すぐに採れる選択肢としてこのような活動を行っております

  • 第21話 猜疑:擬態への応援コメント

    まるで蜃気楼のように揺れる人物たちの駆け引きが、視界に焼きつきました。

    作者からの返信

    大変失礼いたしました……!

    常々コメントをチェックしているのですが、このようなことをしてしまうとは……申し訳ありません

    やがて、もしかするとあなた様が心が痛むシーンが訪れるかもしれません。感じている違和感を無視せず、引き返すべきだと直感した時は、無理なさらず遠慮なくお心に従ってくださいね……!


  • 編集済

    第14話 生き方への応援コメント

    冷たい雨のように、命の儚さが肌に沁みる一方で、強さとは何か、命を支える覚悟とは何か、その問いが心を揺さぶります。

    作者からの返信

    短いお話ながら、ここでも拾い上げてくださり、ありがとうございます。

    誰もが、受け入れるかは別として、少しでも心の中に浮かばせてくれるのなら、嬉しい限りです……

  • 第 話 屋根の日陰への応援コメント

    タイトルの「第 話 屋根の日陰」から、番号が意図的に抜かれていることで、読む者の想像力を刺激する仕掛けが面白いです。「屋根の日陰」という表現には、光と影の対比や守られた空間、さらには隠された真実や緊張感を漂わせる特別な意味が込められているようにも感じられますね…

    作者からの返信

    いつもありがとうございます
    あなた様のおかげで、次への執筆に積極的に挑むことができます

    毎回鋭いですね……!屋根も日陰も、話数も、しっかりお話に結び付けられていて……!

  • システムによる抑圧的な義務と、不正義に直面したときに生じる人間の感情との葛藤を見事に描き出していると思います。このエピソードでは、流浪の民と地元住民の間にある緊張感が、両者が実際にはシステムの被害者であり、それによって対立を強いられ、本当の苦しみの原因から目を背けられていることを鮮やかに反映しています。この描写は、非常に力強く、深い洞察をもたらす批評となっています。

    作者からの返信

    いつもありがとうございます!

    このシーンの意図を、まさかそこまでわかってくださるなんて……!

    ここから読者へのお話です。

    そうです。これは分断統治divide et imperaです!だから、流浪の民は徴税官なんです。

    編集済
  • 第37話 一輪のひまわり : 1への応援コメント

    太陽・月・ひまわりの三者で何重もの対比や類比を重ねているのが心地いいです。

    作者からの返信

    恐れ入ります……さすがですね
    あなた様に伝えられても、この対比の重要さがどれくらい他の読者に伝えることができているのか、不安が残るところです……笑

    完結まで書き切ったので、最終調整をした後、貴作へゆるりとお邪魔させてください

    編集済
  • 第3話 返納祭始まり:2への応援コメント

    話の内容を理解するのが遅い人間なので、入ってきた瞬間驚く体験をしますきっと。
    すごい作品に出会えた!!とは思っているので理解したらめちゃくちゃコメント残すかもしれません。
    今後もよろしくお願いします。

    作者からの返信

    そうおっしゃってくださり、安堵するばかりです。あなた様のような方へ向けて描いておりますので、より力がみなぎってきます。

    コメントはぜひ、遠慮なく、ながーく長くしてください。
    この作品は、あなた様のような、気づきを得られる、他者視点を持つことができる方のコメントで、読者が新しい視点を得られるようにしたいと考えております。

    こちらこそ、今後ともよろしくお願い申し上げます。

  • 第11話 防犯対策への応援コメント

    こんにちは、恵一津王です。
    今回はすべての文段が一つの文章で出来ているんですね。アタオカしき様の小説を読んでいるとたくさんの文学的実験が行っていることを感じます。その実験の参観人となった気分で面白いです。
    次の編では何が出ようか期待させていただきます。ありがとうございました。

    作者からの返信

    "’子供っぽい’という言葉を私は’異性に慣れてない’とか’まだ異性に未熟なところがある’という意味で使ったんですが"

    ご返信から引用。ああなるほど。日本語、おそらく創作や文章においては、子供っぽさという言葉で、異性が惹かれない未熟さ"も"表すには、あともう少し言葉を付け足すと良いかもしれません。"母胎からずっと独り"という悪口が韓国語にはあるらしいですね?笑
    こういうのは、やはり母語話者に頼れる人がいると気が楽で良いですよね


    文段について
    本という紙媒体では、文章の作法上、空白にあまり意味が生まれないのですが、ウェブ上ではその作法が重視されない、もしくは知られていないがために、見過ごされることがあります。食事作法や仕草の意味が国や地域で異なるように、意図的にやってはいます。

    ああやって空白をつけないと、日本の読者は疲れるということにも一因があります

  • 第36話 埃まみれの埃掃除への応援コメント

    Xの方から伺わせていただきました!

    取り急ぎ、ここまで物語を追わせていただいたのですが、意図して書かれた実験作だったのではないかなと思います!
    つまり、かなりクセが強いと感じました!

    読みやすい物語を書く場合どういう場所でどういう目的を持って誰が何をしているか、という点をなんらかの形で読者に刷り込んでゆくのが基礎的な定石かと思いますが、この作品は「どういう目的で」と、「どういう場所で」の説明をとことん省くか情報を抑え、誰が何をした、のみで物語を成立させようという試みを感じられました!

    残念ながら、そういう演出をとった意図は私には分かりかねますが、今後どのような物語を書くにせよ、頑張ってください!

    読ませていただきありがとうございました!

    作者からの返信

    有意義なお時間提供することができず申し訳ありません……

    実験的と感じるのはわかります。伝えたいことを逆算した結果、そうなったようです

    全ての拙作は、昔話や逸話のように教訓的であります。人として生きる全ての問題や解決法があります。情報も、ふるいのように、わかる人には圧縮的な情報として、わからない人にはすり抜けてもらえるような作りになっております

    物語で起きることは解釈の余地もないただひとつの出来事ですが、受け取り方はさまざまです。わからなくたって良いのです。あなた様も含め、感じること全てが設計された、意図されたものです

    重ね重ねお礼申し上げます!

  • 第2話 返納祭始まりへの応援コメント

    返納祭は4回まで死ねるってことでしょうか?
    命懸けのお祭りなんですね!

    作者からの返信

    お気遣いさせてしまい申し訳ないです……ですがありがとうございます!

    棒線の数だけ、致命は避けられます。
    どこまでが致命でそうでないかは掘り下げられませんが、そうです!

    収穫祭と近い時期に行われるものです
    彼らの言葉のニュアンスに合わせれば、日本語の祭に相当するかと!


    公の強盗ですからね、命懸けです!

  • 第5話 イシュの都への応援コメント

    一応5話まで楽しく読ませていただきました。 ここまで多くの方の感想やレビューも参考にしながらゆっくり散歩する気分で来ました。 かなり読みやすく改善されたのか、思ったより読みやすくなった気分でした。

    1話からここまでほぼワンシーンというのは、書く側も読む側もかなりの体力を要することだと思います。 特に作家はそんな中、話の急流に流されてしまうことも多いのですが、バランスをうまく取っているようです。 ご苦労さまでした.

    Web小説というか、新聞小説も同じですが連載物というのはまとめて読まないとしばしば前の内容や人物について忘れてしまうこともあるので、長い呼吸の作品は敬遠されがちですが、この作品のようにそれを超える魅力があれば十分に克服できると思います。

    細かい部分については他の多くの方が指摘してくださり、日本語の用法については私が指摘できる問題ではないので、一応長い流れについてお話ししてみました。

    これからもどんな話が展開されるのか楽しみに読んでいきたいと思います。

    良い文を書いてくださってありがとうございます。

    作者からの返信

    "かなり読みやすく改善されたのか、思ったより読みやすくなった気分でした"

    ありがとうございます!読みづらいと感じていた方は、あのガイドラインを作られる前の状態だったので、余計にそうであったのかなと!

    "1話からここまでほぼ〜バランスをうまく取っているようです"

    ご慧眼です!このバランスに、なかなか苦労をしております……苦笑

    "それを超える魅力があれば十分に克服できると思います"

    そうおっしゃってくださるなんて……!心の支えになります……目が潤んでしまいます

  • 第6話 草刈りと摘み取りへの応援コメント

    物語が義手の男の効率性と正確さを伝えるところが好きです。彼が力、戦略、そして技術を一つの動きで組み合わせる能力を見事に描いています。

    作者からの返信

    わかりづらい描写多かったと思いますが、嬉しいところに着目してくれますね!その通りです!

    編集済
  • 第1話 返納祭開幕への応援コメント

    やっと一話読みました。
    凄いスピード感で進みますが、映像が浮かんできますね。
    ただ何話か読み進めていくうちに何度か読み返したりしてしまいそう。
    でも複雑なものを組み立てて読むのは好きですよ。

    作者からの返信

    お時間割いてくださりありがとうございます!!

    最近なかなか読書の時間を取ることができず悔しい思いをしているところです……

    読み返さなくてもいいような作りを目指しているのですが……次はうまくやりたいです!

    ただ、物語の終わりの終わりまで読んだ後の2周目であれば、違って意味に聞こえるものや、気にも留めなかった描写、単語が嫌に目につくようになるようにしています!

    ただ拙作の問題は、読者像をえげつない存在にしてしまったことです……人の心を読めたり、構造や仕組みを考えることなく感じるように気づく……とか汗

    でも気づかないわからないも明確な設計のひとつです!


  • 編集済

    第7話 痴れ者と知恵者への応援コメント

    「痴れ者と知恵者」、まるで“BANANA FISH”のニューヨークの路地裏を彷徨うアッシュと英二が、流浪の民の世界に迷い込んだかのような緊張感!術陣の罠を巧みにかわしつつも、どこか不器用で人間らしい彼らのやり取りがたまりません。義手の男の静かな力強さも、ショーターのような安心感がありますね。次の塀越えが楽しみです!

    作者からの返信

    いつもお時間割いてくださりありがとうございます!

    そうおっしゃってくださると非常に嬉しいです!なぜなら次書くときに前より良いものが書けるからです!

    彼らの生き方を最善に描けているのでしょうか

    さて、次の塀超えは反対側ですよ!

  • 第3話 返納祭始まり:2への応援コメント

    企画参加ありがとうございます!

    特殊なルビが面白いですね~
    力でまりょく、同僚でるろうのたみとは…

    キモって言葉も通じてないのも新鮮ですね~

    作者からの返信

    読みづらさが目立つにも関わらずありがとうございます……!

    日本語が本当に邪魔になってるんですよね……

    この些細なことにも関わらず、のちの展開のための前振りを拾ってくださり嬉しいです!

  • すごい……。
    納得して拙作に興味持ってい頂いたことに納得です。
    じっくり読みたいと思える作者に出会えた気分です。
    ただ伏せる手法は得意なのですが、その逆は苦手とコメント貰いましたが、私からすれば伏せるとは何か?という哲学的なことを考えてしまいました。
    私は伏せているつもりです……たぶん伏せるという対象や解釈が違うのでしょう。
    創作物というのは奥が深いですよね。

    作者からの返信

    またまたお時間割いてくださり、心から感謝申し上げます!

    共感の嵐で膝を叩きたくなるような読書体験をしてくださったようで、胸の内がめらめら燃えるようです!

    伏せる、という私の言葉は主観的!物語に通じることですが、観測点によって全く異なるものですからね!

    すさまじい他者理解です……
    有意義な体験を提供できているのなら、これに勝る喜びはありません!

  • アタオカしき様

    先日はDiscord上でDMしていただきありがとうございました。
    そしてコメントありがとうございます。

    時間ができましたので読ませていただきました。
    Discordで述べた通り、字下げしていないという時点で実験的かなと思います。たまにセオリーを壊す作品があってもいいかと思います。

    ただ、他の人も述べてる通り、誰視点なのか分かりにくいです。これも狙い通りならなんともですが。。

    作者からの返信

    お時間割いてくだり重ね重ねありがとうございます!


    ここで言うのも変ですが、谷崎潤一郎という作家さんは出版物に対して、字下げをしない試みをしていたようです!しかし本人が執筆するときは字下げしていたらしいですが、詳しいことは知りません……

    誰視点がわかりづらい、とのことで、ガイドラインを作りました!
    しかし!
    またややこしいものになってしまいました!
    てへ

    編集済
  • 第4話 返納祭始まり : 3への応援コメント

    この壮絶な流浪の民の戦場において、琥珀の少女が放つ「はいへたくそ人生やり直せ!」という一言が、なぜか心に刺さります。物理的にも精神的にも飛び回るこの少女は、塀の上の流浪の哲学者のよう。義手の男と赤毛の男の間で繰り広げられる無言の男気バトル、そして少女の秘めた“呟き“が、不思議な余韻を残します。

    さて、誰が風に一番愛されているのでしょうか?(風の時代は、地に足を付け何事にも囚われず、唯一無二の私を生きてゆけたら、それでいいんじゃないでしょうか?)

    作者からの返信

    すっっっっっっごく鋭いですね!


    少女のこの言葉は、あとで逆説的に効いてきますよ!

    その自由も、別の場所から見れば、制限された、縛られているものです……!

    男の子という生き物は……舐められちゃいけないですからね!

    風に着目しているのも、ご慧眼だと言わざるを得ません!道の上に風が吹く、道=風という暗示もありますので!

  • 第14話 生き方への応援コメント

    「診る者」のお婆さん、めちゃくちゃツボです。

    最初の「傷を早く、正しく治します」から、もう既に仕事への強い自負を感じますし、言葉の端々からそれを裏付ける経験があることがわかります。まさに老練。

    作者からの返信

    読みづらい拙作にお時間割いてくださり本当にありがとうございます!

    短いながらも、彼女の生き方を感じ取ってもらえて感激です……!まさに私が設計した読書体験!気づかないという味わい深さもありますが、気づけることにも味わい深さがあるものです!

    そして、この舌に関する文化的なお話、重要なので覚えておくとより人物の心を理解できますよ!

    編集済
  • 企画からきました。

    作者に乗せられました。ストーリーがわかりませーん!

    作者からの返信

    お時間割いてくださりありがとうございます!

    おお〜!しっかり拙作のテーマと向き合っているようですね!そのわからない、は正しいものです!

    5年後、10年後に読み返すと、わからなかったものがわかるようになる、という作りになってます!

  • 第4話 返納祭始まり : 3への応援コメント

    第4話は、激しいアクションとキャラクター間の緊張感を深める瞬間が絶妙に組み合わさり、緊張感を保ち続けています。ナーシェ、ロスアリグ、ノアームの間のダイナミクスは引き続き魅力的で、祭りにまつわる謎がさらに物語に興味を引き立てています。とてもワクワクする展開でした!

    作者からの返信

    いつもありがとうございます!
    スペイン語に翻訳していらっしゃいますよね?
    日本語ではなく、訳文でもそれが感じられるものになっているのなら、色々挑戦した甲斐がありますっっ!

    "人"がテーマだったりするので、人の心に着目し続けてみると先の展開がわかるようになっていきますよ!

  • 第7話 痴れ者と知恵者への応援コメント

    恥ずかしながら今回のエピソードタイトルを見てようやく気付いたのですが、全体的に文章が韻やリズムを重んじて構成されているのですね。
    声を出すと心地いい文が所々にあり、にやにやしながら読み進めてしまいました。

    作者からの返信

    くぅう〜!なんて嬉しいところに着目してくださる!
    いかんせんこの作品は読書負荷高いので、読み進められる人がいるかどうか心配で……じっくり読んでいらっしゃるようで、すごいです!

    韻と調音点に気遣っているせいでへんてこな部分多いかと思いますが……しかし!話数が進むごとに、自分でも褒めたくなるような韻と意味を損ねない言葉、サブタイトルがあるので、うならせられるといいなぁと、気持ちが高ぶります!

    冒頭でお気づきだと思いますが、この物語は実際にそこにいる透明な人物が書いています!他にも些細な描写が後の大きな展開を意味していたり、他にも多くのギミックがあるので、期待しててください!

  • 第2話 返納祭始まりへの応援コメント

    うわぁ、これは映画の1シーンをそのまま文章で体感したような迫力!

    義手の男の活躍が痺れるほどかっこいい❤︎

    作者からの返信

    かなり読書負荷の高いシーンが続くなか、そう読み解けていらっしゃる……

    申し訳なさと同時に、畏敬を覚えます……!

  • 第1話 返納祭開幕への応援コメント

    おお、これぞ壮大な世界観!

    義手のノアームさんの頼りがいに惚れ惚れしますね。

    作者からの返信

    そのコメント、とっっっっっても嬉しいです!

    人物ごとに与えられた役割が、見えてらっしゃるんですね!

  • 第4話 返納祭始まり : 3への応援コメント

    メインのタイトルよりも()の中身が多い不思議なタイトルに興味を持って読ませていただきました。
    []や()を使った表現に新鮮な読み心地を感じました。
    最初は違和感がありましたが、慣れてきたのか自然に読み進められるようになってきて面白味がわかってきたような気がします。
    続きも楽しませていただきます。

    作者からの返信

    はじめまして!お時間割いてくださりありがとうございます!

    新鮮だと言い換えてくださって……お気遣い申し訳ないです……かなり難儀でしたよね……汗汗
    テーマのために、日本語の文法や語彙までおかしくなってしまってます……汗汗汗

    哲学のたしなみがおありなんですね!この物語では、重層的に、多角的に挑んでます!他の方がおっしゃってくださいましたが、主客未分ですとか、主客の客が消えているだとか、言及してくださってるので、そこの方面でも楽しませることができならと願ってます!

    それと、ちょっと覗いてみました!あなた様の書くものは私の好みど真ん中!あとでゆっくり楽しませてください!


  • 編集済

    はじめまして、私どもをフォローしていただきありがとうございます。
    アタオカしきさんの作品を読みに伺いにきました。

    アタオカしきさんの「言葉の壁を越える壮大な試み」、翻訳の苦労と創意工夫、特にハイコンテクスト文化を丁寧に解釈して日本語に落とし込む姿勢が素晴らしいです。「豚」を例にした柔軟な翻訳や、[]や()で補完する工夫には驚かされました。

    物事の情勢という「越えられない壁」と向き合うため、日々占いを分析している私としても、アタオカしきさんの創造力と努力に心から拍手を送ります。

    作者からの返信

    はじめまして!あなた様の自己紹介文に強く共感してフォローいたししました!よろしくお願い申し上げます!


    その創意工夫は結果として、かなーり苦味のあるものに仕上がってしまいましたが……笑特に日本語の文法が……汗

    ですがそうおっしゃってくださり、自分の向き合っていることが独りよがりではない、と信じることができて、安堵する思いです……!心からの、感謝の気持ちを伝えたいです!


    "物事の情勢という「越えられない壁」"

    これは拙作のテーマでもあります!何かあなた様にとって、私は価値あるものをお見せしたい!それが叶えば、とても大きな喜びになります!




    時間を作り、ゆったりとあなた様の作品読めるのを楽しみにしております!

    では!

  • 第17話 押し入り: 2への応援コメント

    以前よりもずっと情景の描写が想像しやすく、登場人物同士の会話も違和感なく読ませていただきました。
    きっと時間をかけて丁寧に書かれたであろうことは想像に難くありません。
    なんて、偉そうな物言い失礼しましたm(_ _;)m

    作者からの返信

    あたたかいお言葉ありがとうございます……!

    多少、難儀さが減っているのならよかったです……!まだわかりづらいんですけどもっ!笑

    いつも見習うようにあなた様の作品読んでます!

    どんどん邁進していく所存ですっ!

    編集済
  • 第2話 返納祭始まりへの応援コメント

    ここまで読ませていただきました。
    緊迫感のある場面を表現できていてよかったと思います。

    作者からの返信

    遅くなりました!

    ちょっと最近読書創作に関わる時間すら作れず……

    難儀な文章を無理に読ませてしまいましたね……!すみません!ですが多少何か心動かすことができたのなら、これに勝る喜びはありません!

    余裕ができた時、あなた様のものもぜひ楽しませていただきます!

    編集済
  • 第12話 心の枷:強者の枷への応援コメント

    徴税官かいかに疎ましがられているか、ひしひしと伝わってきます……!
    戦いのシーンかっこいいですね……。 めっちゃ良い(しみじみ)

    作者からの返信

    こちらにお時間割いてくださりありがとうごさいます!

    戦闘シーン……読みづらく……ないでしょうか……?笑
    毎回不安になるところです。
    もっと簡潔に、でも力強く彼らを表現できると良いのですが……汗

  • 連載再開されたのですね。

    独特な言い回しが多い当作品ですが、そう思うのと同時に映像的な『イメージ』や、登場人物達のやり取りを『雰囲気』として演出することに重きを置いている作品なのだと感じます。
    文章書きにも種類がありまして、文体や語彙による表現に重きを置く方、映像や雰囲気が先行してそれを文章に起こす方など様々です。

    少なくとも私から見た感想としてはこの作品は映像型なのではないかと思いました。私自身も映像型なので特にそう感じたのかも知れませんが。
    読みにくいという方もいらっしゃったとは思いますが、休載期間中に読みやすさの工夫をされていたのだなと随所で読み取れました。

    昨日より今日、今日より明日。
    もっと上手く、もっと上達しようとする努力はとても大切な意識です。
    これからも読者が読みやすくなる努力やアプローチの方法に工夫を凝らして頑張ってみて下さい。

    今回は応援の意味を込めてコメントさせて頂きました。

    作者からの返信

    お気遣いさせてしまい申し訳ないです……!ですが!フィードバック!お時間割いてくださりありがとうございます!このために企画を主催していたのですが……嬉しいです!


    "独特な言い回しが多い"
    英語学んでいたり言語学をかじったりすると、どうも向こうの言葉と日本語の相性悪さを無視してねじ込んでしまうもので……汗バランス取りたいです

    "文章〜間中に読みやすさの工夫をされていたのだなと随所で読み取れました"

    ご慧眼ですね……ご指摘を受けて、不思議にもちょっと恥ずかしくなっちゃいました。人物の気持ち、考えは徹底的に行動で表すようにしています!が、心読める人間じゃなきゃ伝わらんわと思ったら我慢してわかりやすさ優先してます……副詞を絶対に避けたり……それでもまだ描写に関しては工夫が足りてませんが……汗あと韻とか調音点、リズムにこだわるせいでわかりづらくなったり……


    あなた様の作品では、重さのない台詞に、信じられないほどの智謀と鋭さが潜んでいます。真似だと言い方が悪いですが笑、同じ技術を身に付けたいです!

    長々と失礼しました!温かいお言葉!くっそ感謝をこめて!お礼申し上げます!


    編集済
  • 第4話 返納祭始まり : 3への応援コメント

    すみません。リアルの事情のため、身動きとれませんでした。
    私としては、作品の文章ではなく、内容について意見を言うのは、その作品を好きと感じる人でなければ、価値のある意見は言えないと思っています。
    私は、冒頭で「弱いものいじめ」のようなことをするナーシェを「嫌だな」と思ってしまいました。この先、この主人公のことを追っていくのは辛いな、と感じてしまいました。
    こうなると、どうしても、冷静な意見を言うことができません。だから、私の近況ノートに書かれた「遠回しなお断り」は、正しいのです。
    (そして、また、「好きな人に聞いて欲しい」というのは、この作品をとても気に入っている方がいらっしゃるので、その方の意見なら、きっと、この作品にとって素晴らしいものであるはず、と遠回しにおすすめしておりました)
    おすすめされた他作者の短編も、第1話まで目を通しました。なんという偶然か……、私が苦手とするもののひとつ「スクールカースト(弱いものいじめ)」を扱っている。すみません。リアルではそういうものが存在することは理解しています。が、自分の自由になる貴重な時間に、苦手な創作(リアルとして受け止めなければならないニュースの記事などではない)を読むのは苦痛です。
    あたおかしきさんは、どんな作品でも読めるのと逆に、私は受け入れられるもののの幅が非常に狭いのです。それは、創作仲間と意見交換をしていたときにも、よく言われた、第三者の意見なので、たぶん確かです。
    物語を読むとき、「何か一つでも琴線に触れるものがあれば読める」のではなく、「何か一つでも、これは苦手だ、と思うものが出てきたら、そこで読むのを止めてしまう」のです。

    ですが、さすがに、このままでは、なにか消化不良。あたおかしきさんの近況ノートの「後半」のページに、いいよを押して、私が近況ノートへのメッセージを読んだことをお伝えしたつもりなのですが(あのときは、それしかする時間の余裕がなかったのです)、「遠回しなお断り」と言われたあたおかしきさんが、今もメッセージを消されないので、今、ほんの少し時間が取れたので読み進めました。
    あたおかしきさんの「滑るところは、読み飛ばして良いところだ」というお言葉から、すみませんが、ななめよみです。
    キャラクターに名前があるのですが、「琥珀の少女」「義手の男」「赤毛の男」と、呼ばれ続けます。そこに、キャラクターと「心の距離」を感じました。感情移入が出来ないのです。
    勿論、初めに私がナーシェに悪感情を抱いてしまったことが大きな原因になっていると思います。彼女のすることに正当性を感じられない。彼女の気持ちになって、一緒に冒険を楽しもうと思えない。だから、彼女が何をしても、ピンチに陥っても、ドキドキしません。
    会話があって、なになにをした。という書き方が多く続きます。キャラクターの感情は、そこから読者が読み取るように、という書き方なのだと思います。人によると思いますが、私はキャラクターの心、感情を楽しみに読む読書が好きなので、想像に任せる(しかも、私はナーシェが好きではない)となると、ごめんなさい。どうにも、話から置いていかれている感じがしてしまいます。
    こんな感じですと、あたおかしきさんが悩まれている「結末」について、私の意見は役に立たないのではないかと思います。本当に申し訳ないです。
    こんな嫌なコメントに、何か価値はあるのでしょうか。大変申し訳ない気持ちでいっぱいです(こうなることが分かっているので、遠回しなお断り、だったのですが……ごめんなさい)。

    作者からの返信

    何とお礼を言ったらいいのかわかりません……存在する最大の感謝を込めてお礼申し上げます!

    "何か一つでも、これは苦手だ、と思うものが出てきたら、そこで読むのを止めてしまう"

    そのことについて、ノートで既に述べたとおり!想定通りです!そして、そのような方が間違っても彼女へ感情移入しないように、"ああ"なっています!女性が読むことも想定ですので、より結末は受け入れられないものになっています。だから、去るべきところはここですよ、というメッセージです。ほんと鋭いですね。あなたは彼女をよく知っている。

    "キャラクターと「心の距離」"

    やはり日本人と全く異なる感覚をもっている彼らの結末を描くなら、そうなってしまいました。自分も悩んでいるところです。

    "こんな嫌なコメントに、何か価値はあるのでしょうか。大変申し訳ない気持ちでいっぱいです"

    いいえ!むしろ私の考えた通りにあなた様のココロが動いているので、自分のしていることが正しいのだと確信できました!完璧なフィードバックです!

    これは警告です。あなた様は、拙作を見届けると絶対に後悔します。そういう作りです!

    ですが、あなた様のような方がうっかり読んでしまっても大丈夫なような予防策を思いつきました!

    あなた様のここまでのご意見がなければなし得なかったことです!


    墜落するしかないとわかってても、もう私は飛ぶだけです!大変めちゃくちゃお世話になりました!

  • 第7話 痴れ者と知恵者への応援コメント

    改めまして、ここまで読ませていただきました。
    ただやはり申し上げたいのが、事の起こりと起こりの間の説明が薄く、何が起こっているのかが分かり辛いということです。
    単純に私の読解力が無いというのもありますが、そんな中で目まぐるしく変化が起こると、理解する為に前後の分何度も往復して、最終的にはこういうことなのかなと、推察しながら話を読み進めねばなりません。

    また、それは登場人物同士の会話にも同じことが言えて、果たしてこれは会話が成立しているのかなと、何度も疑問を抱いてしまいました。
    例えばこのパートで、「なんだよ」「八つ裂きにしてただけなんだけど」と、赤髪男と琥珀髪の少女が会話をするシーンがありますが、これは恐らく、軽口を言った男に対して、機嫌を悪くした少女が「お前を後ろから八つ裂きにするイメージをしていたんだぞ」という卑屈な態度で抗議の意味合いを込めて言ったのだと思います。(間違っていたらごめんなさい)

    と、この話を読む上でそのように解釈して読んでいましたが、常々思うのは、情景も描写も会話内容も、理解するのに終始難儀するということです。
    その結果、あたおかしきさんは比喩表現が豊かであるにも関わらず、この話の肝心の内容が頭に入ってきにくくて、早い段階で読むのが大変だなと思われてしまうのではないかと感じました。

    行間に加える描写。自然な会話の流れ。砕けた表現方法。これらを取り込めたなら、この話の素敵な内容は、読んでくれた方に100パーセント伝わるのではないでしょうか。

    長々と偉そうに失礼しました。
    そしてもしも私があたおかしきさんの意図を理解できなかっただけならば、力不足で申し訳ないと反省するばかりですm(_ _;)m

    作者からの返信

    "例えばこのパート"

    まさにこの会話はハイコンテクスト!

    完璧です!完璧に読めています!間違いはひとつもありません!
    厄介にお時間にお手数までおかけしてしまい、どれほどのお礼が相応しいのか……!このわかりづらさに対して、どうバランスを取るべきか私は常々不安を抱えています……もっと詳しい方が、いや、物語の主題としてはあまり関係ないな、とか……台詞に関しては、彼らの思想や、文化は全く日本と異なり、だから彼らは、あなたたちと別の世界を見ている、全く異なる存在であると意識付けたいため、むしろあまり共感してほしくない存在として描かれています!そして物語の結末の納得感のためにも!です!

    "行間に加える描写。自然な会話の流れ。砕けた表現方法"

    なんとか身に付けます!付け焼き刃でがたがた、だと思いますが!

    墜落するしかないとわかってても、もう私は飛ぶだけです!大変めちゃくちゃお世話になりました!

    編集済
  • 改めて読ませていただきました。
    忌憚なき意見をということでしたが、まず最初に申し上げたいのは、描写する情報の順番がバラバラであるということです。
    情景の描写→少女の描写→情景の描写→少女の描写、という風に、大きくシーンが移り変わっていないにも関わらず、情報が小出しにされる為、読んでいて引っ掛かるなと感じます。
    情景ならば情景、人なら人の情報をある程度まとめて描写して、シーンを切り替えてゆくと、すんなり話に入りやすいのではないでしょうか。

    続いて申し上げたいのは、情景や人を表現する言葉が遠回りすぎているということです。
    同じく文章書く者として、非常に気持ちが分かるのですが、あまりにも比喩表現が多かったり、その回数が多すぎると、そのシーンをイメージするのがとても難しくなってしまいます。
    ですので、読んでいる人が読み疲れしないように“まるで〜のような”の回数を減らした方が良いように思いました。

    加えて、言葉の選び方にいくつか疑問をいだきましたが、一例として序盤の“起伏のあるなだらかな”というものは適切でしょうか。
    起伏とは高低のあるもので、なだらかとは緩やかなという意味合いですから、これでは二律背反とした大地なのかな、と捉えてしまいます。

    最後に、この話は第三者視点で書かれていますが、時折り少女の側の思想へ大きく傾いてしまっているのではないかと思います。
    例えば、膝を蹴られた後、家族を庇おうとした男性を“図体が大きいだけの小さな背中”というように、どちらかというと少女が抱いた男性への侮辱の念が反映され過ぎているのではないかなと感じました。
    これは話を書いていて絶対にぶつかる壁ではありますが、第三者視点で話を描く場合、理由が無ければ中立として話を進行させ、登場人物の誰かの思想へ傾けすぎてはいけないのではないでしょうか。

    と、いくつもダメ出しをしてしまいましたが、先ほども申しましたように、私は碌に小説のことを知らない素人ですので、この意見が正しいという保証はありません。
    長々と申し訳ありませんでしたm(_ _;)m

    作者からの返信

    うわああ〜!完璧です
    確かな読解ありがとうございます!
    ここ読んでほしくないんで読みづらくしてます!

    そうです!これは物語に関係ない彼女の視点です!

    編集済