第5話:つまんないなら自分の星に帰る?の巻。

なるほど、これがフローティングデバイスとやらか・・・魔法と科学の融合

って言ってたよな。

ふ〜ん・・・どこまでも便利。

誰か人が見たら、驚くよな・・・まあ、さっきからいろんな人とすれ違ってる

けど・・・。

そんなことを考えてたらすぐに家についた。


「あら、わたる・・・仕事は?」


「あ、母ちゃん・・・ま、いろいろあって一旦帰ってきた」

「気にしなくていいから・・・」


で、ベルをソファに座らせて一応注意だけしといた。


「あのさ・・・わざわざ派出所まで遅刻の理由を訂正しに来なくていいから・・・」

「あの五十嵐って先輩になに言っても通用しないから・・・だいいち君が悪いわけじゃないんだからね」


「だけど・・・私のせいでワタルに迷惑かける訳にはいかないから」

「それにお世話になってる間は私もなにかのお役に立ちたいの」


「あ〜・・・なにもしなくていいから・・・母ちゃんの家事の手伝いでも

しててくれたほうがありがたいかな」


「家事?」

「私、そう言う分野不得意なの・・・体育系だから・・・」


「でもさ・・・そんなことでもしないと暇だよ?」

「毎日時間持て余すよ?」


「じゃ〜さっきの派出所に付いて行っちゃう?」


「ダメに決まってるだろ?」


「私、小学校の時の将来の夢は府警さんだったの、だからちょうどよくない?」


「あ、そうなんだ君の星にも警察とかあるんだ」

「って、そんなことじゃなくて・・・とにかく余計なことはしなくていいから」


「つまんないの」


「そんなに、つまんないなら自分の星に帰る?」


「やっぱり迷惑なんだ・・・」


「違うって、そう言う意味じゃなくてさ・・・もうつまんないなんて言う

からさ・・・」


「ワタル・・・なんか冷たい・・・」


僕が自分の星に帰る?なんて言ったもんだからブリちゃんはスネてしまった。

これだから女の子は・・・。


そもそも彼女、この地球に悪いやつを逮捕しに来たんだろ?

逮捕しに出かけたら?って話。

僕んちでのんびりしてていいのかって話だよね。


まあ、帰る?なんて心にもないこと言ったけど個人的には帰って欲しくない

のが本音だけどね。

せっかく我が家に来たんだから異星人に手取り足取りとコミュニケーション取り

たいからね。

こんなチャンス2度とないかもしれないし・・・。


ってか、本音は彼女が欲しいんだ、僕は・・・異星人でもいいから・・・。

だから、あわよくばって思ったりなんかして。

だってベルはとびきり可愛いんだもん。


渉はベルヌヒルデに派出所には来ないように言ったが、ところが派出所の近所で

ある事件が勃発して、それでベルが大いに役に立ってくれることになるんだな、

これが・・・。


とぅ〜び〜こんて乳。






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