第12話
穂波ちゃんがクリクリの目を大きくさせて言う。
ぶっちゃけバカみたいに明るくて年下なのに、ブラックのアイライナーに縁取られた目元はどこか挑発的で色っぽく。ユニホームの上からでも分かるほどの膨らみだって立派だし、タイトなスキニーパンツを穿きこなす足は細くて長い。
若宮の好みそうな体型だなぁ――…なんて、視点はすっかりオジサンだ。
あたしも一年前まではしっかり女子高生してたのに。
「穂波ちゃん、少し声大きいかも。外に漏れちゃう」
「あー…っと、すみません!」
穂波ちゃんはハッと手のひらで口を押さえるも、特定の客に対する興味が逸れることはなかった。
ヒソヒソとトーンを落として喋りかけてくる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます