第2話 お客さん
アヤカは、学校を通いながら、お菓子の小箱と言う名のお店で働いて居た。
アヤカが「いらっしゃいませ。何に致しましょうか?」と声を掛けた。
ショウウインドウにカズキが居て、エミカが「あ、あれ?私、知って居る」と指を指すと、アヤカが「あら?カズキ君ね?たまたま会ったみたいね」とエミカに返事を返した。
エミカが「何でアイツが、こんな所に居るんだろう?」とお店の扉から顔を出して居た。
アヤカが「あら?カズキ君。また会ったわね?入ったら?」とカズキに声を掛けた。
カズキが「うわ、何で2人してこんな所に居るんだよ」と驚いて居た。
エミカが「此処は、私のお姉ちゃんのお店だから、入ってよ。そんな驚く事は無いよ」とカズキの背中を押して、お菓子の小箱に入って行った。
アヤカが「いらっしゃいませ。私の妹のエミカがお世話になっております。もし良かったら、好きなお菓子がありましたら、一つサービスさせて頂きます」とトングを手に持って目を輝かせて居た。
カズキが「うぇー、んー、そうだな?じゃ、この和菓子の栗もみじ下さい」とアヤカに頼んだ。
アヤカが「はい。ありがとうございます。こちらは、4つお付けしますね」と笑顔で答えた。
カズキが「あ、ありがとうございます」と白い袋を受け取った。
アヤカが「ありがとうございます。こちらには良く来るの?」と笑顔でカズキに質問をした。
カズキが「はい、俺がまだ小さい頃に一緒に父に連れて来てもらったんだ」と話を始めた。
アヤカが「そう?私の父が生きて居た頃かしらね?」とカズキに尋ねた。
カズキが「そうかもしれない。もしかしたら、あの頃は小さくて記憶がなかったかもしれないな」とアヤカにお辞儀をしてお店を出た。
エミカが暖簾をしまって家に入って行った。
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