第6話

 私は中学2年生。女子。名前は鞍田梅。

 余談だが、私は洋梨より和梨の方が好きだ。

 なぜなら、洋梨の食感はしっとり、和梨の食感はシャキシャキと、和梨の食感が私の好みだったからだ。

 そして、和梨の甘さがひんやりしていて好きである。

 突然何を言ってるのかと思ったことだろう。

 今、実家の食卓には洋梨と和梨が並んでいる。

 洋梨はたくさんあって、和梨はあと2切れしかなかった。


「みんな、食べないの?」


 早速、母が和梨を一切れ取って行った。


 私は姉と父に殺気を飛ばして牽制する。


 姉は洋梨の方が好みなのか、洋梨を2切れ取って行った。


 私は父を睨んだ。


 しかし、父がそんなことに気づくはずも無く。和梨と洋梨を一切れずつ、取って行ったのだった。


 私はそっと席を立った。


 父のお皿にのってる和梨にフォークを刺し、シャキシャキと食べた。

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