第5話

 私の母は、明るくて元気だ。声も大きい。

 私はそんな母と話すのが好きで、よく話しに行くが、母は1人の時間が好きということもあって、よく母の部屋から追い出された。


 私の父は、面白い人だ。

 よく冗談を言ったり、人を軽くおちょくっては、笑わせてくれた。


 私はこんな暗い人間だが、仲のいい人とおしゃべりするのは好きだ。

 普通は寂しさや孤独を感じることが多いが、私がそれをあまり感じなかったのは、おしゃべりしてくれる母や父、幼馴染の蒼の存在があったからなのかもしれない。

 人数は少なくても、それはとても暖かかった。

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