第3話

 私は中学2年生。女子。名前は鞍田梅。

 私はよく長子だと思われることが多いが、実は末っ子である。

 私には姉がいる。鞍田夏。大学3年生。私とは違って、社交的で友達がたくさんいる。

 アルバイトもたくさんしていることから、社会人経験を積んでいることがわかる。


「うめ、テープノリある?」

「はい」

「ありがとう」


 私と姉の会話なんて、こんなもんだ。

 普段会話なんてほとんどしないからね。


 ただ、昔はよく喧嘩した。

 つかみ合いの喧嘩とか、よくあった。

 年下だから力で勝てなくて、私はよく泣いていた。

 今でも私は泣き虫だ。

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