じゅー

外の世界

第13話

友達からのリクエストで、ファンタジーものです

BLではありません


この作品初、主人公が女の子ですww


因みにこの章はNL(ノーマルラブ)になります


NLがお好みではない方は、ご遠慮下さい


お願いします




――――――――――




「おにーさん、どうしたの?


こんな所に蹲って(ウズクマッテ)…」


「……だれ…?」




これが、私が彼と出会って、最初に交わした会話とも言えない様な会話擬き


あの日の事は今でも直ぐに思い出せる程、鮮明に記憶に残っている






あの日、私は母の言いつけを破って外に出た


外には怖いものがいっぱいあるから外で出歩いちゃダメよ


いつも、母にそう言われていたけれど、そんな風に言われると尚更気になって、外に強い興味を惹き付けられていた


そんな私が一人で長時間家でお留守番という、絶好のチャンスを逃す筈がなかったのだ


3時間は多分帰って来れないから、戸締まりをしっかりしてイイコでお留守番しててね


そう言い残して出掛けて行った母


母を見送って、バレない様に15分くらいそわそわしながら時間が経つのを待って、

母が家を出てから15分以上経ってから、私は初めて一人で外に出た


外の事なんてほぼほぼ知らない私はどんなものでも興味津々だった


だから、川だって、空だって、空気だって、草だって、虫だって、動物だって、全てが私の瞳には綺麗に映っていた


数分歩いていると、目の前には少し鬱蒼とした森があった


森は特に危ないんだから、絶対に入っちゃダメよ!

そう、母が強く言っていた事を思い出した


そのせいで、ちょっとだけ森に入る事を躊躇してしまったが、子供の好奇心とはとても強いものだ


私は森へと足を踏み入れてしまった

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