第11話

「ちょ、ちょっと!


これは酷すぎるわよ!!


全身びちょびちょじゃないの!!」


「あっははは!


お前サイコー!」




エトワールは笑いながら家の中へと駆け入って行く


濡れた事で頭が冷静になったユアは歯噛みした


ムカつきはしたが、家の中を濡らしてしまうから中に入らずに彼を睨む事しか出来なかった


すると、エトワールがタオルを手に家から出てきた




「ほら、タオル」




ユアに向かってタオルを投げたエトワール


少女はそれを落とさない様に慌てて受け取る




「…………ぁ…………ありがと……」




ユアはうっすらと頬を染めて、俯きながら小さく呟く様に感謝を述べる




「……ん」




ニッと笑ったエトワールに、適わないなぁ… と、ユアは心の中で呟き、苦笑した

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