5. 赤い目の神様との関係

「………で、どうしたらそうなるんだ」



「え? 逆にどうしたらそうならないと思ったの」



寝る前は分厚い本を読む、それが日課だった。遮光カーテンで部屋を暗くし、間接照明の薄暗い灯りで心も体も落ち着かせる、それが俺の日課だった。


ラドに「お前だけが殺せる」そう甘い顔を歪めて伝えられた日から、その日課は崩れつつあった。ラドは想いを伝えたから全て吹っ切れましたと言うように、ベッドに入れば俺の腰に抱き付き、ベッドを出れば何かある度に頬にキスをし、甘く抱きつき、好きだと、愛してると、軽く口にする。恐ろしい。これはまさに予想していない方向に恐ろしい事態になってしまった。


あれだけ困ったように、悲しそうに、無理に笑顔を作って俺に告白してきたあいつは、きっと俺の幻覚だったのだろうと思うほど、健気さもいじらしさも皆無で、近いうちに俺は取って食われるのではないかと身構えてしまう。



「好きな人とはこうして一緒にいたいだろ。はぁー、癒される。シンって何をしていても可愛いよ」



「本当に気色が悪い。あのさ、分かってると思うけど俺はヘルで、恋愛感情はまず芽生えない。愛だと何だの、押し付けられても困るんだよ」



「んー? うん、分かってるよ。だから良いンじゃない」



「……は?」



トンチをかましてるのだろうか。言葉が通じないのか。俺は本を閉じて、腰に抱き付くガタイの良い男を見下ろす。男は相変わらず甘ったれた顔を俺に向けた。



「君は俺を何の躊躇いもなく殺せるだろ。だから、良いンじゃない」



そう腰にキスを落とされる。呑気に飄々と幸せそうに愛を囁く男の本性を、俺は垣間見ている気がした。こいつは途方もなく破滅的な男なのかもしれない。



「良いんだよ? 今、ここで撃ち殺しても」



そう言葉に出されると、何かが胸につっかえた。けれどそれが何なのかも分からない。



「…ハ、ハントの依頼はお前の分も含まれて依頼が入る」



俺は少し動揺していた。けれどその動揺の理由も分からない。



「前回のハントはほぼ俺だけで始末したようなもんだ。2匹逃した始末書も俺が書いた。俺のパートナーにわざわざなる為に、こんな所に乗り込んで来て、無理矢理パートナー契約を結んで依存関係まで成立させたんだ。少しはハントに貢献しろ。簡単に、撃ち殺せなんて言うなよ」



「ふふふ、そうだな。ごもっとも」



ラドはそう言うとヘラヘラと笑顔を作って上体を起こし、そっと頬にキスを落とす。



「俺が死ぬ時は君が死ぬ時だもんなぁ。そう簡単には殺せないよな?」



なんだかやる事なす事全てがキザったらしいが、吐くセリフは物騒だと俺は眉間に皺を寄せる。



「なぁ、いちいちキスしないと死ぬの?」



「死ぬ」



「…そう」



「そう」



ラドはくすっと笑うと、水でも取って来ようかなとベッドから降り、キッチンへと消えた。あの日、ラドは俺を嵌めたわけでも逃げたわけでも無かった。車を降りた瞬間、気付いたらしい。チェックとバースがここにいる、と。俺に何かする前に手を打とうとふたりを相手にしたが、チェックに足止めをくらい時間が掛かったのだと言う。最終的にはチェックを動けないように出来たようだが、それまでに時間がかかり、俺はバースに窒息させられそうになっていた、という事である。2匹を取り逃したとして始末書を書かされ、もちろんあのチェックとバースがいただなんて報告できるはずもなく、俺はただみすみすバンパイアを取り逃したハンターとなった。評価にマイナスをつけられるのだろうが、そんな事は正直どうでも良かった。今はただ、このクラウドという男が何を考えているのか知りたかった。



「君は我慢強いって言われるだろう」



ラドはそう隣に腰を下ろし、手に持っていた水のペットボトルをシェルフの上にトンと置く。俺は再び本を開き、空返事のように「かもしれないな」と返す。



「腹、減らないのか?」



あぁ、そういえば…。そう俺は本に視線を落としながら考えていた。ラドの甘い匂いには、気を抜けばすぐに充てられ、噛み付きたくなる衝動に駆られる。でも、自制しなければ。お前があんな告白なんてするから、余計に依存したくないのだと、愛する者が俺だと言うのなら、食われて殺される運命をなぜ選ぶのかと、俺は自分の欲を押さえ付けていた。



「俺はお前に依存したくないって言ったろ。お前に依存して良い事は何もないから」



「へぇー? けど俺は腹が減った。良い加減、食事の時間にしてくれないかな。チェックの野郎と久しぶりにやり合ったから、こう見えても結構体力消耗してんの。だから、ね? 食事にしない?」



ラドは首を傾げて腕を捲った。いずれはこの男を殺すのだろう。だったら尚更、依存はしたくない。こいつ無しでは生きられない体になるのは勘弁してほしいのに…。分かってはいるのにな。ギリっと奥歯を噛み締めて、本に集中する。



「なぁ、我慢してんなよ」



ラドの揶揄うような甘えるような声に集中力なんて、あってないようなもの。俺は何度も何度も同じ行を目で追っていて、溜息を吐きそうになる。



「据え膳って言葉知らない? 俺を食えるのは君だけなんだよ?」



だから、だろうが。人の気も知らないで。我慢に我慢を重ねていた。あの日から血は飲んでいなかった。だから今も気を抜けば簡単に欲に流されそうになる。でもいずれは俺がこいつを殺さなければならないのに、どんどん深く依存していくのが怖いのだ。だから必死になって我慢をしたのに、



「この、臆病者め」



ラドはそんな事、お構いなしだった。自分の腹を満たす為に俺を煽る。耳元で囁かれ、ハッと我に返った時には痺れを切らしたラドに押し倒され、そのやけに妖艶な甘い顔を見上げていた。


ラドは俺を押さえ付けると、Tシャツを首後からするりと脱ぎ捨て、その露わとなった首筋に爪を立てる。俺の眉間に皺が寄り、表情が変わったのを楽しそうに見下ろしながらスッと立てた爪で皮膚を軽く切り裂いた。綺麗な一筋の赤が、首筋から流れ鎖骨を伝い、その厚い胸板に垂れ、ゆるゆると下へ下へと流れていく。



「見てるだけで良いのか? 君のこと、これからは臆病者って呼ぼうかな」



ラドは小馬鹿にしたように鼻で笑うと、その血を指先で撫でて赤く染めると、その指先を俺の唇に押し付けた。



「本当は、今すぐにでも喰らいたいって顔、してるぞ」



目の前の男の余裕のなさそうな顔と言葉に、俺は生唾をごくりと飲んだところまでは覚えていた。けれどその後、ぷつりと一瞬記憶が飛んだ。あぁ、やっちまった…と唇を噛み締める頃にはもうある程度喉は潤い、腹が満たされている。俺はラドを見下ろしていた。ラドは首筋を俺に向け、勝ち誇ったように横目で俺を見ている。こいつの目にはきっと、余裕のない俺が映っているだろう。いつの間にか俺がラドを押し倒していたが、それすらも覚えていないのだから、どうしようもない。



「…もう、…終いか?」



若干ラドの息が乱れている。その姿を見下ろすと、妙な気分だった。こいつはあのクラウドで、まともに戦えば到底俺なんかに押し倒されるわけもなく、食われるわけもない。俺が勝てるはずのないあの夜の悪魔は、額に汗を馴染ませ、息を絶え絶えに、煽り続けては楽しそうに頬を上げている。そんな余裕のある顔をされると、つい手が伸びる。余裕なんかなくなってしまば良いのに。願うと同時に、あぁ俺って捕食者だったんだ、と改めて感じていた。



「……っ、…お、い、シン」



深く、更に深く牙を刺す。それに伴う痛みはきっと耐え難いはずだった。貪るように血を啜られ、その痛みに呻くばかりなはず、



「…、っ、ん、…ふ、…そんなに、がっつくなよ。逃げないから」



なのに、余裕そうに優しい手つきで髪を撫でられる。甘い声で煽られ、ぐっと体の芯が熱くなった。妙な心地だが、悪い気分ではなかった。誰にも、渡したくない。ただそう強い感情を抱いた。ごくんと甘い血を飲み込み、舌を首筋に這わせ、溢れて首筋にこびりついていた血も全て舐め上げる。


肩で呼吸をするラドを見下ろし、その頬を鷲掴む。こっちを向けと、半ば強引に顔を向かせた。どうやら少し、無理をさせたのかもしれない。ラドは若干涙目だったが、それでも俺と目が合うとニヤリと口角を上げる。なんだかどうやっても勝てる気がしなくて、腹が立った。



「殺される為に食われる、なのになんで満足そうなんだよ」



そう素直に思った事を口にすると、ラドはふふっと笑い出した。



「君に食われてるからだろ」



あまりにも即答され、俺はやはり苛立った。そんな風に言葉を吐くくせに、こいつは俺以外の血で腹を満たす事もできるだなんて。ふざけんな。



「なぁ、ラド」



「うん?」



「二度と、俺以外の血を口にするな。俺がお前を殺すから、その日まで、俺の血だけを口にしろ」



ラドの目がゆるりと半月目に弧を描く。



「へぇ、独占欲を覚えたか」



ラドは髪を掻き上げると、ふぅと一息ついて上体を起こす。



「俺はずっと言ってたろ。君の血しか飲まないって。それは君が俺を殺すその日まで有効だよ。だから俺にも君を食わせてよ」



「…今日は余裕そうだな。また気ィ失うかと思ったのに」



ベッドを軋ませ、自分が下になるよう体勢を変える。ラドは可笑しそうにはらはらと笑った。



「あの日はしばらく食事をしていなかったからね。君にあそこまで食われるとは、少し想定外だった」



「お前から誘ったのに軟弱だな」



冷たい掌が俺の首筋に触れる。まるで壊れやすい何かを愛でるように優しく。



「そうでもしなかったら、君は今でもきっと俺を食ってなかったろ」



牙が奥まで刺し込まれ、ハッと息を呑む。痛みはほんの一瞬だった。快楽物質が脳から溢れ出てるようで、体の芯が温かくなり、心地良くなる。ラドの髪に指を絡めながら深く呼吸をした。甘い匂いに充てられ、こいつの血を飲めば飲むほど自制は効かず、依存すると分かっていた。こうしてこいつに吸血される事に対しても、今はもう何の躊躇いもなくなってしまう。依存する事に対しての恐怖の正体は何だろう。妙な気持ちの正体は何だろう。


俺はこいつを、どうしたいのだろう。俺はこいつと、どうなりたいのだろう。ただひとつ、分かる事がある。きっと俺はこいつを、もう、殺せない。



「……君の血は甘すぎる。だからつい欲しがってしまうな」



掌が頬に寄せられる。ラドは俺の首筋から吸血を済ませると、そっとまた頬にキスを落とした。疲れていたからだろうか、それとも腹を満たしたからだろうか。ひどい眠気に襲われた。欠伸をひとつすると、ラドは俺の頭を撫でながら「おやすみ」と呟いた。



「朝には戻る。朝飯は美味いサンドイッチを作って一緒に食おう」



ふ、と落ちた。


何かが手に絡みつく。生温かくべとべととした、嫌な感触だった。手を握り込み、その拳を解き、また握る。ぬるりと掌からそれは溢れ、そこで気付く。


これは、血だ。


視線を恐る恐る掌の方へ向ける。暗がりの中、月の光が窓から一筋射し込み、月明かりはその赤を照らしていた。



『君が奪ったんだ、君が、シンを』



赤い瞳の男はそう半狂乱に叫びながらナイフを振り下ろし、無抵抗な男に馬乗りになり、その胸に突き刺した。何度も、何度も。俺は怖くなったが体は一切動かない。ナイフを握った男の赤い瞳がぎろりと俺を睨むように見つめた。その恐ろしさに、呼吸が荒くなり、息が苦しくなる。



『君のせいだよ、シン。こうなったのはぜーんぶ君のせい』



リアの顔に血飛沫が飛ぶ。リアは何度も何度もナイフを振り下し、馬乗りになった男の胸にそれを突き刺しては抜き、また振り下ろす。繰り返し、繰り返し、振り下ろす。



『リア………もう、やめろよ…もう、』



あんたが刺してるその男、もうとっくに抵抗していないだろ。もう、死んでるだろ。もう、やめろよ。



『ねぇ、シン。君はこいつに誑かされただけ。君は僕のものだろ? なのにこいつに言いくるめられて依存関係にさせられて、可哀想に。だから僕が殺してあげたよ』



その男、もしかして…。刺されるばかりの男の顔はまだ見えない。ただ大量の血が流れ、俺の手に纏わりつく。



『こいつさえいなくなれば、君はまた戻って来るしかないよね、シン?』



赤い瞳の男は柄まで真っ赤に染まったナイフを握りながら、そう呟いた。俺は恐る恐る視線を下す。月の光が男に射し、その顔が明らかとなる。


嘘だ…。俺の体はあまりにも残酷な現実を直視したくないと現実逃避するようだった。怖くて、苦しくて、その現実を飲み込めない。リアはふっと鼻で笑うと、再びナイフを振り翳した。



「…やめろ!」



嫌な汗が背中を伝って息が荒くなる。不安と恐怖で息が苦しい。心臓がバクバクと忙しなく脈を速めている。



「また悪夢を見たのか…。大丈夫、俺はここにいるから。落ち着いて呼吸しろ。ゆっくり、ゆっくり」



はっ、はっ、と過呼吸のように息を吐き続ける俺の背中をラドは摩り続け、俺が落ち着くのをひたすらに待った。深く呼吸が出来るようになると、そっと俺の体を包み込み、頭に軽くキスを落とす。



「落ち着いたか?」



「……あぁ」



「ここ最近は見てなかったのにな」



「分からない、けど、…お前が隣にいる時はなぜか見ないらしい。本当、何でだろうな。…安心、するからかな」



もう大丈夫だと、俺を包む腕を何度かペチと叩いて、離してくれて良いと訴える。ラドは腕を解くと、首を傾けて俺を見つめていた。何も言わずに見つめられ、俺はそれが気まずくなって口を開く。



「……帰ってたんだな。どこ、行ってたんだ?」



ラドは表情を変えずにじっと俺を見つめている。



「君は悪夢に何を見る?」



「え?」



「答えてくれないか。君は何を見ていた?」



どこへ行っていた、という質問には答えが返されなかった。代わりに、俺の悪夢は何かと質問を投げられる。俺の質問には答えてくれないのか、とは言わなかったが、俺はその悪夢の正体を思い出しては口を噤んだ。まさかお前がリアというバケモノに殺される夢だ、とは言えない。ましてやリアが誰かもラドは知らないのだから、変に心配を掛けたくはなかった。



「シン、魘されるほどの悪夢だ。何を見た」



「何でも良いだろ。…それより、お前はどこに行ってたんだ。部屋を出てから数時間は経ってるだろ」



俺は少し苛立ち、それを隠すようにベッドから抜けてキッチンに歩きながらそう語気を強めて言った。ラドは今さっき帰って来たばかりなのだろう。白いシャツに黒のトラウザーを履いていた。部屋着でもないし、もちろんハント用でもない。ラドは少し迷った顔をした後、俺の後を追いながらキッチンに入った。



「ゴッド、と呼ばれる男に会っていた。チェックとバースが言っていた"あいつ"だ。その男に話をつけに行ってた」



「……気になってた」



冷蔵庫から水を取り出して蓋を開ける。一口だけ飲み、ラドを見上げる。



「そのあいつ、っての気になってた。お前にも誰か恐れる存在ってのがあるって事なのか」



ラドは答えに迷ったようだった。一瞬だけ眉間に皺がより、瞳が伏せられる。



「恐れる、…か。どうだろう。俺とあいつの関係は少し複雑でね。俺は裏切り行為だとあいつが喚くのを分かっていて姿を消した。だから、あいつが俺の今の状況を、…つまり君に命を託してしまった状況を許しはしないだろうなと思って話をして来たんだ。あいつが夢の中以外でも君に何かをする前に」



その言葉はあまりにも禍々しい。真っ黒な恐怖が自分を包み、手が小さく震える。過去だからと今まで押さえつけていた恐怖を突きつけられ、俺は落ち着こうと必死になった。



「君はあいつの下部だった、そうだね?」



「お前はあの赤い目の男の事を、言ってるのか…」



ラドは頷いた。



「あれはバンパイアでもヘルでも人間でもない。俺達バンパイアはあいつをゴッドと呼んでいてね、あいつ自身はバンパイアが生み出されるより前に造られた何かだと俺は思ってる。あいつは自分を神だと信じていて、気に入らないものは全て壊し、欲しいものは何としてでも手に入れる。俺と同等な強大な力を待つ存在だが、未だにあいつの正体も弱点も分からない。太陽光では死なず、生き血も必要ない。だが人だろうがバンパイアだろうが、そして君達ヘルだろうが、関係なく血肉を楽しそうに貪るバケモノだ」



「お前とも張り合えるって、そんな事……」



「ショックか? 俺さえ殺しちまえば世界は平和になると思っていたなら悲報だな。俺もできればあいつとは距離を置きたかったんだが、どうやらそうも言ってられない。だから一度ちゃんと話をつけておこうと思って、部屋を出た」



「お前、何もされなかったのか? 力は同等なんだろ? 一歩間違えてしまえば殺されてしまうんじゃないのかよ」



「言ったろ。俺は君にしか殺せない。だから例え何かされたとしても俺にとっては大した事はない。それよりも君の行方に見当をつけているか、そっちの方がよっぽど重大だから」



「………お前だって本当は怖いんじゃないのか。近付きたくない相手なんじゃないのか」



「近付きたくはないけど、怖いわけじゃないよ。だからそう不安な顔をしないでくれ。それに、悲報ばかりじゃない。朗報もある。あいつはこの場所に気付いていないし、俺の居場所も把握できていないみたいだからね」



「そ、そうなのか…」



そう聞くと少しは安堵してしまう。俺はまだここを居場所にできる。隠れていられる。肩を撫で下ろした俺に、ラドもようやく口角を上げた。



「大丈夫。俺が君を守ってやるから、もう怖がらず、眠ってくれ」



俺はその言葉に表情がゆるりと緩んだ。手の震えもいつの間にか治っている。



「お前が隣で寝てくれりゃぁ、それだけで良いよ」



「へぇ、そんな事を言ってしまうのか」



「なぁ、ラド」



「ん?」



「複雑な関係か何か知らないけど、お前もリアから逃げて来たのなら、もう俺の為にあんなやつの所に戻る必要はない。探りなんて入れなくて良い。危険な事はしなくて良い。ここにいろよ。…じゃないとまた、嫌な夢を見そうだし、さ」



ラドはふふっと甘く相好を崩した。

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