第41話
「ふぁぁむ、ん?ツクヨ?」
「おはようございます」
「お前あっちに」
“ピンポーン”
「はい?」
『ツクヨさんが!!』
「あぁ、こっちにいるから大丈夫だよ」
『は、はぁー、良かった!』
中にあげるとツクヨに言っているが聞くかな?
「ツクヨ?こっちにいる時はあっちの部屋で寝なさいね?」
「…はい」
「よし、今日は休みだからこっちにいてもいいけどな」
「はい!」
わかりやすいやつだな。
“ティロリロリラン”
『おっハロー!』
「ダナか、どうした?」
『買い物行くんでしょ?一緒に行くわよ?』
「だな、買い物行くか」
『じゃーギルドでね!』
“ティロリロリラン”
「はい」
『買い物行くんでしょ?』
「はい」
『じゃーギルドでね?』
「さて、サヤカ、買い物行くからみんな準備してくれ」
「はい!わかりました!」
何人になるんだ?10人かよ…
みんなでギルドに行くとまた想像より目立つなぁ。
「おいおい、みんなで行くのは初じゃねーか?」
さすがにこの人数は…俺は保護者か?
「そりゃこんな大人数になればね?」
「みんな楽しいです」
「お!言葉覚えたのか?」
「はい、少し」
セシリアとカタリナは言葉を覚えてきている。
「やっぱりサヤカがいると違うな!」
「えへへ、そんな」
「何で言葉わかるの?」
「異世界言語のスキルボールがあったからな!」
「そんなのあるんだ?ってか、ユウも覚えてるんだよね?」
「あぁ、昔な?」
「そんなスキルボールあるなら異世界説は絶対だったじゃん」
異世界説とはダンジョンが異世界であるという説。違うという説と論争しまくっていたらしいがな。
「それよりどこ行く?」
「原宿?」
「えー渋谷?」
「どこでもいいよー」
「とりま服だよね?」
「だな、近場でいいんじゃないか?」
「だね!んじゃレッツゴー!」
と言って歩き出す。
「へぇ、それユウさんが作ったんだ?」
「あぁ、男もんをリメイクだな!」
「服まで作れるなんてすごすぎじゃない?」
「そんな褒めんなって!」
と服屋の中に入っていくと、
「これどう?」
「おーいいね」
「こっちは?」
「いいね!」
と交互に見せられ買わされる。
何故だ?ツクヨのだけじゃないのか?
「あ!ツクヨちゃん美容室行った方がいいね!」
「そうね、だいぶボリュームがあるし!」
ということで急遽イロハ行きつけの美容室へ、しかも俺もカットされることに。
「長さは今の感じを残して」
「そうね、少しすいたほうがいいんじゃない?」
「こんな感じでいい!」
「んー、もうちょっと前髪が」
と美容師さんも困るほど注文が多い。
これにはお手上げだ。
その後はまた服選びで今度は着せ替え人形になった。ツクヨと2人で大変だったな。
大量の紙袋はインベントリに入っている。
昼も食べずによく動くな。
そして早めの居酒屋にいって、
「「「「「カンパーイ」」」」」
「大丈夫か?ツクヨ?」
「ん?平気!」
「そっか!」
随分さっぱりして似合う髪型になったツクヨは上機嫌の様だ。
「こっちとり軟骨!」
「唐揚げは?」
「串盛りもう一つ!」
「飲み物頼むよー!」
と賑やかしい。
まぁこのところダンジョンだったから新鮮だな。
みんなで大騒ぎして飲んで騒いで楽しんでいる。
そしてみんなが帰って俺たちも帰り、1人になる。久しぶりに錬金でポーションをつくり。
魔王国で手に入れたスキルボールを吟味していく。『異世界言語』がもう一個てにはいったのと、『斬撃』がもう一つ手に入ったので試してみる。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
ベースレベル140 限界突破
ビルダーLv123
剣士 Lv100
剣聖 Lv36
錬金術師Lv99
大魔導士Lv99
スキル
S構築、S分解、Sカスタマイズ、S剣聖、S神眼、S錬金、B集中、B修得、S神速、S魔法、A作成、A異世界言語、A体術、S斬撃II、A常温、A猛毒撃、SS神力、S剣術II、
ユニーク
インベントリ
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
叶が思ってた通り『斬撃II』になった。『剣術』も二個あったのでつけてみる。
『剣術II』となり、これで他のも上がることがわかったな!
あとはこのダンジョンコアだな。
これがどこのダンジョンコアなのかも気になるところだが、ダンジョンコアがあるということはダンジョン自体を潰せるということか。
で、その管理を魔王国がしていることになる。あとはダンジョン自体はダンジョンコア毎に別次元だが、全てのダンジョンは繋がっている。
だから焦る必要は無いな、このダンジョンを攻略していればいつか必ず魔王にぶち当たるわけだ。
「ふわぁ、眠くなってきたな!」
さすがにあしたはツクヨが来ることはないだろうな。
片付けて寝るためにベッドにいくとツクヨがいた?!
「ツクヨ?だめだからね?」
「…はい」
「よし、わかったら戻ろうな?」
「…はい」
「ほらほら戻りなさい」
「おやすみなさい」
「はいおやすみ」
ようやくベッドで眠れた。
翌朝起きるとツクヨはいなくてホッとしたのと同時に少し寂しかったが、まぁ、いいかと二度寝をかましてしまった。
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