第20話
外に出る気にならないので家で錬金術をすることにした。
素材はたくさんあるのでそれを使って試してみる。
ヒールベリーからはローヒールポーションができ、味もまあまあ美味いな。
デトックスマンゴーと上薬草で若返りの薬が出来た。若返りといっても歳が若くなるわけじゃなく若く保つ美肌やデトックス効果のある薬だ。
赤キノコからはパワーポーションが、青キノコからはスピードポーションが出来た。
これは一時的にパワーやスピードを上げるポーションだな。
レベルスターフルーツは錠剤にしたら4粒できて、一粒飲めばレベルが上がる効果がある。
まぁ。これはレベルが上がらなくなってからだな。
と色々と作っていたが、家にいるのはやはり暇だな。
昼はウーバーで頼むと昼から飲んでしまったな。まぁ、どこかに行く用事もないからいいんだが、テレビを見ると有る事無い事言っているのがよくわかる。
だが人の過去なんて調査しないでもらいたいな。
元の会社がでるのはとても気分が悪い。
“ティロリロリラン”
「はい」
「今テレビ見てる?」
「あぁ、見てる」
「あなたの会社?」
「まぁ元の会社だな」
「分かった!抗議しておくから!」
「ありがとう」
「いいのよ!じゃあね!」
“ティロリロリラン”
「はい」
「夢見です」
「あ、どうも」
「私の至らないばかりに名前が」
「あぁ、大丈夫ですよ、有名になったらバレますしね」
「そう言ってもらえると助かります」
「あ、また薬の材料があるんで今度杏に渡しますね」
「はい!よろしくお願いします」
“ティロリロリラン”
「はい」
今日はよくかかってくるな。
「ひましてる?」
「なんだ叶か、どうした?」
「みんな集まってるからそっち行っていい?」
「来れるなら別にいいが」
「わかったー!」
まぁ、くるなら掃除でもしとくか。
「ピンポーン」
「はい」
「来たよー!」
「はいよ!」
オートロックを解除して中に入れると扉を開けて待つ、4人とも帽子にサングラスにマスクをしていた。
「あはは!来ちゃいました!」
「どうぞ」
4人が来ると途端に騒がしくなるな。
「あ、あのテレビ局には抗議の電話しといたから!これ以上やるならこちらにも考えがありますって!」
「お、おう。ありがとう」
イロハは自分のことのように怒っているな。
「あー!飲んでるし!」
「あはは、やることがないからな」
「ウーバー?」
「そうだよ」
「よしもっと頼んじゃおう!」
「「「イェーイ!」」」
「あ!作って欲しいのリストアップしてきたんだ!」
「そうだったわね!これお願いね!」
と渡される書類にはロングブーツや毛皮のコートなんかもあって、作り方まで書いてあった。
「まぁいいが。素材が足りるかな?」
まぁ足りるだろうから作ってやるか。
「ロングブーツ出来たぞ」
「あっ!私のだ!」
「あー、いいなぁ!次は私の作ってよ!」
「はいはい」
と何枚あるんだ?革製品ばかりだが。
ん?
「これは?」
「あー、それは似合いそうな革のコートだよ!いつもジャージで寒そうだからね!」
「ならこれ作ろっと」
「あー!わたしのはー?」
と、ウーバーがきて飯を食いながらそんなことをしてると日が暮れてくる。
「お前ら帰らなくていいのか?」
「ん?今日はお泊まり会だよ?」
「は?ベッドはひとつしかないぞ?」
セミダブルだから4人は寝れないし。
「じゃーん!お布団持って来ましたー!」
「あぁ、マジックバッグか!」
あしたは朝からダンジョンに行くっていってるしここからなら近いしな。
次の日は朝からギルドに向かうとやはりテレビ局なんかがいて、しょうがないから無視して中に入る。
みんなこちらを見てるが、更衣室に入って着替えて出てくると「おおー!」と声が聞こえる。
なんなんだよ!
「さて、私達は30階層から行くわね」
「俺は50から先を見てくるよ」
モノリスで別れて俺は50階層からスタートだ。
51階層は雪の世界だな。これじゃ素材は気にしなくて良さそうだ。
ホワイトラビットや雪豹などが出てくるので狩っていくといきなりホワイトドラゴンかよ!
空を飛ぶドラゴンに動きにくい足元でかなり苦しいな。
『ガァァァァァ』
「くそっ!『神速』」
おぉ、雪の上を走れるな!!
背後から『斬撃』を撃ち込むと倒れて落ちてくるホワイトドラゴンにトドメを刺す。
ドロップは皮に肉、魔石だ。
「それにしても普通に出てくるのは考えもんだな」
雪で遠くがよく見えないので流石にもういないだろうと思ったが、
『ガアァァァァ』
って!出てくるのかよ!
冷気のブレスを吐いてくるが、『神速』でまた背後から倒す。
おいおい、他のA級冒険者はどうしてるんだよ!
次の階層も雪山だ。
ホワイトサーベルタイガーやホワイトドラゴン、ちょっと多くないか?
『神眼』で宝箱を見つけたが罠はあるし凍ってるので炎の魔法で溶かしてから罠を解除し開ける。
スキルボールで『氷結魔法』と『猛毒撃』だった。
『猛毒撃』を覚えると走ってこの階層を通り抜ける。
53階層は砂漠になった?
今度は遠くに蠢く影があるが。
こちらに近づいてくるとワームだった。
巨大なワームを『神速』で避け、『猛毒撃』を試してみると動きが鈍りそのまま消滅してドロップに変化した。ドロップは皮と魔石だ。
こいつだけかと思ったら砂竜という大きなツノの生えたドラゴンも出て来た。
突進を避けて足を切り裂くと転げ回るので『猛毒撃』で最後はドロップに変わる。二本の大きなツノのと魔石を手に入れた。
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