第21話
54階層も砂漠で今度は大きな口の両生類のようなモンスターが現れる。
魔法で凍らせ剣で斬る、ドロップは皮と魔石だ。
さすがに暑くてどうにかなりそうだ。
砂竜も出てくるが『神速』で逃げると55階層の階段を見つける。
降りて行くと今度は溶岩地帯になったので帰ることにする。
流石に対策しないとここは無理だな。
なんとか52階層に戻って来てクールダウンをしているとやはりドラゴンがやってくるので倒して行くが、何かドラゴンに目をつけられるような格好をしてるのか?
寄ってくるなよな!
なんとか51階層も戻りモノリスで1階層に戻ると、ゲートを抜け受付に行く。
「あー、50階層以降の素材は売れるのか?」
「申し訳ございません、オークションでなら取り扱いできますが」
「よし、じゃあ、オークションに出そう。ホワイトドラゴンの皮と、魔石でいいかな?」
「はい!カードをお借りしていいですか?」
「はい」
「A級冒険者のカードになりますので今後ともよろしくお願いします」
「あー。上がってしまったか」
オークションには他に出品なされますか?
んー。どうしよっかな?
「ちょっと待っててもらえるかな?」
「はい!」
俺はネットで画像を検索し、カバンを作ってマジックバッグにすると。
「どうせだすならこれを出そう!」
「これは!?」
「マジックバッグだよ」
「えっ!?し、少々お待ちください」
また野崎くんかな?
「お待たせしました野崎です!」
「やぁ、野崎くんまたあったね」
「あはは。はい!でこちらが?…マジックバッグですね」
「おう!これは目玉になるでしょう?」
「はい!必ず!」
俺のテンションはなぜかハイになっていたようだ。
「で?マジックバッグをオークションに出したと?」
「はい」
「なんで相談しないかな?」
「はい、すいません」
「怒ってるわけじゃないけどこれから大変よ?」
「…そうですよね」
「はぁ、まぁ、しょうがないわね」
「反省してます」
そうだよな。今注目されてるのにマジックバッグとか出したらまた注目されちゃうな。
失敗した。
「まぁいいって、で、話変わるけどこの子達B級に上がったわよ?」
「おお!凄いじゃないか!」
「いやいや、ユウさんA級にあがったでしょ?」
「そうでした…あ!イロハに聞きたいことがあったんだ!」
「なに?」
「50階層以降はどうやって攻略したんだ?雪山や砂漠。溶岩地帯になってたんだが?」
「…してないわ」
「え?」
「できなかったのよ、雪山でリタイヤしたの!」
「えぇーー!?」
「しょうがないでしょ?あんなドラゴンの普通にいるとこなんて攻略できないわよ?てかそこまで行ったのならわかるでしょ?」
そうか、でもいつか攻略はしたいな!
「わかった。雪山は問題なかったから砂漠や溶岩地帯の暑さ対策だな」
さて、なにかあるかな?
「あっきれた、もう次のこと考えてるし」
「まぁ、ユウさんですからね」
「非常識」
「ですね」
クールポーションなんかがあればいいけどな。材料を探してみるか。
「にしてもマジックバッグはオークションに出たことないわよ?」
「そうなんですか?」
「そりゃ、誰だって冒険者なら欲しがるもの!」
「あー。ですよね?」
「いくらになるか、海外からも注目されるわよ?」
「「「「はぁ」」」」
オークションは来週の金曜になった。今回はホワイトドラゴンの皮と魔石。そしてマジックバッグの3点が目玉だ。
海外からも多く人が入って来てこれを狙っている。
しかも人気ブランドバッグのようなデザインなのだから人気は高まる。
海外セレブも唸るほどだ。
と言うのはテレビでやっていたので知っている。
俺には関係ないとたかを括って今日も元気にダンジョンに来たら、
「ハイ!ミスター相葉」
「は、はい?あ、アイキャントスピークイングリッシュ」
「いいわ。日本語ね?」
「あ、はい!日本語上手ですね」
「これくらいは常識よ?ちょっと話があるんだけど」
「は、は「まったく、ダメでしょ?話なら私を通してくれないかしら?」と言うことです」
「あら?あなたは相葉の彼女じゃないわよね?」
「違いますけど同じパーティーのようなものですから」
「OK。じゃあカフェでも行って話をしましょう」
金髪碧眼のスーツを着たナイスバディーは先に歩いて行く。
「鼻の下伸びてるわよ?」
「うそ?」
「ほんとにもう!ちゃんとしてよね?」
「う、うっす」
喫茶店に入ると手早くアイスコーヒーを三つ頼む。
「私の名前はミランダ、みんなダナと呼ぶからそれでよろしくね」
「私は「氷室イロハよね?」調査済みってわけね」
「単刀直入に言うわ、相葉はアメリカに来るべきよ!貴方は自分の価値を知らなかった日本にいるべきじゃない!」
おーっと、いきなりテンションが上がったなぁ。
「それはユウの昔を調査したのね?」
「そうよ!アメリカではSランクジョブは必ず英才教育に入れるし、その後の生活も安泰よ?貴方のように埋もれるSランクはいないの」
ダナは身振り手振りがでかいな。
「そうなのか、へぇ」
「貴方の『ビルダー』は建物や構造物の意味もあるけど建設者や創立者の意味もある。『構築』『分解』にも意味があったのよね?」
「まぁ、あったね」
「日本は遅れてる!いまは冒険者がいないと安全は保証されない!今頃動き始めてる日本の上役達はだめね!」
「はぁ、それは分かるわ」
おっと。イロハが賛成してる。
「イロハは話がわかるのね!それで返事は?」
「んー。ノーかな?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます