第7話 罪と後悔

 裏路地を歩く隼人……。

 心の中に芽生えた、小さなモヤモヤが

徐々に大きくなっていく。


 段々と大きくなっていくモヤモヤ。

 

 「何だ、この気持ちは……

俺は、いつものように女が幸せに

暮らしていけるようにしただけなのに……

まるでいけないことをしたような

罪悪感はなんなんだ」


 コートのポケットにある札束を

握りしめた隼人は、くるっと向きを変えると

来た道を引き返し歩き出した。


 裏路地を歩く隼人……。

 彼の歩調は次第に速くなり、

気がつけば、彼はヒカルを残してきた

ビルに向かって走り出していた。

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