第19話

 部屋に朝日が差し込む。私がこの街に来てから実に2日目の朝。


いつ帰れるのかわからないが、この街に来てから、自分の存在意義を少しだけ見出す事ができているのが不思議だ。




 2階に降りると、ジョウンの置き手紙と地図、それと、今日の朝食と昼食のクリームチーズが塗られたベーグルが置かれていた。






|ジョウンの置き手紙|

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おはよう。俺は今日、学校の入学手続きに行ってくる。


その間に、買い出しに行ってきてくれ。




①学校前駅の近くに、制服の採寸をしてくれる呉服屋がある。そこで制服を買ってこい。




②学校に行くのに使った路面電車の終点の西の外れに俺が昔通ってた雑貨屋がある。そこでインクを買ってこい。頑固な爺さんだが、すぐ慣れるだろう。




③学校前駅の4駅先にのクリスタルパレス駅がある。そこで地下鉄に乗り換えて王宮前駅で降りろ。


15時までには着くと思うから、そこで集合して日用品や服を買いに行こう。


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 地図には明確な位置と乗り換え案内が記されていた。




時刻は8時を過ぎていた。




「急がなくちゃ」




私は昨日残ったケーキを頬張りながら身支度を開始した。

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