応援コメント

【エピソード感想】Gemstone/@kumeharaさま 《1》」への応援コメント


  • 編集済

    この度は、貴重なお時間と労力を割いて拙作を読み込んでいただき、本当にありがとうございました。
    自分一人では気付けない部分が多々あり、企画に参加して良かったと心から感じております。
    以下、1話ごとの返信です。長文になってしまい、申し訳ありません。


    プロローグについて:
    過分なお褒めの言葉をいただき、恐縮です。
    本編1話の序盤をあまりインパクトのある流れにできなかったため差し込んでみたのですが、幸崎様を含め、読んでくださった皆様からは概ね好評のようで安堵しております。

    「辺境」に関しましては、該当箇所を執筆していた当時の私が、仰る通りの勘違いをしておりました。
    他の方々の作品に触れるようになってから、ようやく勘違いしていたことを知ったのですが、自作にも使っていたことが頭からすでに抜けており、直せないまま現在に至ってしまいました。
    お恥ずかしい限りです……。
    他の誤字と併せて修正したいと思います。ありがとうございます。


    1話について:
    村の防衛が手薄な点にも、一応理由は付けたつもりでして、第2章以降で語られます。
    魔法という超常現象を石の壁で防ぐのは、そもそも難しいことですからね。

    リューズナードは、相手が自分にとって敵か味方かで接し方を変えます。
    味方に対しては自己犠牲と呼んで差し支えないほどの献身を見せる一方、敵に対しては礼節も情も一切向けません。
    この時点ではロレッタもミランダも等しく敵なので、強い嫌悪と警戒心を抱いている状態ですね。
    これらも、第2章以降で見えてくる部分です。


    2話について:
    ロレッタ(第二王女)と姉のミランダ(第一王女・国王代理)、そして父親(国王)の関係性が問題なく伝わったようで安心しました。
    ここが整理できていないと、この先でも展開を把握しきれなくなってしまう恐れがありますので……。

    台詞回しやルビの入れ方も、検討してみようと思います。


    3話について:
    リューズナードは炎の国の「出身」ではありますが、本人が「俺はもう、あの国とは関係ない」と言っている通り、現在は国との関係を断ち切って件の村で生活している形です。
    「辺境」のミスが響いてしまっているのでしょうか。誤解を与えてしまい、申し訳ありません。絶対に直します。
    件の村はどこの国の領土にも属しておりません……。

    彼の武器が刀であることから、炎の国は日本的な文化を持つ国なのか? という部分に関しましては、他の読者様からも同様のご質問をいただいたことがあります。
    彼が使う刀は実際に日本刀をモデルにしながら描写しているのですけども、作中世界には「日本」という地名は存在しておらず、単に「鋼の刀」として扱っております。
    そうなると、たとえば一つの国に刀と剣が混在していたとしても、特に問題ないのではないかと私は思うのです。
    材質や作り方に違いはあれど、極端に言えば、片刃か両刃か、切断向きか刺突・殴打向きかの違いですので、個人個人が好みに合わせて選ぶ形でも良いのかと。
    第二幕で街並みや王宮の描写も出てきますが、炎の国は西洋風(中世ドイツをモチーフにしつつ脚色を加えた架空の国)です。

    「この程度の武器」について、なるほど! と思いました。
    自分で書いていると、細やかなミスに気付けないので、本当にありがたいです。


    4話について:
    ミランダに好感を持っていただけて嬉しいです。
    第一幕の中では悪役的なポジションなので、嫌われる可能性も高いかなと思っていたのですが、意外にも読者の皆様に受け入れてもらえているようで、コメントをいただく度に作者もニコニコしております(*´ω`*)

    魔法の使用が先天的な特性に依存するものである、という設定の説明も、現状では過不足はなさそうですね。安心しました。

    リューズナードの性格と言動に関しましては、前述した通り炎の国からはすでに離れているため、彼の中に「炎の国のプライド」は存在しておりません。
    国家同士が領土争いの戦争を繰り返している大陸において、中立的な立場の村で暮らす彼が、どこか一つの国に戦力として加担した場合、彼や仲間たちの暮らす村までもが、当該の国に隷属したものだと受け取られる可能性があります。
    その結果、村が領土争いに巻き込まれて侵略されるようなことにもなりかねないので、彼は兵士への勧誘に頷くわけにはいかなかったのです。
    彼の中では、「子供(ネイキス少年)を取り戻すこと」と「国家に加担しないこと」は、「仲間を守る」という目的の下で一貫しております。

    そして、最初から交渉ではなく力ずくで取り戻す気でいたため、いきなり刀を向けるような真似をしました。
    軽率と言いますか、脳筋寄りの部分があるのは、今後見えてくる彼の性格に由来するものです。
    これらは、プロローグの「辺境」を修正し、現在のリューズナードと炎の国に接点がないことを示せれば、印象を変えることができるのでしょうか……?
    それとも根本的に流れを見直すべきでしょうか……。検討してみます。


    5話について:
    ロレッタの混乱とそれにまつわる表現を評価いただき、ありがとうございます。嬉しいです!
    後々描写がありますが、仰る通り機械もショートしますし、魔力の生成が体内の器官で行われている関係で人間もショート(魔力の暴発が起きたり、欠乏症が生じたり)しますね。
    健康第一です(笑)

    ミランダの交渉術に関しましては、第一幕の後半のほうでも掘り下げがありますので、併せてお楽しみいただけますと幸いです。
    ただ、第2章以降から本格的に差別要素が入ってくるため、決してご無理はなさらないでください。


    6話について:
    リューズナードの性格や言動は先述した通りです。
    ただ、自分でも読み返してみたところ、第1章だけはでそこまで正しく伝わるわけがないなと思いました。
    設定や展開が全て頭に入っている作者と、真っ白な状態でお読みくださる読者様とでは、捉え方が大きく異なるものなのだと、改めて実感した次第です。
    まだまだ精進が足りませんね……申し訳ありません。


    7話について:
    言ってしまえば、幸崎様の予想は外れることになるかと思います。
    しかし、リューズナードに共感や好感を持っていただけていないまま読み進めた場合だと、破綻する展開である(説得力が皆無になる)可能性が高いです。
    ここまでの流れと併せて、慎重に見直してみます。


    8話について:
    最終的に呑まされた「水の国へ攻撃しない」という文言ならともかく、「国の兵士として他国と戦う」という契約を呑んでしまった場合、先述した通り村全体を危機にさらすことになります。
    ここでの迷いはつまり、「ネイキス一人の命」と「村の仲間たちの安全」を天秤にかける、トロッコ問題のような形になってしまうかと……。
    結局どちらも選べないのなら、最初から力ずくで暴れておく、というのも、あながち間違いではないような気がしてきました。


    嬉しくなる感想と、目から鱗なご指摘とがあり、とても感動しております……!
    まずはエピソードごとに細かく目を通していただき、本当にありがとうございました!

    作者からの返信

    まずはコメントの返信が遅れてしまいましたことをお詫びさせていただきます。ご不安をお掛けしておりましたら、大変申し訳ございません。ここまで熱の籠もったコメントをいただけるとは思わず、何度も読み耽っておりました。とてもうれしく思います。

    〝刀〟についてなのですが、他の読者さまからのコメントもあるということは、やはり単純に〝刀〟というと「日本刀」をイメージしてしまうんでしょうね。
    意図的なミスリードを狙うのでなければ「片刃の剣」や「刀剣」もしくは「曲刀」などが適切でしょうか。初登場でこれらの単語を出しておけば、あとは〝刀〟でも通用するかと思われます。おそらくはサーベルに近い形状をしているようですので、サーベルでも良いのかもしれません。後述もいたしますが、どうにもリューズナードには「和」の雰囲気を感じてしまっているんですよね。

    リューズナードの立ち位置としては、〝辺境〟が尾を引いているというよりも、ミランダの〝ヒビト〟に関する話題に、彼が反応しつづけているためといった要素が強いですね。
    この単語が「炎の国出身者」を指すのか「どこの国にも属していない者」を指すのか、現段階では不明ですが、私は「火人=炎の国の人への蔑称」と捉えておりました。ですのでリューズナードが、炎の国の民としてのプライドを持ち続けているのだと思ったわけですね。「刀=日本刀=日本人」のイメージも影響していたのかもしれません。彼には武人のような雰囲気も感じておりましたからね。

    私自身も指摘を受けた経験があるのですが、カクヨムには親世代が多く、「子供キャラ」に対する扱いには厳しい目が向けられてしまうんですよね。私の作品も子供が命を落とすシーンで、数名の固定読者さまが離れてしまいました。
    特に本作は大人の女性や母親世代に刺さる作品であると思いますので、リューズナードには子供の安全を第一に行動してほしいところではないかなと。彼にとっては、どうにもならない要求であることは初見でも充分に伝わりますので、たとえば「歯を食いしばりながら無言でミランダを睨み続けている」だけでも充分なんですよね。そこで業を煮やしたミランダから、別条件を突きつけられるといった流れでも良いのではないかなと。
    「断る」と一蹴するのはかっこいいのですが、人質の目の前でそれをするのは、単なる自己満足にしかなりませんからね。私が人質なら、その言葉を聞いた時点で「見捨てられた……」と、頭が真っ白になると思います。

    ただ、@kumeharaさまのコメントを拝読した限り、彼は村人たちに信頼されているようですので、ネイキスにも「絶対に助かる」という確信があったのかもしれませんね。
    しかしながら、初見の読者の感想としては前述のとおりですので、なんらかのフォローがありますと、より説得力が増すのではないかと思われます。たとえばネイキスが涙目になるのではなく、「リューズナードに対して強い信頼の籠もった視線を向けている」などですね。


    もちろん、これらは私が「一読者としての踏み込んだ感想」を述べただけにすぎませんので、私に合わせる必要はございませんからね。まとめで述べておりますとおり、あえて「辛口」でなければ、御作を手放しで大絶賛していたことと思われます。リューズナードに関しても、「迷いがなくて勇敢な男ですね」といった感想を述べていたでしょう。
    あと、私は彼の名前を「リューズナート」と間違えておりましたね。大変失礼いたしました。


    改めまして、本企画へご参加いただきありがとうございました。後ほど【まとめ】への返信も書かせていただきますね。