【まとめ】 アメリカ北部のJCが、イケメン探ししてたら南北戦争に巻き込まれた!/蜂蜜の里さま《1》

 このページでは、各オプションごとの感想をまとめさせていただきます。すでに〝エピソードごとの感想〟で述べました部分は割愛いたします。



◆オプション全体から抜粋:


◇全体的な感想内容:良くない部分も含む

◇「まとめ読み」を希望する範囲:一話から六話まで

◇「ネタバレ」への配慮:おまかせ


 この3つを、まとめます。


 まだ序盤ではありますが、心配していたような政治的な押し付けがましさなどもなく、シンプルに物語として楽しむことができました。私の嫌う商業的なポリコレ要素は一切なく、真の意味でのリベラル精神をお持ちであると感じました。これはぜひとも、皆さまにもお読みいただきたいですね。




◇作中の見所や、特に力を入れたエピソード:マイナーな時代背景と読みやすさの両立。実在の登場人物や空気感を重視。


 これは見事に両立なされていると申しあげて良いのではないでしょうか。所々に注釈なども入っており、決して読者を突き放さない配慮を感じました。そういった心遣いもあり、読み止まることなく拝読することができましたね。




◇「読みながら考察や推理をした内容」の掲載:あり

◇「主人公」に対する感想:良くない部分も含む


 この2つを、まとめます。


 カミラも主人公のような立ち位置にあるとは思うのですが、アニーに絞らせていただきます。非常に素晴らしい主人公でしたね。最初こそ「大丈夫なのか?」とも思ったのですが、どんどん彼女のことが好きになりました。また、アニーは主人公であると共に「読者の眼」でもあり、物語の主役である「南北戦争」への理解を助けてくれているという点も非常に評価できますね。絶妙なバランス感覚であると思います。


 しつこいようですが――アニーは、じつは「転生者」とかではないですよね? それならそれで、面白いとは思うのですが。イケメンと言っている理由づけにもなりますし。もちろん、これは勝手に言っているだけですので、スルーしてくださいね。




◇「任意の登場人物」に関する感想:指定なし


 史実が混じっているということもあるのでしょうが、全員が良い味を出しておりましたね。カミラはまさに「嫌味のない強い女性」といった感じで、非常に好感が持てますし、一見すると頼りなさげなケイドさんも、冷静に状況を見極めているようです。ただ、彼の場合は本当に機密情報を漏らさないよう努めていただきたいですね。


 そして、なんといってもエナペーイさんですね。初登場時のかっこよさもさることながら、インディアンということで、私の好感度は最初から高いです。どこか悟りを開いたような立ち居振る舞いも武人的と言いますか、日本人の精神にも近いところを感じるんですよね。現時点では、彼が最も好きな人物です。




◇「ルビ、ふりがな」の数や箇所に対する感想:あり


 これは過不足なく付けられていたのではないでしょうか。難読漢字は〝いん〟くらいでしたので、これには「ふりがな」があると良いのではないかと思われます。時おり英語のルビがあるのも、ユニークで良かったですね。とにかく世界観を大切にされておられると感じました。――イケメンを除いては。




◇「専門用語の数、わかりやすさ」に対する感想:あり

◇「文章の読みやすさ」に関する感想:あり

◇「1話あたりの文字数」に対する感想:あり


 この3つを、まとめます。


 これに関しては私は「現時点でわからない専門用語は無理に覚えない」というスタンスということもあり、特に苦労は感じませんでしたね。誰が重要人物であるのかもハッキリとしておりますし、前述のとおり、物語に関わる知識に関しては注釈を入れてくださっております。とてもわかりやすかったです。


 文字数もちょうど良かったですね。次々とページをめくってしまい、気づけば〝まとめ読み〟の範囲に達しておりました。




◇「構成」に対する改善案:あり。オブラートなしで

◇「文章」に対する改善案:同上

◇「設定」に対する改善案:同上


 この3つを、まとめます。


 まず、設定については史実ということもあり、私がどうこう言うものではないかと存じます。シンプルに物語として面白かったです。あえて挙げるとするならば、〝JC〟と〝イケメン〟が浮いていることだけでしょうか。とはいえ代替案も思いつきませんので、このままでも良いのではないかとも思います。読めばわかる、面白い。


 文章に関しましても、多くの批評企画に参加されておられるということもあってか、非常に読みやすかったですね。もちろん、「小説としての基本云々」と言い始めると粗は残っているのでしょうが、私は特に気にはなりませんでした。そもそも私には、そういった技術を指摘できるだけの技量がありませんからね。


 構成においても、無理なく物語の世界へと引き込んでもらうことができました。テンポの面も良かったですね。マグワイア中尉が訪ねてくる辺りの展開以降は、夢中で読み進めておりました。作者さまが、この作品を大切になされておられることが伝わってまいります。それは読者としても、たいへん嬉しいことですからね。


 むしろ読み始めるまでの先入観こそが、もっとも大きな壁となっていたように感じます。この機会に読むことができて、本当によかったです。



             *



 これで今回の感想は以上となります。


 ご質問やオプションの変更等があれば、コメントにてお知らせください。特に問題なければ、現状のオプションのまま続けさせていただきます。


 それでは最後になりますが、素晴らしい物語を拝読させていただき、本当にありがとうございました。そして皆さまにも是非、ご一読いただけますと幸いです。



アメリカ北部のJCが、イケメン探ししてたら南北戦争に巻き込まれた!:

https://kakuyomu.jp/works/16816927861851827000

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