第十二章 デス子のお仕置きタイム
あの一戦のあと、すぐに勇者の少女セレニアを屈服させるための作業がはじまった。
まず第一段階は俺という使徒を使った強制合体である。
正直、かなり申し訳ないことをしたと思う。
デス子の魔術によって少なくともその瞬間は楽しんでいたようだが、魔術の効果が切れたあとの彼女は涙に濡れるどころかショックのあまり嘔吐すらしていた。
セレニア側のコメント欄はかなり荒れていたが、一方で性癖を拗らせてしまう者もそれなりに発生したようで、何故かこの後に及んでいくらか投げ銭が投じられていた。
それから一夜空けた翌日、意外にも気丈であったセレニアは、デス子がDPで購入した拘束具で磔にされてもなお、心までは屈しないと俺たちに対して敵意を剥き出しにしていた。
見た目は十代後半くらいに見えるが、その気高さには確かな騎士道精神を感じられた。
ひょっとしたら勇者姫と呼ばれるだけあって、人族の国のお姫さまなのかもしれない。
もっとも、だとしたらそんな高貴な人物を戦地に送る人族側の常識のなさに閉口してしまうところだが……。
なんにせよ、デス子はそれくらいのことは想定していたようで、セレニアに対する『躾』はそれからも続くことになる。
といっても、強制合体をしたのは初日だけで、あとは磔にしたセレニアの目の前でひたすら俺とデス子の行為を見せつけるというわけの分からないことをさせられた。
なかなかの意味不明さだったが、幸いにも投げ銭はかなり拝領することができたし、そうこうしているうちにチャンネル登録者数も1万人に到達していた。
今後は24時間ごとに一定のDPをインセンティブとしてもらえるらしい。やったぜ。
また、セレニアは人間なので磔中も身の回りの世話は必要だった。
残念ながら食料については未だカロリースティックしかなかったので、当面は一日に三回カロリースティックを食べさせてあげることになった。
ちなみにデス子の命令で、俺が口移しで食べさせるという方式を強制された。
いちおうエチケットとして、食餌の前は必ず歯を磨くようにした。
体も汚れてくるので、水で濡らした布巾で一日に一回、全身を丁寧に体を拭いてあげた。
何故かいつも体を拭く前にデス子がセレニアの体中を舐めるのだが、このときにセレニアはとくに首筋や脇が弱いということが分かった。
三日目にもなるとセレニアはすっかりデス子によって開発されてしまい、俺が濡れ布巾で普通に体を拭くだけでも喘ぎ声を出すようになってしまった。
「しっかり仕上がってきたねェ……」
三日目が終わり、四日目の朝、デス子はセレニアを見て満足そうにそう言った。
俺がいつもどおり朝食を口移しで食べさせたあとの彼女の顔は、もう酩酊でもしているのかと言うほど完全に蕩けてしまっていた。
『完全にメス堕ちしとる』
『ゾンビくんやるやん』
『下の剣だけでなく上の剣も立派だった』
『上は剣なのか?』
『鞭とか?』
『ナマコじゃね』
『下の剣、上のナマコか』
『ナマコってなに?』
『海にいるやつ』
『海いったことねぇわ』
我がチャンネルのコメント欄は、相変わらずの調子である。
「す、するなら早くして……お願い……」
手足を磔にされたセレニアが、何かを懇願するようにデス子を見ている。
セレニアは待っているのだ。
だが、デス子はいやらしい笑みを浮かべたまま、セレニアの瞳を覗き込むようにゆっくりとその顔を近づけていく。
「なァにをシて欲しいのかなァ? ちゃんと言わなきゃ分からないよォ?」
『セレニアちゃん我慢しないで!』
『でも我慢してるセレ姫もいいよ!』
『俺もデス子に攻められたい』
『わかりみ』
『ゾンビくんの口移しエロすぎて正直ちょっと反応しちゃう』
『ホモがいます』
『ホモ以外はかえってくれないか!』
『別にホモではなくね?』
『たし蟹』
最近はセレニア側の視聴者も性癖を拗らせた者しかいなくなってしまった。
まあ、三日もこのような状況が続けばまともなファンは離れるだろう。
「あ、はぁ……な、なめ……」
顔を真赤に紅潮させて荒い息を吐きながら、セレニアが口を開く。
「なァめェ……?」
「な、舐めて……わたしの体を舐めてください……」
羞恥に染まった顔でそういうセレニアの瞳には涙が浮かんでいたが、同時に口の端からは唾液の糸がたらりと床に向かって糸を引いていた。
もう完全に壊されておる……。
「よく言えたねェ……」
デス子はにたりと笑い、磔にされたセレニアの体に自身の体を絡ませながら、その青白い舌で耳の後ろあたりをぺろりと舐めた。
セレニアがギュッと瞳を閉じて嬌声を上げ、ブルブルとその身を震わせる。
「今日はお姫ちゃんにご褒美を上げる。今までよく頑張ったねェ……」
そう言って、何故かデス子は急にセレニアの拘束具を外しはじめた。
ついに開放する気にでもなったのか?
しかし、拘束を解かれたセレニアはその場にくずおれるだけで、逃げ出そうという素振りは微塵も見せなかった。
荒い息を吐きながら、恍惚とした瞳でこちらを見上げている。
「お姫ちゃんが今心の奥底から欲しいものを言ってごらん? キミの体はちゃァんと覚えてるはずだよ?」
デス子が甘い声で耳許に囁き、その言葉にセレニアは俯いて肩を震わせはじめる。
そして、ポタリポタリと大粒の涙を零しながら、ずりずりと地面を這うように俺の足許へと躙り寄ってきた。
「お母さま、お父さま、姉さま……どうか、汚れたわたしをお許しください……」
俺の脚にすがりつくようにしがら、セレニアが涙と唾液に濡れた顔を上げる。
そして、哀願するように俺の腰に手を回しながら、掠れた声で言った。
「お願いします……わたしを……わたしを、辱めてください……」
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