第4話
「ええ、そうですねぇ。それじゃあ、とりあえず私もあなたを躾ないといけないですね。」
「「は?」」
再び、声が重なった。
何言ってんだ、こいつ。
という全員の心の声さえも聞こえそうほど、しんと静まり返ったその中で。
ぱしっ。
やせっぽっちが中年男の手を払い、その手を掴んだ音が響く。
「なっ!?てめえ何様のつもりだ!」
「ん?うーん、何様って程の身分ではありませんが…」
慌てる中年男を、その痩せた体の何処から出てくるのか分からない程の力で押さえつけながら、やせっぽっちはにっこり笑った。
「私は、新撰組の沖田総司。事情を聞きたいので、あなたを屯所に連行させてください。」
驚くほど、優しい笑顔だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます