第13話

あれからどれくらいたったのだろうか、日が暮れて手元が薄暗くなってきた。

そろそろ明かりがないと先を読み進められないぞ。



そう思っていた時、書斎の外から物音がした。ドアが開く音、そして、足音。



なんだ、家主が帰ってきたのか?



まっすぐ迷いなく近づいてきた音は扉の前でピタリと止まった。ジャラジャラ鎖の音がしたと思えば、グイッと引っ張られ




「おわっっ!!」




足が無理やり引きずられて体勢が崩れる。



外から「あ、すいません」と聞いたことのある声が聞こえた。


顔を覗かせたのは神谷 颯太だった。

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