22. 怒るお化け
道すがら、向こうから来たお化けと肩がぶつかった。相手はお化け。すり抜けただけだったが、一応礼儀としてアリソンは謝った。
だけど、お化けは顔を真っ赤にして憤った。
「何処見て歩いてんだよ!」
これにはアリソンも腹を立てた。痛くもなかったろうに。それに、一応謝った。そこまで怒ることないのでは。
だけど面倒ごとも避けたかったので、もう一度謝って、さっさとそこから立ち去った。
「災難だったねぇ」
一部始終を見ていた魔女に励まされる。聞けば、あのお化けはいつもああらしい。
「ひどい死に方をしたらしいよ」
それは因果応報なのか。それとも、誰かに大切にされなかったからなのか。
やり場のない怒りは、他にぶつけるしかないのかな。
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