第3話 バンドのセッション

「ユウキ、バンドのセッションをしたいんだが、どうだろう?」と提案が上がった。

リオナは「バンドのセッション?まさかとは思うけど、まだ、私はギターのことがてんでわからないので、私はバンドのセッションが出来ないです」と少し嫌な顔をしていた。

ユウキがギターを弾くと、リオナは、ジャーンジャーンと言う音しか出ず、納得のいく音が出なかった。

リオナは「私には、やっぱり絶対音感とか無いので無理です」と先生や皆に聞こえるような声で叫んでいた。

そこへ、ギターを弾けない人達を集めて、練習を始めた。

そこへユウキが来て「リオナ、休もうぜ」とミルクコーヒーの温かい缶を差し出した。

リオナが「ありがとう。はぁー、私1人だけ出来ないし、絶対にギターなんて出来ないんだよ」とユウキに弱音を吐いていた。

ユウキが「最初は誰だってそんなもんだよ。仕方ないさ」とリオナを励ました。

リオナが「そうなのかな?私段々、自信を無くして来ちゃった」と涙目になっていた。

ユウキが「じゃさ、俺達2人だけの合宿旅で、ギターの練習をしよう」と突然その場を立ち上がった。

リオナが「私のためだけに良いの?」とユウキに尋ねた。

そして、2人はギターを持ち、翌日の朝、電車に乗って向かったのは軽井沢だった。

軽井沢に立って、自然の多いこの街は良い匂いで清々しく気持ち良かった。

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